【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、経済再開への期待で買い優勢 (5月25日)
始値 20653.41
高値 20741.65(15:00)
安値 20584.06(10:33)
大引け 20741.65(前日比 +353.49 、 +1.73% )
売買高 10億0257万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7371億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は353円高、 経済再開への期待で3日ぶり切り返す
2.前週末の米株市場では米中対立警戒ムードも日本株には波及せず
3.日経平均は高く始まった後伸び悩むが、その後買い直される展開
4.全人代での 「香港版国家安全法」議論で香港株軟調も影響は軽微
5.全体売買代金は低調ながら85%強の銘柄が上昇する強調地合い
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比8ドル安と小幅に続落した。米中対立への警戒感が強まり一時180ドル安と下落したが、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から引けにかけ下げ幅を縮小した。
週明けの東京市場では、広範囲に買いが優勢となり日経平均株価は大きく反発に転じた。3月6日以来約2ヵ月半ぶりに2万0700円台を回復した。
25日の東京市場は、リスク選好の動きが強まった。緊急事態宣言が全国的に解除される見通しとなったことで、経済活動再開から景気が底入れに動き出すとの期待が株価上昇を後押しした。前週末の米国株市場は米中対立が激化するとの懸念から主要株指数が高安まちまちの展開だったが、東京市場は朝方に買い優勢で始まった後いったん伸び悩んだものの、その後は再び買い直された。後場も引け際一段高でこの日の高値で引けた。前週開幕した中国全人代で「香港版国家安全法」が議論されることになり、これをネガティブ材料として香港株は軟調な展開をみせたが、東京市場への影響は限定的だった。中小型株に個人投資家資金が活発に流入している。東証1部の売買代金は1兆7000億円台と低調だったものの、85%強の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく買われたほか、JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>の上昇が目立つ。リクルートホールディングス<6098>も商いを伴い上値追い。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が高い。オリエンタルランド<4661>が物色人気となり、武田薬品工業<4502>も水準を切り上げた。ダブル・スコープ<6619>、ショーケース<3909>、アグレ都市デザイン<3467>などがストップ高人気となった。
半面、富士フイルムホールディングス<4901>が売られ、任天堂<7974>も軟調。ソニー<6758>も冴えない。太陽誘電<6976>が安く、味の素<2802>も値を下げた。王子ホールディングス<3861>も下値を探る展開に。ネクソン<3659>も売られ、リログループ<8876>は急落となった。JMS<7702>なども水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、中外薬 <4519> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約119円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は富士フイルム <4901> 、太陽誘電 <6976> 、味の素 <2802> 、王子HD <3861> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落はパルプ・紙のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)陸運業、(4)サービス業、(5)海運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)精密機器、(3)石油石炭製品、(4)その他製品、(5)食料品。
■個別材料株
△ツクイ <2398>
20年3月期営業利益は計画上回って着地。
△ZOA <3375> [JQ]
発行済み株式数3割超の自社株消却へ。
△フェイスNW <3489> [東証M]
20年3月期営業利益が計画上回って着地。
△Sワイヤー <3929> [東証M]
21年3月期増益見通しと株主優待制度の新設。
△チエル <3933> [JQ]
21年3月期は24%営業増益見込む。
△すららネット <3998> [東証M]
世界最大級のタイ日本人学校が「すらら」を全面導入。
△ナレッジS <3999> [東証M]
リコー複合機の名刺取込機能と連携。
△タカギセイコ <4242> [JQ]
20年3月期は経常増益を確保。
△メドレックス <4586> [東証M]
神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」の新薬承認申請を年内予定。
△アドベンチャ <6030> [東証M]
第3四半期営業利益44%増。
▼アエリア <3758> [JQ]
20年12月期業績予想を下方修正。
▼フレンドリ <8209> [東証2]
株主優待制度を廃止。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619> 、(2)ショーケース <3909> 、(3)アグレ都市 <3467> 、(4)エアトリ <6191> 、(5)イトーキ <7972> 、(6)T&Gニーズ <4331> 、(7)ツクイ <2398> 、(8)カシオ <6952> 、(9)サインポスト <3996> 、(10)テクノスJ <3666> 。
値下がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)リログループ <8876> 、(3)国際紙パルプ <9274> 、(4)ヤマタネ <9305> 、(5)JMS <7702> 、(6)王子HD <3861> 、(7)伯東 <7433> 、(8)戸田工 <4100> 、(9)日比谷設 <1982> 、(10)クニミネ <5388> 。
【大引け】
日経平均は前日比353.49円(1.73%)高の2万0741.65円。TOPIXは前日比24.40(1.65%)高の1502.20。出来高は概算で10億0257万株。東証1部の値上がり銘柄数は1857、値下がり銘柄数は259となった。日経ジャスダック平均は3363.22円(38.86円高)。
[2020年5月25日]
株探ニュース