【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、トランプ氏再選観測でリスクオンの買い優勢 (11月4日)

市況
2020年11月4日 17時02分

日経平均株価

始値  23619.58

高値  23801.88(13:09)

安値  23505.78(09:02)

大引け 23695.23(前日比 +399.75 、 +1.72% )

売買高  13億0233万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆5601億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続伸、一時500円を超える上昇場面も

2.前日の欧米株高受け、主力株中心に広範囲に買い集める展開

3.前場はバイデン氏勝利を見込み、景気敏感株などに資金流入

4.後場寄り一段高、トランプ氏再選観測でリスクオンの流れ加速

5.終盤伸び悩むもほぼ400円高で引け、売買代金も高水準に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比554ドル高と大幅に続伸した。米大統領選挙の当日を迎え、民主党のバイデン候補の優勢観測が続くなか、財政出動への期待から買いが優勢となった。

東京市場では前日の欧米株高を受けリスクオンの流れが強まり、日経平均株価は続急伸となり一時上げ幅は500円を超える場面があった。

4日の東京市場は、主力株をはじめ広範囲に買いが流入し、日経平均は上値追い基調を強めた。前日の欧米株市場は総じて大幅高に買われた。米株市場では大統領選でのバイデン氏勝利の可能性が高いとの見方が強まり、大型の財政出動に対する期待感が景気敏感株などへの先回り買いに反映された。きょうは、その流れを東京市場も引き継ぐ形でリスクを取る動きが強まった。ただ、大統領選は開票が進むにつれトランプ氏が予想以上に票を伸ばし接戦となった。後場に入ると一転して、トランプ氏が優勢に変わり、その勝利を予測するかのようにナスダック100株価指数先物が買われ、これに東京市場も追随する形となった。日経平均は一時500円を超える上昇をみせ2万3800円台に瞬間乗せる場面もあった。終盤はやや伸び悩んだものの、東証1部全体の7割の銘柄が上昇し、売買代金も2兆5000億円台と高水準だった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大幅高。ソニー<6758>が商いを伴い堅調、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、ファナック<6954>なども買いが優勢だった。NTTデータ<9613>が値を飛ばし、信越化学工業<4063>も高い。サインポスト<3996>がストップ高、フジクラ<5803>も一時値幅制限いっぱいに買われた。GSIクレオス<8101>が大幅高となり、ネットワンシステムズ<7518>も急伸。メディカル・データ・ビジョン<3902>も大きく水準を切り上げた。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、任天堂<7974>も売られた。ネクソン<3659>も軟調だった。レノバ<9519>が急落したほか、カルビー<2229>、SGホールディングス<9143>なども安い。ヒロセ電機<6806>、ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>なども売りに押される展開となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、NTTデータ <9613> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約173円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ネクソン <3659> 、KDDI <9433> 、日本取引所 <8697> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約45円。うち35円はSBG1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)医薬品、(3)サービス業、(4)非鉄金属、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)その他製品、(4)金属製品、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△nms <2162> [JQ]

上期営業を一転黒字に上方修正。

△マクニカ富士 <3132>

21年3月期業績予想を上方修正。

△大和工 <5444>

21年3月期業績予想を上方修正。

△DOWA <5714>

上期業績は計画上振れ。

△フジクラ <5803>

上期業績は営業減益予想から一転大幅増益で着地。

△ヤマダコーポ <6392> [東証2]

21年3月期営業利益予想を上方修正。

△バイセル <7685> [東証M]

家族葬のファミーユと業務提携。

△クレオス <8101>

第2四半期営業利益は3.7倍。

△フジ住 <8860>

上期経常は13%増益・通期計画を超過。

△NTTデータ <9613>

7-9月期(2Q)税引き前は11%増益。

▼カワニシ <2689>

7-9月期(1Q)経常は72%減益で着地。

▼いであ <9768>

1-9月期(3Q累計)経常が23%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フジクラ <5803> 、(2)サインポスト <3996> 、(3)クレオス <8101> 、(4)エイジア <2352> 、(5)ネットワン <7518> 、(6)NTTデータ <9613> 、(7)テンポイノベ <3484> 、(8)LTS <6560> 、(9)MDV <3902> 、(10)グッドコムA <3475>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)カワニシ <2689> 、(3)レノバ <9519> 、(4)いであ <9768> 、(5)フォーバル <8275> 、(6)カルビー <2229> 、(7)ヒロセ電 <6806> 、(8)大分銀 <8392> 、(9)理想科学 <6413> 、(10)GDO <3319>

【大引け】

日経平均は前日比399.75円(1.72%)高の2万3695.23円。TOPIXは前日比19.30(1.20%)高の1627.25。出来高は概算で13億0233万株。東証1部の値上がり銘柄数は1524、値下がり銘柄数は573となった。日経ジャスダック平均は3574.75円(36.76円高)。

[2020年11月4日]

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