ハマキョウ Research Memo(3):中期経営計画は堅調に進捗、2021年3月期が最終年度

特集
2020年6月3日 15時18分

■中期経営計画と当面の展望・課題

ハマキョウレックス<9037>は、2018年5月に2021年3月期を最終年度とする中期経営計画をスタートしてから2年経過した。計画の目標値として、営業収益116,000百万円、営業利益10,500百万円、経常利益11,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益6,600百万円、1株当たり当期純利益347.27円、営業収益経常利益率9.5%を掲げている。設備投資は9,000百万円を計画し、ROE10%以上を目指すとした。コロナ禍の影響で達成は微妙な情勢だが、ここまでは順調に進捗したと言えるだろう。

基本的な戦略は3PL事業を軸とした展開だが、主な施策として物流センター事業は、人手不足対策及び更なる生産性向上のためのロボット・AI導入に向けた取り組みのほか、ラストワンマイルのプラットフォーム構築を検討し、EC物流への対応を強化する。

また、貨物自動車運送事業では、近物レックスの拠点網が充実している東北・関東・東海・関西エリアでのシナジー強化を図るとともに、ドライバー確保のための運賃是正の推進及び労働環境の改善、近物レックスによる同業他社との共同施設及び共同配送の拡大などに取り組む。さらに、物流センター事業での年間受託件数15社を目指し、国内の顧客満足度を向上させるため、ニーズに応じた海外展開を図っていく方針だ。一方、同社はM&Aも検討していく。直近の決算ではその効果が現われているが、今後も物流・運送ともにシナジー効果が見込める場合はM&Aを実施すると見られ、同社の成長を支える要因となりそうだ。

株主還元に関しては、2020年3月期は5円増配し年70円の配当としたが、2021年3月期も年70円配当を維持する見込み。前期に21.3%だった配当性向は計画どおりなら22.2%に向上する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

《EY》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.