【↑】日経平均 大引け| 小反発、前日の大幅安の反動で押し目買い優勢 (4月7日)
始値 29743.48
高値 29867.94(09:37)
安値 29523.55(10:49)
大引け 29730.79(前日比 +34.16 、 +0.12% )
売買高 10億8380万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5516億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら反発、前日の大幅安の反動で買い優勢
2.IMFの世界経済見通し上方修正受け、景気敏感株に買い集まる
3.新型コロナ感染者数が大阪中心に増加傾向にあることは警戒材料
4.2月決算企業の決算発表を見極めたいとの思惑も上値を押さえる
5.値上がり銘柄数は1800を超え、TOPIXの上昇率が目立つ展開
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは96ドル安と3日ぶりに反落した。前日に1週間ぶりに過去最高値を更新した反動で利益確定売りが優勢となった。
東京市場では景気敏感株を中心に買いが優勢となり、日経平均株価は小幅ながらプラス圏で引けた。主力銘柄の上値は重かったものの、値上がり銘柄数は多い。
7日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って軟調だったことや、外国為替市場でのドル安・円高などが逆風材料として意識されたが、前日に日経平均が400円近い下落をみせていた反動もあって値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。IMFが21年の世界経済見通しについて経済成長率を6.0%成長に上方修正したことで、景気回復への期待感が強まり、鉄鋼や海運、非鉄といった景気敏感株への買いが目立った。国内で新型コロナウイルスの感染者数が大阪府を中心に増加傾向にあることが警戒されているほか、2月決算企業の決算発表を見極めたいとの思惑などが上値を重くしたものの、個別には値上がり銘柄数が多く、TOPIXは上昇率で日経平均を大きく上回って着地している。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調で1万円ちょうどで引けた。レーザーテック<6920>は売買代金第2位に食い込み大幅高。アドバンテスト<6857>SUMCO<3436>など半導体関連が高い。なお、東芝<6502>は大量の買い注文に大引けまで商いが成立せずストップ高配分。このほか、トヨタ自動車<7203>も堅調。日立製作所<6501>、NEC<6701>、富士通<6702>なども買われた。オリエンタル白石<1786>、三谷産業<8285>が急騰、東芝テック<6588>も大幅高に買われた。エノモト<6928>も値を飛ばした。
半面、東京エレクトロン<8035>が冴えず、キーエンス<6861>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>が値を下げ、武田薬品工業<4502>、エムスリー<2413>も売られた。ネクステージ<3186>、サイバーリンクス<3683>は急落。サインポスト<3996>、ジェイリース<7187>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 、豊田通商 <8015> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、信越化 <4063> 、東エレク <8035> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約104円。うち62円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)金属製品、(4)非鉄金属、(5)鉱業。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)医薬品、(2)陸運業、(3)証券商品先物、(4)保険業。
■個別材料株
△チェンジ <3962>
エムスリー <2413> と新型コロナワクチン接種の体制構築支援サービス展開。
△新日本電工 <5563>
水素ステーションの有力株として頭角現す。
△アルインコ <5933>
21年3月期業績予想の増額修正を好感。
△北川精機 <6327> [JQ]
5G向けプレス機需要開拓期待で上昇加速。
△放電精密 <6469> [JQ]
22年2月期最終は黒字浮上で3期ぶり最高益更新。
△東芝 <6502>
「英ファンドが買収提案」との報道・
△レーザーテク <6920>
ニッチトップの実力評価で投資マネー再流入。
△エノモト <6928>
好業績背景に半導体関連中小型株物色の流れに乗る。
△PSS <7707> [東証M]
東洋紡 <3101> と新型コロナに対する迅速プール検査法を開発。
△三谷産業 <8285>
21年3月期利益予想の増額修正を好感。
▼アルプスアル <6770>
特損計上で21年3月期最終を一転赤字に下方修正。
▼Fインタ <7050> [東証M]
立会外分売が22万株、需給悪化懸念。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東芝 <6502> 、(2)オリエン白石 <1786> 、(3)三谷産業 <8285> 、(4)東芝テック <6588> 、(5)モリテック <5986> 、(6)エノモト <6928> 、(7)ヨータイ <5357> 、(8)マルマエ <6264> 、(9)芝浦 <6590> 、(10)ランド <8918> 。
値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186> 、(2)サイバーリン <3683> 、(3)ポピンズ <7358> 、(4)Gキッズ <6189> 、(5)サインポスト <3996> 、(6)ジェイリース <7187> 、(7)銭高組 <1811> 、(8)アゴーラHG <9704> 、(9)ナルミヤ <9275> 、(10)京急 <9006> 。
【大引け】
日経平均は前日比34.16円(0.12%)高の2万9730.79円。TOPIXは前日比13.09(0.67%)高の1967.43。出来高は概算で10億8380万株。東証1部の値上がり銘柄数は1839、値下がり銘柄数は310となった。日経ジャスダック平均は3953.79円(15.48円高)。
[2021年4月7日]
株探ニュース