東京株式(大引け)=461円安と大幅続落、米インフレ懸念背景に売り優勢

市況
2021年5月12日 15時40分

12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落。米国でインフレ懸念が台頭するなか、先行き不透明感から売りが膨らむ展開となった。

大引けの日経平均株価は前日比461円08銭安の2万8147円51銭。東証1部の売買高概算は15億2939万株。売買代金概算は3兆4014億200万円となった。値上がり銘柄数は349と全体の約16%、値下がり銘柄数は1795、変わらずは48銘柄だった。

11日の米株式市場では、NYダウが473ドル安と大幅続落。インフレ懸念の高まりを背景に景気敏感株などに売りが膨らんだ。ただ、10日に急落したナスダック指数は下げ渋った。この流れを引き継いだ東京市場は、朝方は上昇して始まったが、買い一巡後はマイナス圏に転落。アジア市場で台湾・加権指数が急落していることなども警戒された。後場に入り一段安となり、一時700円を超す下落で2万8000円を下回る場面があった。ただ、下値には買いが入り、引けにかけては下げ幅を縮小した。市場では、今晩発表予定の米4月消費者物価指数(CPI)を注視している。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や任天堂<7974>が安く、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ソニーグループ<6758>といった主力ハイテク株が売られた。日産自動車<7201>が急落したほか、日本製鉄<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>といった鉄鋼株、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株が下落した。MSCIからの除外の発表を受けアルフレッサ ホールディングス<2784>や九州電力<9508>、アマダ<6113>などが急落した。

半面、後場に決算発表を行い堅調な業績予想に加え自社株買い、株式分割の実施を発表したトヨタ自動車<7203>は上昇した。シャープ<6753>が大幅高となり、日立製作所<6501>やマネックスグループ<8698>、エムスリー<2413>、サイバーエージェント<4751>が値を上げた。ニトリホールディングス<9843>やメルカリ<4385>もしっかり。

出所:MINKABU PRESS

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