話題株ピックアップ【夕刊】(3):メディネット、ノムラシス、ブロッコリー

注目
2020年7月13日 15時24分

■メディネット <2370>  122円  +28 円 (+29.8%) 一時ストップ高   本日終値

メディネット<2370>は急伸し一時ストップ高の124円に買われた。この日、新型コロナウイルス迅速抗体検査キットの提供を開始すると発表しており、これが好感された。同製品は、19年にγδT細胞培養加工技術を導出する契約を締結した台湾のメディジェン・バイオテクロノジー社(MBC、台北市)の関連企業であるTBGバイオテクノロジー社が製造する検査キット。同社ではMBCと契約を締結し、同製品を日本国内で提供する予定としている。また、前週末10日の取引終了後、豪投資銀行のマッコーリー・バンクが財務省に大量保有報告書を提出し、マッコーリーのメディネット株式の保有割合が11.58%となり、新たに5%を超えたことが判明したことから思惑的も買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は7月6日となっている。

■エーアイテイー <9381>  871円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

エーアイテイー<9381>がストップ高。この日正午ごろ、未定としていた21年2月期連結業績予想について、売上高455億円(前期比1.1%増)、営業利益17億6500万円(同12.0%増)、純利益14億2000万円(同7.1%増)と2ケタ営業増益を見込むとしたことが好感された。既存顧客を中心に、アパレル関連製品の取り扱いは引き続き低調に推移するとみられるものの、一方で日用品や生活雑貨等の取り扱いは堅調な伸びをみせており、これらでアパレルの低調をカバーする見通し。なお、第1四半期(3~5月)決算は、売上高110億7300万円(前年同期比1.5%減)、営業利益4億3100万円(同28.7%増)、純利益3億4600万円(同37.4%増)だった。また、あわせて27万株(発行済み株数の1.14%)、または2億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は7月14日から11月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■ノムラシス <3940>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ノムラシステムコーポレーション<3940>がストップ高で年初来高値を更新。時価は2017年6月以来約3年ぶりの高値圏に歩を進めた。独SAPのERPソフトを中心に戦略的システム導入コンサルを展開、RPAやビッグデータなど次世代分野での受注開拓でも実力を発揮し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を後押しする。同社では新型コロナの感染拡大を契機としたテレワーク導入の動きが、付加価値の高い業務にマンパワーをシフトしルーティーンワークについてはRPAで自動化していくという企業の恒常的なニーズに合致していくとみて、RPA事業に重心を置く経営で収益機会を捉える構えにある。20年12月期営業利益は2ケタ増益を見込むが更なる上振れも市場では意識されており、株価も上値指向が強い。

■省電舎ホールディングス <1711>  439円  +65 円 (+17.4%)  本日終値

省電舎ホールディングス<1711>が急反発し年初来高値を更新。東京証券取引所が10日の取引終了後、同社株を上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定したと発表した。20年3月期末時点の流通株式時価総額が、上場廃止基準の5億円未満となっているためで、猶予期間は20年4月1日から21年3月31日まで。ただ、会社側が時価総額増加のための施策を打ち出すとの思惑から買いが入ったようだ。

■ブロッコリー <2706>  1,487円  +162 円 (+12.2%)  本日終値

ブロッコリー<2706>が急騰し一時、前日比271円(20.4%)高の1596円に買われた。前週末10日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高12億7500万円(前年同期比0.4%減)、営業利益2億4300万円(同3.9倍)、純利益1億7300万円(同4.1倍)と大幅増益だったことが好感された。昨年6月に公開された「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」の収益配分が全て行われたことが寄与した一方、新型コロナウイルス感染症の影響でイベントの延期・中止などがあり他社ライセンスグッズが苦戦し売上高は前年並みとなった。ただ、売上高構成の変化に伴い、「うたの☆プリンスさまっ♪」関連のゲーム、CD、ロイヤルティー、トレーディングカードゲーム「Z/X(ゼクス)」などの高利益率商品の比重が大幅に上昇し売上総利益率が前年同期比10.1ポイント改善したことが利益を押し上げた。21年2月期通期業績予想は、売上高73億円(前期比12.7%増)、営業利益9億円(同32.2%増)、純利益6億円(同58.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■内外テック <3374>  3,165円  +326 円 (+11.5%)  本日終値

半導体製造装置部品商社の内外テック<3374>が続急騰し、連日で年初来高値を更新。10日取引終了後、非開示だった21年3月期の連結業績予想を発表。売上高255億円(前期比7.0%増)、経常利益8億5000万円(同59.5%増)に伸びる見込みとなり、これを好感する買いが向かった。業績予想は新型コロナウイルス感染拡大の影響を慎重に考慮に入れながら、半導体市場・半導体製造装置市場の中長期的な成長を見据えて算出したという。好調な業績を踏まえ、未定としていた今期の年間配当は前期比19円増の48円に増配する方針としたことも好材料視された。

■タキヒヨー <9982>  1,907円  +157 円 (+9.0%)  本日終値

タキヒヨー<9982>が大幅高に買われ5日ぶりに反発。10日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.61%にあたる15万株または3億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の強化を好感する買いが入った。同時に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の連結経常損益は1億4200万円の赤字(前年同期は2億7400万円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛や商業施設の営業時間短縮・臨時休業などの影響が大きな逆風になったとしている。

■児玉化学工業 <4222>  388円  +31 円 (+8.7%) 一時ストップ高   本日終値

児玉化学工業<4222>が後場急動意し、一時ストップ高の437円に買われた。この日午後、トヨタ自動車<7203>が発表した新型高級SUV「ハリアー」の内装部品に三次元加飾工法による高付加化価値製品が採用されたと発表しており、これが好感された。今回採用されたのは、ドアトリムのパイピングオーナメント。トヨタは先月、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型高級SUV「ハリアー」の発売を発表したが、流麗なフォルムと大人のセンスあふれる上質な室内空間が特徴であり、同社のパイピングオーナメントは、室内のさりげないセンスを演出しているという。

■広栄化学工業 <4367>  3,255円  +255 円 (+8.5%)  本日終値

広栄化学工業<4367>が急反発。米バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズが10日、新型コロナウイルス感染症治療薬としての「レムデシビル」の新たなデータを発表し、患者の回復を促したり死亡率を下げたりすることを確認したと伝わっており、レムデシビルの骨格を形成する原材料「ピロール」の生産を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■ロジザード <4391>  1,942円  +149 円 (+8.3%)  本日終値

ロジザード<4391>は4日ぶり急反発。前週末10日の取引終了後、同社が提供するクラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」と、GMOペイメントサービス(東京都渋谷区)が提供する後払い決済サービス「GMO後払い」を標準連携すると発表しており、これが好感された。これにより、お買い上げ明細書と「GMO後払い」請求書の一体型帳票が出力可能となり、出荷検品時の誤出荷を防ぐという。

●ストップ高銘柄

アテクト <4241>  985円  +150 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

日本抵抗器製作所 <6977>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

リボミック <4591>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

買取王国 <3181>  746円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値

識学 <7049>  1,098円  -300 円 (-21.5%) ストップ安   本日終値

ニイタカ <4465>  4,240円  -700 円 (-14.2%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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