話題株ピックアップ【昼刊】:ジーエヌアイ、東エレク、任天堂

注目
2020年8月18日 11時38分

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,738円  +300 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジーエヌアイグループ<2160>がストップ高カイ気配となっている。17日の取引終了後、肝線維症治療候補薬として第2相臨床試験を実施していた「F351」について、試験の完了を発表しており、これが好材料視されている。同試験は、中国におけるB型肝炎ウイルス由来の肝線維症患者に対する安全性並びに有効性を検証する試験で、初期段階分析ではプラセボ群に対して統計学的に優位な改善結果が得られたという。また、全般的に良好な耐容性も示したという。同社ではこの結果を踏まえ、中国市場での上市や米国、日本における可能性について検討を進め、9月下旬から10月上旬をメドに戦略的な方向性について明らかにするとしている。なお、20年12月期業績への影響はないとしている。

■物語コーポレーション <3097>  8,380円  +500 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

物語コーポレーション<3097>が大幅高となっている。同社は17日取引終了後に、7月度の月次売上高(国内直営店とフランチャイズ店の合計、速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比2.9%増となり、5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。主力の焼肉部門の売上高が同10.1%増と伸びたことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同9.1%増(6月は同2.3%増)と2カ月連続のプラスだった。

■CREロジ <3487>  162,500円  +2,000 円 (+1.3%)  11:30現在

CREロジスティクスファンド投資法人<3487>は続伸している。17日の取引終了後、20年6月期の決算を発表しており、営業利益は前の期比39.0%増の11億5100万円となった。また、あわせて発表した20年12月期(7~12月)の営業利益予想は、前期比31.4%増の15億1300万円と最高益見通しとなり、これらが好感されているようだ。同社では運用環境について、通信販売や電子商取引の拡大などに伴う宅配取り扱い個数の増加、3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業者の利用の広がりなどを背景に、物流不動産に対する需要は引き続き強く、今後も増加すると見込んでいる。なお、21年6月期(21年1~6月)の営業利益見通しは、今期予想比8.5%減の13億8500万円とした。また、分配金の見通しについては20年12月期が3297円、21年6月期が3205円とした。

■東京エレクトロン <8035>  28,950円  +300 円 (+1.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が急速な円高にもかかわらず、売り物をこなし頑強な値動き。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディアが6%を超える上昇で4連騰となり、過去最高値を更新したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も史上最高値圏に再浮上、この流れが東京市場にも波及している。世界的なテレワーク導入加速に伴うデータセンターの増設需要や、次世代通信規格5G関連インフラに絡み半導体市況は中期的な追い風が意識されている。東京市場では、ここ半導体関連は調整色を強めていたが、目先リバウンドを期待した押し目買いを誘導している。

■リプロセル <4978>  436円  +4 円 (+0.9%)  11:30現在

リプロセル<4978>が反発している。17日の取引終了後、オランダのVIROCLINICS社と業務提携することで合意したと発表しており、これが好材料視されている。今回の提携により、リプロセルは20年9月から21年4月の期間、VIROCLINICS社のグローバルプロセスラボパートナーの一員として、日本での臨床サンプルの受託加工サービスをVIROCLINICS社に提供し、インフルエンザの臨床開発プロジェクトの受託業務を行うとしている。

■任天堂 <7974>  51,910円  +360 円 (+0.7%)  11:30現在

任天堂<7974>が高水準の商いをこなし上値指向鮮明、全般冴えない地合いのなかで5連騰と気を吐いている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする外出自粛の動きを背景に、巣ごもり消費の一角であるゲーム関連株人気を誘導している。市場では「巣ごもり消費で新たに喚起された需要はスマートフォンゲームではなく、家庭用ゲームであり、そのなか独り勝ち状態の同社に対する注目度が高い」(国内ネット証券アナリスト)と指摘する。また、直近は米国株市場で画像処理半導体大手のエヌビディアが急速人気化し最高値を更新しているが、エヌビディア製プロセッサーはニンテンドースイッチ向けに供給されており、足もとではエヌビディア関連としての側面でも人気が増幅されている。

■インソース <6200>  2,658円  +11 円 (+0.4%)  11:30現在

インソース<6200>は3日続伸している。17日の取引終了後、株主優待制度の変更を発表しており、これを好材料視している。現行制度では、500株以上保有でクオカード500円~3000円分に加えて、自社指定公開講座の無料券(1~4回分)を贈呈していたが、20年9月末時点の株主から受講無料券を廃止してクオカードの贈呈額を増やすことにし、700~5000円分の贈呈を行うという。なお、100株以上500株未満の株主に対するクオカード500円分の贈呈に変更はない。

