話題株ピックアップ【夕刊】(1):ライフコーポ、UUUM、コスモス薬品

注目
2020年7月13日 15時15分

■キリン堂HD <3194>  2,893円  +352 円 (+13.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

キリン堂ホールディングス<3194>が急伸して一時、前週末比368円(14.5%)高の2909円に買われ、年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1342億円から1352億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を31億6000万円から34億1000万円(同21.9%増)へ、純利益を18億6000万円から21億7000万円(同21.4%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、マスクや消毒用アルコールなどの関連商品の需要が急拡大したほか、外出を自粛した多くの人によるいわゆる「巣ごもり需要」が発生し、食料品などの販売が増加した。また、医療機関への受診者減少により、調剤の処方箋枚数は減少したものの、長期処方が増加したため処方箋単価が上昇したという。なお、同時に第1四半期(3~5月)決算を発表しており、売上高348億9000万円(前年同期比6.8%増)、営業利益15億600万円(同2.3倍)、純利益11億9300万円(同2.4倍)だった。

■リテールパートナーズ <8167>  2,103円  +247 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

10日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地」が好感された。

リテールパートナーズ <8167> が7月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の31.2億円に急拡大し、3-8月期(上期)計画の45億円に対する進捗率は69.5%に達し、5年平均の51.0%も上回った。

⇒⇒リテールパートナーズの詳しい業績推移表を見る

■ライフコーポレーション <8194>  4,175円  +420 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ライフコーポレーション<8194>が急反発し年初来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、21年2月期連結業績予想について、売上高を7260億円から7340億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を148億円から161億円(同16.0%増)へ、純利益を82億円から100億円(同27.6%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、不要不急の外出自粛やテレワークの推進、在宅学習などの動きが加速したことから、急激な巣ごもり・内食需要が喚起され、足もとの売り上げ規模が大きく拡大しているという。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高1951億5200万円(前年同期比10.9%増)、営業利益87億800万円(同2.6倍)、純利益61億9000万円(同2.8倍)だった。

■UUUM <3990>  2,601円  +199 円 (+8.3%)  本日終値

UUUM<3990>が後場急伸。この日午後、セガサミーホールディングス<6460>傘下のセガと著作物使用に関する包括的許諾契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。同社では、多様なジャンルの1万以上のYouTubeチャンネルをサポートしているが、その中でも「ゲーム実況」は人気ジャンルとして確立されていることから、今回の契約に至ったという。なお、UUUMでは「UUUM専属クリエイター」に加え、マルチチャンネルネットワーク(MCN)として管理・サポートする「パートナークリエイター」に対しても、ゲーム著作物に関するコンプライアンス研修や、コンテンツチェックなど管理体制の整備拡充を進めるとしている。

■コスモス薬品 <3349>  18,230円  +1,230 円 (+7.2%)  本日終値

コスモス薬品<3349>が大幅続伸し年初来高値を更新。前週末10日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高売上高7230億円(前期比5.6%増)、営業利益291億円(同微増)、純利益217億8000万円(同1.6%増)と増収増益と見込んでいることが好感された。自社競合も厭わないドミナント出店を基本として九州地区・中国地区・四国地区に引き続き出店を行うとともに、新商勢圏である関東地区・中部地区・関西地区への出店を拡大することで、業績向上を狙うという。なお、20年5月期決算は、売上高6844億300万円(前の期比12.0%増)、営業利益290億9400万円(同17.4%増)、純利益214億3500万円(同11.7%増)だった。

■電算システム <3630>  4,765円  +310 円 (+7.0%)  本日終値

電算システム<3630>が続伸し、新値追いとなった。同社は10日取引終了後に、情報セキュリティー製品を取り扱うピーエスアイの持ち株会社であるACAS2(東京都千代田区)の発行済み全株式を取得すると発表。これが材料視されたようだ。孫会社化するピーエスアイは、米国など世界の最先端の情報セキュリティー関連製品の輸入販売と技術サポートを提供している企業。電算システムは自社の経営資源を融合してシナジーを発現することで、これまで培った情報セキュリティー分野の技術力をより一層強化するとともに、取り扱い製品の高性能化を図り、顧客に対するソリューションの拡充を行うことができるとしている。なお、取得価額は約17億1200万円(アドバイザリー費用などを含む)で、株式譲渡実行日は7月31日を予定している。

■オンワード <8016>  303円  +19 円 (+6.7%)  本日終値

オンワードホールディングス<8016>が続急伸。12日付の日本経済新聞朝刊で、「ZOZOはデジタル技術を使った衣料品の製造販売で提携する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、ZOZO<3092>が持つ約100万件の体形データを活用して、8月からオーダーメードのジャケットなどの販売を始めるという。5年で年間売上高100億円を目指すとしていることから、業績への貢献が期待されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  634.3円  +36.1 円 (+6.0%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>が5日ぶりに急反発に転じたほか、ENEOSホールディングス<5020>も5日ぶりに切り返す動きとなった。ここ新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界的な経済活動が遅滞するとの思惑からエネルギー関連株は売りに押される展開を強いられていた。しかし、直近は米国株市場が上値追い基調を強め金利も上昇傾向にあることで若干ムードが変わっている。WTI原油先物価格は前週末に1ドル近い上昇で1バレル=40ドル台を回復しており、シェブロンやエクソンモービルがいずれも3%超の上昇をみせるなど買われNYダウ上昇を後押しした。この流れが東京市場にも波及し、資源開発関連や石油株に買いが優勢となった。

■ブレインパッド <3655>  4,460円  +230 円 (+5.4%)  本日終値

ブレインパッド<3655>は大幅高で3日ぶりに反発。前週末10日の取引終了後、電通グループ<4324>と、データ活用によるマーケティングを行う合弁会社を設立することで基本合意したと発表しており、これが好感された。新会社「電通クロスブレイン」は、ブレインP33.4%、電通グループ66.6%出資で設立。電通グループのマーケティング戦略立案力と実行力、ブレインPのデータ分析力の融合を進め、デジタルマーケティングによる既存顧客との関係強化の支援と、データ分析とその分析結果に基づくマーケティング施策の立案と実行などを行うとしている。

■コクヨ <7984>  1,264円  +64 円 (+5.3%)  本日終値

コクヨ<7984>が5日ぶりに反発。同社はきょう、透明性が高く耐久性にも優れたPET製シートを用いた簡易フェイスシールド2種を7月中旬から順次販売すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は5月末までに自社製造の「簡易フェイスシールド」を合計4万3000個、及びフェイスシールドの代用素材として活用される「レールクリヤーホルダー」3万6000枚の無償提供を行っていたが、今後も継続的な供給を求める声が多いことから製品化に至った。今回発売する簡易フェイスシールドは、ヘッドバンドで装着する「ヘッドギアタイプ」と、マスクの紐に取り付けて使用する「マスク装着タイプ」の2種類で、医療、教育、福祉、流通小売、各種公共施設、官公庁などでの使用を想定している。

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