話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、そーせい、東エレク

注目
2020年6月30日 15時19分

■キッコーマン <2801>  5,190円  +110 円 (+2.2%)  本日終値

キッコーマン<2801>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で同社の投資判断「Neutral(中立)」を継続し、目標株価を4300円から5100円に引き上げており、これを好感する買いが入ったようだ。リポートでは、新型コロナウイルスの影響で短期業績は厳しいとみるが、アフターコロナの業績回復力は相対的に高いと報告。高いブランド力と市場競争力、強い財務基盤、マネジメントクオリティの高さを評価している。

■荏原 <6361>  2,525円  +41 円 (+1.7%)  本日終値

荏原<6361>が反発。同社はきょう、スマート養殖の研究開発などを手掛けるリージョナルフィッシュ(京都市)と資本・業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりのひとつとなったようだ。リージョナルフィッシュは、京都大学及び近畿大学などの水産物の品種改良技術をコアとして設立されたフードテックスタートアップ。陸上養殖事業推進プロジェクトを立ち上げている荏原は、地球環境に負担が少なく、病原体などの侵入の恐れがない安全・安心で、安定した品質と量が供給可能な養殖システムの実現を目指しており、自社の流体・熱制御などの技術やリージョナルフィッシュのノウハウを生かした陸上養殖の省力化・自動化に関わる開発を進めるとしている。

■日本郵船 <9101>  1,516円  +23 円 (+1.5%)  本日終値

日本郵船<9101>、商船三井<9104>をはじめ海運株が軒並み高に買われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による世界経済低迷に対する懸念が、グローバル物流を担う海運セクターにマイナスの思惑となったが、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は5月中旬を境に急激に上昇している。直近6月26日現在では1749まで水準を切り上げており、これは大底をつけた5月14日の393から1か月半で約4.5倍化したことになる。海運株も従来と比べてバルチック海運指数との株価連動性は弱くなっているが、改めて見直し機運に乗る可能性が出ている。

■そーせいグループ <4565>  1,734円  +25 円 (+1.5%)  本日終値

そーせいグループ<4565>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後、喘息治療剤「エナジア」に関して、戦略的提携先であるノバルティス社の日本法人が世界に先駆けて製造販売承認を取得したと発表。これに伴い、そーせいは20年12月期第3四半期に125万ドルのキャッシュマイルストンを受領する見通しであることが好感された。

■東京エレクトロン <8035>  26,440円  +365 円 (+1.4%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が軒並み高に買われた。前日の米国株市場ではインテルやアプライドマテリアルズなどが買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発に転じた。5Gインフラの拡張やデータセンター増設などを背景に半導体市況回復への期待感は強い。また、米国では29日取引終了後に発表されたマイクロンテクノロジーの3~5月期決算で売上高が市場コンセンサスを上回る伸びを示し、同社は時間外取引で株価水準を大きく上昇させており、これが東京市場でも半導体セクターにポジティブに作用した。

■国際石油開発帝石 <1605>  666.9円  +7.3 円 (+1.1%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>はカイ気配スタートで7日ぶりに反発したほか、石油資源開発<1662>も5日ぶりに切り返しに転じた。ここ新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした世界景気停滞懸念で原油市況の先安観が資源関連株の重荷となっていた。欧米メジャーの減損計上の動きなどを警戒する動きが根強い。ただ、前日はWTI原油先物価格が1ドル21セント高と急反発し終値で1バレル=39ドル70セントまで戻しており、米国株市場でシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われた。東京市場でも調整が長引いていた国際帝石などは、原油先物価格の急反発を手掛かりに値ごろ感からの押し目買いや買い戻しを呼び込む格好となった。

■エムスリー <2413>  4,585円  +50 円 (+1.1%)  本日終値

エムスリー<2413>が反発。29日の取引終了後、胸部CT画像から新型コロナウイルス肺炎の診断支援を行う医用画像解析ソフトウェア「COVID-19肺炎画像解析プログラム Ali-M3」の製造販売承認を取得したと発表しており、これが好感された。同システムは、中国アリババ集団のアリババクラウドAIアルゴリズムを活用したプログラムで、「COVID-19肺炎に見られる画像所見の確信度提示機能」及び「関心領域のマーキング機能」で構成。7038例の検査画像データ(うち新型コロナ肺炎の検査画像データ3067例)を学習データとして用い、ディープラーニングを活用して開発された。医師の診断の補助ツールとして、全国の医療機関に広く提供を開始するとしている。

■GAテクノ <3491>  6,880円  +70 円 (+1.0%)  本日終値

GA technologies<3491>が続伸。この日、グループ会社RENOSY Xが提供する住宅ローン申し込みプラットフォームサービス「MORTGAGE GATEWAY by RENOSY(モーゲージゲートウェイ バイ リノシー)」がMFS(東京都千代田区)の提供するモゲチェック不動産投資借り換えサービスとのAPI連携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の連携では、投資用不動産を不動産投資ローンで購入した顧客及び借り換え先金融機関の間で発生するコミュニケーションや煩雑な作業をオンライン化。これにより、不動産投資家が不動産投資ローンの借り換えに要する時間が従来の20%短縮するほか、返済計画の見直しをスピーディに実現することが可能になるという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■マクニカ富士 <3132>  1,553円  +14 円 (+0.9%)  本日終値

マクニカ・富士エレホールディングス<3132>が堅調に推移した。傘下のマクニカはきょう、独マグナと日本国内における代理店契約を締結したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。契約を機にマクニカが販売を開始するマグナ製データロガー「BLUEPIRAT(ブルーパイレーツ)」は、独自動車メーカーの要望を取り入れて開発された製品で、車載LANの開発に必要な高度な機能から、テスト走行における信頼性・耐久性を備えている。テスト走行でのトラブルが少なく、業務の効率化が図れることで、機器の導入コストを上回る経費削減を達成し、有名な独自動車メーカーにも採用されているという。

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