【↑】日経平均 大引け| 急反発、欧米株高でリスクオフの買い戻しが優勢 (4月22日)

市況
2021年4月22日 18時04分

日経平均株価

始値  28880.78

高値  29192.39(15:00)

安値  28800.86(09:18)

大引け 29188.17(前日比 +679.62 、 +2.38% )

売買高  10億8355万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2746億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり急反発、680円近い上昇でほぼ高値引け

2.前日の欧米株高受け市場心理改善、リスクオフの巻き戻し相場

3.225先物絡めたインデックス買いが日経平均に浮揚力与える

4.海運や鉄鋼など景気敏感株買われ、銀行など内需株の上値重い

5.東エレク、レーザーテックなど半導体関連の上昇目立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比316ドル高と3日ぶりに反発した。米国での新型コロナウイルスワクチンの接種拡大が評価され、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、前日までのリスクオフの巻き戻しで急反発に転じた。日経平均株価は2万9000円台を回復し、ほぼ本日の高値圏で着地した。

22日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて高かったことを受け、主力株をはじめ広範囲に買われ、日経平均は大きく切り返す展開となった。前日までの2営業日で1200円近い下落をみせていたことで、目先突っ込み警戒感からの買い戻しや、値ごろ感からの押し目買いが全体を押し上げた。取引時間中はアジア株は高安まちまちの動きだったが、225先物を絡めた買いなどが相場に浮揚力を与える格好に。そのためTOPIXの上げ幅は相対的に小さい。実需面では3月決算企業の決算発表を前に、これまでは慎重な動きもみられたが、直近の波乱相場で値ごろ感が生じたことから、好決算期待株などを拾う動きも観測された。業種別では海運や鉄鋼など景気敏感株の上昇が目立った一方、緊急事態宣言発令を前に銀行、建設、小売など内需株の上値は限られた。

個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が堅調だったほか、売買代金2位と3位を占めたレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置関連株も大きく上昇した。ソニーグループ<6758>、トヨタ自動車<7203>が買い優勢となり、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。武田薬品工業<4502>が上値指向、日本電産<6594>も強調展開をみせた。gumi<3903>が大商いで急騰、レッグス<4286>、ワイヤレスゲート<9419>も大幅高に買われた。

半面、任天堂<7974>が冴えず、ファーマフーズ<2929>も売りに押された。ANAホールディングス<9202>、オリックス<8591>も小幅ながら軟調。コロプラ<3668>が急落、モバイルファクトリー<3912>、ジェイリース<7187>なども安い。エイベックス<7860>、ローランド<7944>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約248円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はクレセゾン <8253> 、出光興産 <5019> 、帝人 <3401> 、コニカミノル <4902> 、大和 <8601> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約0.6円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は石油石炭製品、空運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)電気機器、(4)機械、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他金融業、(2)銀行業、(3)パルプ・紙、(4)電気・ガス業、(5)鉱業。

■個別材料株

△オリ白石 <1786>

「物言う株主」のエフィッシモが大株主に登場。

△中外炉 <1964>

21年3月期営業損益予想が一転黒字へ。

△アルファ <3434>

前期最終を一転黒字に上方修正、配当も5円増額。

△gumi <3903>

投資先のダブルジャンプがカナダのブロックチェーン企業と提携。

△児玉化 <4222> [東証2]

パソコンVAIOのカーボンディスプレーパネルに採用。

△レッグス <4286>

今期経常を一転26%増益に上方修正・最高益、配当を32~36円に修正。

△住友精 <6355>

22年3月期第1四半期に投資有価証券売却益3億円を計上へ。

△いつも <7694> [東証M]

ルームクリップへ出資し業務提携契約を締結。

△丸八証券 <8700> [JQ]

21年3月期経常利益は2.7倍増益見通し。

△アルプス物流 <9055>

21年3月期の経常利益予想を一転増益に上方修正。

▼コロプラ <3668>

任天堂 <7974> が賠償請求額を引き上げ。

▼マクアケ <4479> [東証M]

岩井コスモ証券が「B」へ2段階引き下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レッグス <4286> 、(2)gumi <3903> 、(3)ワイヤレスG <9419> 、(4)アルプス物流 <9055> 、(5)ラクーンHD <3031> 、(6)恵和 <4251> 、(7)ウッドワン <7898> 、(8)三陽商 <8011> 、(9)ローツェ <6323> 、(10)テモナ <3985>

値下がり率上位10傑は(1)コロプラ <3668> 、(2)モバファク <3912> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)アークランド <9842> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)エイベックス <7860> 、(7)ローランド <7944> 、(8)神栄 <3004> 、(9)グレイス <6541> 、(10)ファースト住 <8917>

【大引け】

日経平均は前日比679.62円(2.38%)高の2万9188.17円。TOPIXは前日比34.32(1.82%)高の1922.50。出来高は概算で10億8355万株。東証1部の値上がり銘柄数は1822、値下がり銘柄数は287となった。日経ジャスダック平均は3912.65円(29.97円高)。

[2021年4月22日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.