「解体工事」が27位、脱「石炭火力」でビジネスチャンス拡大へ<注目テーマ>

特集
2021年7月2日 12時20分

★人気テーマ・ベスト10

1  パワー半導体

2  2021年のIPO

3  脱炭素

4  半導体

5  化粧品

6  半導体製造装置

7  全固体電池

8  旅行

9  量子コンピューター

10  ポストコロナ

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「解体工事 」が27位にランクしている。

さまざまな建築構造物の解体で活躍する「解体工事」だが、近年注目が高まっているのが、非効率な石炭火力発電所の解体工事だ。世界的な「脱炭素」の流れを受けて、梶山弘志経済産業大臣は2020年7月、非効率な石炭火力発電所について30年までにフェードアウト(休廃止)する方針を発表した。日本はこれまで、資源の乏しさを理由として、安価な石炭を用いた石炭火力発電を重視してきたが、海外では石炭火力発電を全廃する方向に動き始めているほか、石炭関連事業への投融資をやめる「石炭ダイベストメント」の動きも広がってきており、日本としても方向転換を迫られるようになった。

石炭火力発電で主に利用されているのは蒸気タービンのみで発電する方式で、発電効率によって「亜臨界圧」「超臨界圧」「超々臨界圧」と効率が高くなる。このうち、発電効率38%以下の「亜臨界圧」と38~40%程度の「超臨界圧」が非効率石炭火力発電と位置づけられ、30年までに段階的に休廃止させる方針。現在、国内の石炭火力発電所は150基(20年7月時点)あり、非効率とされる「超臨界圧」以下の発電所は8割近い118基ある。また、これらの非効率石炭火力発電の多くは1990年代以前に建設されたものが多く、築40年以上を経たものも20基以上あることからも休廃止される方針だ。

石炭火力発電所の解体には、1基当たり50億円から100億円の費用がかかるといわれていることから、今後、関連企業にとっての大きなビジネスチャンスが生じることになる。この日の関連銘柄には目立った動きは少ないものの、第一カッター興業<1716>や太平電業<1968>などは堅調な動きとなっている。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.