株価指数先物【寄り前コメント】米25都市以上が夜間外出禁止令、デモ拡大が上値の重荷

市況
2020年6月1日 8時11分

大阪6月限ナイトセッション

日経225 22000+190 (+0.87%)

TOPIX 1568.5 +9.5 (+0.60%)

CME先物 21950 +140

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

29日の米国市場は NYダウが小幅安だった一方で、 ナスダック、S&P500が上昇。トランプ大統領の会見を前に大きく下押す場面もみられた。しかし、注目された会見では、香港情勢に関し中国の行動を非難するものの、警戒されていた中国当局者への制裁が見送られたほか、米中貿易合意の変更もなかったことから、引けにかけてはハイテク株を中心に切り返しをみせている。

シカゴ先物は一時2万1660円まで下げる場面がみられていたが、トランプ大統領の会見を受けて切り返し、一時2万2040円まで上昇した後、清算値2万1950円で取引を終えている。日経225先物ナイトセッションも同様に、2万1660円まで下落した後に切り返しており、2万2000円で取引を終えている。

この流れを受けて、買い優勢の相場展開になりそうである。先週末にはトランプ大統領の会見への警戒感から引けにかけて弱含んでおり、2万1810円で日中取引を終えていた。米国ではハイテク株が上昇をけん引している流れも引き継ぐ格好になり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する形になりそうである。また、原油先物相場が3月以来の35ドル台を回復して取引を終えていることも材料視されよう。

ただし、節目の2万2000円では強弱感が対立しやすいと考えられ、買い優勢ながらも上値追いは慎重になりそうだ。米白人警官の暴行による黒人死亡事件で抗議活動が拡大し、25都市以上が夜間外出禁止令を出したとの報道も伝えられており、上値の重荷になる。一方で、下値は年金資金とみられる断続的なインデックス買いが売り込みづらくさせる。また、225先物、TOPIX先物ともに、海外勢の買い越し基調がみられてきていることも、押し目買い意欲を強めさせるだろう。

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