「半導体」がランキング2位、米長期金利上昇でも中期成長性に変化なし<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 アンモニア
2 半導体
3 旅行
6 仮想通貨
7 水素
9 人工知能
10 電気自動車関連
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が2位となっている。
週明け1日の東京株式市場は日経平均株価が一時700円を超える急反発をみせた。前週末は米10年債利回りが一時1.6%台まで急上昇したことを嫌気して大きく売り込まれたが、きょうはその反動で買い戻しが目立つ。いったんは機関投資家の利益確定売りのターゲットとなった半導体関連株もきょうは揃って切り返し歩調となっている。
ここにきて新型コロナワクチンの普及が進み、世界的に経済活動正常化への期待感が高まっているが、昨年の新型コロナウイルスの感染拡大のさなかにあっても、半導体市況の活況は続いていた。これは世界的な高速通信規格5Gの商用化本番やリモートワーク導入の動きを背景としたデータセンター増設需要などが半導体メモリーやロジックの需要を喚起したことによるものだ。
前週末の米国株市場ではNYダウは470ドル近い下げをみせたが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発した。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく切り返しに転じた。これは、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズが3.7%高、DRAM・フラッシュメモリー開発製造のマイクロンテクノロジーが3.9%高、画像処理半導体大手のエヌビディアが3%高に買われるなど半導体セクターの主力株が軒並み上昇したことが原動力となっている。大型の追加経済対策成立などを背景に米国では景気敏感セクターが買い戻される一方、米長期金利の急上昇は半導体関連などハイテク株に逆風とみられているが、今なお中期的な成長期待は景気敏感株よりむしろ半導体セクターのほうが高い。
東京市場でも東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>など半導体セクターの主力どころに押し目買いが観測されるほか、ローツェ<6323>、野村マイクロ・サイエンス<6254>、芝浦メカトロニクス<6590>、マルマエ<6264>、ホロン<7748>など中小型株にも買い意欲が旺盛だ。