前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年7月20日 5時20分

■オンコセラピ <4564>  80円 (-28円、-25.9%)

オンコセラピー・サイエンス <4564> [東証M]が急反落。16日の取引終了後、塩野義製薬 <4507> にライセンスアウトしている特異的ペプチドワクチン「S-588410」の食道がん患者を対象とした第3相臨床試験で、主要評価項目に統計学的な有意差が認められなかったと発表しており、これが嫌気された。OTSは試験結果を踏まえ、塩野義と今後の開発計画を協議するとしており、研究開発方針を検討し、変更が生じた場合は速やかに公表するとしている。なお、同件による22年3月期業績への影響は現在精査中としている。

■ネットマーケ <6175>  411円 (-63円、-13.3%)

東証1部の下落率トップ。ネットマーケティング <6175> が急反落。前週末16日の取引終了後、集計中の21年6月期の単独業績について、営業利益が4億円から5億8400万円(前の期比20.5%減)へ、純利益が2億7000万円から3億3600万円(同34.0%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は直近で急伸していることから、利益確定売りが優勢となったようだ。恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」を管理するサーバーに対する不正アクセスを受け、新規会員獲得を目的とするデジタル広告の出稿を全面的に一時休止しており、その影響で売上高は144億円から140億1100万円(同2.5%減)へ下振れた。ただ、それに伴い広告費が削減された結果、利益は上振れたとしている。

■岩井コスモ <8707>  1,489円 (-215円、-12.6%)

東証1部の下落率2位。岩井コスモホールディングス <8707> が急反落。同社は前週末16日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算速報値を発表。営業収益は前年同期実績比12.8%減の50億5600万円、純利益は同50.8%減の7億4700万円となった。なお、4-6月期決算は21日に発表が予定されている。

■ひらまつ <2764>  187円 (-14円、-7.0%)

東証1部の下落率5位。ひらまつ <2764> が急反落。16日の取引終了後、ゴルフ場運営の太平洋クラブ及びその親会社であるマルハン系ファンドのマルハン太平洋クラブインベストメントを割当先とした第三者割当増資などを実施すると発表した。第三者割当増資や新株予約権の発行で差引手取概算額74億4100万円を調達する予定で、募集後のマルハン系列の持ち株比率は47.5%となる。調達資金はフラグシップモデル及びエントリーモデルの新規出店費用や借入金の返済、運転資金などに当てられる方針。なお、潜在的な希薄化は90.4%となることから、これを嫌気した売りが出たようだ。

■Sansan <4443>  7,990円 (-240円、-2.9%)

Sansan <4443> が反落。岩井コスモ証券が16日付で投資判断を「A」から「B」とし、目標株価を1万2000円から8500円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を展開する同社の中期的な成長余力は大きいとしながらも、同社株は短期的には割高に評価されていると指摘。同社が今期は営業減益になる可能性をを示したことが、短期的に同社株価の上値を抑える可能性があると判断したという。

■クックビズ <6558>  1,133円 (-27円、-2.3%)

クックビズ <6558> [東証M]が5日続落。前週末16日の取引終了後、スカラ <4845> と飲食店のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援に向けて業務提携すると発表。これを受けて朝方高く寄りついたものの、その後は全般地合い悪のなか値を消す展開となった。あわせて、スカラ傘下のファンドなどを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額5億1695万円を調達する。調達資金は、既存事業の価値向上や新規事業の開発、M&A投資などにあてる方針。

■東エレク <8035>  44,550円 (-950円、-2.1%)

東京エレクトロン <8035> やアドバンテスト <6857> 、SCREENホールディングス <7735> など半導体関連株が安い。前週末16日の米株式市場で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は15日比72.29ポイント安の3145.45と下落。インテル <INTC> やアプライド・マテリアルズ <AMAT> などの株価が下落した。15日に発表された台湾積体電路製造(TSMC)ADR <TSM> の決算が市場予想を下回ったことなどを警戒する売りが膨らんだ。これを受け、週明けの東京市場で半導体関連株が軟調な値動きとなった。

■INPEX <1605>  793円 (-16円、-2.0%)

INPEX <1605> や石油資源開発 <1662> が安い。18日に開催されたOPECプラス閣僚会合では、協調減産を8月から毎月日量40万バレルずつ縮小することが決まった。これを受けて米原油先物相場は19日の時間外取引で下落しており、全般軟調地合いと相まって石油関連株には売りが先行した。

■マルマエ <6264>  2,103円 (-41円、-1.9%)

マルマエ <6264> が反落。前週末16日の取引終了後に発表した6月受注残高は前年同月比89.4%増となったが、市場の反応は限定的だった。会社側によると、6月は未監査ながら過去最高を大幅に超える6億2000万円の検収を行った上で、さらに受注が好調であったことから受注残が増加したという。半導体分野が受注と検収ともに順調だったほか、FPD分野では受注が好調に推移するなか、検収が更に高水準だったとしている。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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