「人工知能」が9位にランク、医療分野での活用広がる<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が9位となっている。
医療分野で人工知能(AI)を活用する動きが一段と広がっている。丸紅<8002>は27日、主にAIを応用した診断支援製品などを医療機関向けに提供する新会社「クレアボ・テクノロジーズ」を設立したと発表。今後「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」の関連業許可を取得次第、営業を開始するとしている。
同社が新会社を設立した背景には近年、ディープラーニング(深層学習)などの先端技術を活用したデジタルヘルス分野が、先進国の高齢化に伴う患者数や医療費の増大、新興国の医療インフラ不足などの社会課題を解決するものとして期待され、市場規模が拡大していることが挙げられる。
このほかにも直近では、NEC<6701>が愛知県がんセンターと共同で、AIと実験免疫学の融合による革新的がん免疫療法を目指した基礎的研究を開始。FRONTEO<2158>は慶応義塾大学医学部とAIを用いた認知症診断支援システムの商業化に向けたライセンスについて合意したほか、Axcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)と創薬支援に関するパートナーシップ契約を締結した。
また、フォーカスシステムズ<4662>は虚血性心疾患を対象とした冠動脈イメージングにおけるAI解析ソフトの開発に着手しており、21年度中の臨床現場での実用化を目指している。