■エンプラス <6961>  2,240円  +6 円 (+0.3%)  11:30現在

エンプラス<6961>が反発している。17日の取引終了後、5月29日に発表した自社株買いについて、上限を20万株、または5億円から40万株(発行済み株数の3.24%)、または10億円に修正したことが好材料視されている。また、取得期間も9月30日までから10月30日までに変更する。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。なお、今回の自社株買いに関しては、8月14日までに19万2500株を取得。取得価額の総額は4億5836万円としている。

■ビジョン <9416>  669円  -67 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

ビジョン<9416>は急反落している。17日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高96億3000万円(前年同期比25.6%減)、営業損益1500万円の赤字(前年同期16億9000万円の黒字)、最終損益13億5200万円の赤字(同10億7500万円の黒字)となり、営業損益段階から赤字となったことが嫌気されている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅行需要の急減速により、グローバルWiFi事業が落ち込んだ。また、レンタル資産をはじめとするグローバルWiFi事業関連資産の減損損失の計上、一部の投資先における投資有価証券評価損の計上なども響いた。同時に、未定としていた20年12月期通期業績予想について、売上高167億円(前期比38.9%減)、営業損益3億2000万円の赤字(前期33億2500万円の黒字)、最終損益16億100万円の赤字(同22億2600万円の黒字)を見込むと発表している。

■イオンファンタジー <4343>  1,578円  -24 円 (-1.5%)  11:30現在

イオンファンタジー<4343>が反落している。17日の取引終了後に発表した7月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比33.1%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。同社では、緊急事態宣言の解除と各自治体からの休業要請解除を受けて、5月16日から順次営業を再開し、7月は全店舗が営業している。営業再開後の売り上げは回復基調に乗り、7月第1週は週間の既存店売上高が前年同期比85%まで回復していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が再度、東京都から始まり全国に波及したことで、第3週以降、売り上げの回復にブレーキがかかったとしている。

■村田製作所 <6981>  6,647円  -92 円 (-1.4%)  11:30現在

村田製作所<6981>、TDK<6762>、フォスター電機<6794>など電子部品株が総じて軟調。米商務省が17日、中国通信機器大手ファーウェイに対し、事実上の禁輸措置の強化を発表、米中摩擦の激化が懸念されている。世界的な5G普及への足かせとなる可能性もあり、セラミックコンデンサーをはじめ5G対応スマートフォン向け部品で商機獲得が期待されている電子部品メーカーにも株価のネガティブ材料として意識されている。足もと外国為替市場で1ドル=106円台を割り込む円高に振れていることも買い手控えムードを助長している。

■ミナトホールディングス <6862>  444円  +80 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

ミナトホールディングス<6862>がカイ気配スタートで気配値のまま水準を切り上げる展開をみせている。半導体のメモリーモジュールを主力とする電子機器メーカーで足もとの業績は苦戦しているものの、提携戦略などで展開力の増強を図っている。17日取引終了後、クラウド会議システムやオーディオ・映像関連製品、セキュリティ関連製品などを開発・販売するプリンストン(東京都千代田区)の全株式を取得し子会社化することを発表。また、プリンストン社の中出敏弥社長らを引受先とする合計35万8100株の第三者割当増資を実施することも合わせて発表しており、これを材料視する買いが集中した。

■エムビーエス <1401>  712円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

エムビーエス<1401>がストップ高まで買われている。同社は17日、非接触によるPCR検査を行うことができるキャビネットボックス型の装置「双セキュリティキャビネットBOX」を開発したと発表しており、これが材料視されているようだ。この装置は電話ボックスほどの大きさで、省スペースで設置できることから感染症対策実施のスペースがない街中のクリニックなどでも、PCR検査用ボックスとして感染症予防(非接触での感染症検査が可能)に活用できるという。既に5月に宇部市琴芝町にある保健センターに寄贈したほか、9月からは山口県の委託を受けて正式に検査センターを立ち上げ設置する予定で、要望があれば病院やクリニック、自治体などに供給していく予定だとしている。

●ストップ高銘柄

オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,765円  +700 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在

データホライゾン <3628>  3,110円  +502 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

トレンダーズ <6069>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

KIYOラーニング <7353>  6,630円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在

ソフトブレーン <4779>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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