前場に注目すべき3つのポイント~過熱感よりも政策期待から先高感が強まる~

市況
2021年9月6日 8時38分

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:過熱感よりも政策期待から先高感が強まる

■ハイレックス、22/10 下方修正 営業利益35.0億円←56.0億円

■前場の注目材料:ニッパツ、半導体装置向け100億円投資、部品生産倍増

■過熱感よりも政策期待から先高感が強まる

6日の日本株市場は堅調な展開が見込まれる。3日の米国市場ではNYダウが74ドル安だった。8月雇用統計の雇用者数が予想を大幅に下回る伸びに留まったため、景気回復ペースの減速を警戒した売りが広がった。また、賃金が予想以上の上昇を示したため、高インフレへの懸念も再燃し景気循環株が売られ、ダウは終日軟調に推移した。一方、ハイテク株の買いは根強く、ナスダック指数は連日で史上最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比435円高の29595円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。急ピッチの上昇に対する過熱感は警戒されやすいものの、今回の大幅な上昇に対して売り方の買い戻しは一巡していないとみられ、買い戻しの需給が強まりやすい。また、今週は週末に9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。ロールオーバー中心の売買となりやすいものの、強い上昇によってヘッジ対応の商いが入りやすい需給状況になりやすい。

また、突然の菅首相の総裁選出馬断念によって、新総裁選出に向けて政策期待が高まりやすいため、ショートポジションを仕掛けてくる動きにはなりづらいところである。急ピッチの上昇に対する反動の局面においては、押し目狙いの買いの動きが強まることになりそうだ。日経平均は一気に29000円を突破し、先物市場では29500円を超えてきたことにより、3万円が意識されてくる可能性がある。

また、物色の流れとしては先物に連動する格好から、裁定買いが入りやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの動向が注目される。また、新総裁への思惑から各候補者が打ち出している政策に関連したテーマ株への物色が強まりやすい。さらに、政策に関連した報道が相次ぐことから、テーマ株への物色が活発化しやすい需給状況になりそうだ。

■ハイレックス、22/10 下方修正 営業利益35.0億円←56.0億円

ハイレックス<7279>は2022年10月期業績予想の修正を発表。営業利益は56.0億円から35.0億円に下方修正した。世界的な半導体の不足による自動車メーカーの減産影響が当初想定より拡大すると見込まれることから売上高は前回発表予想比19億円減少する見込み。利益面については、減産のほか材料コストの高騰や輸送コストの増加などが影響する。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(29128.11、+584.60)

・ナスダック総合指数は上昇(15363.52、+32.34)

・シカゴ日経先物は上昇(29595、大阪比+435)

・SOX指数は上昇(3430.89、+19.56)

・VIX指数は変わらず(16.41、±0.00)

・次期首相による大型経済対策への期待

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・ニッパツ<5991>半導体装置向け100億円投資、部品生産倍増

・日揮HD<1963>アゼルバイジャンのグリーン水素構想支援、CO2フリーで次世代エネ

・村田製作所<6981>米社を160億円で買収、スマホ消費電力削減技術

・マツダ<7261>タイ・メキシコでの工場操業を停止、半導体不足など

・三菱自<7211>タイで1カ月一部生産停止

・日産自<7201>早大とモーター磁石からレアアース98%回収、リサイクル技術開発

・コマツ<6301>ヴァーレと提携、鉱山の岩盤掘削新工法

・ダイセル<4202>おがくずからバイオマスフィルム製造、京大と共同

・三菱ケミHD<4188>DAIZ、三菱ケミHDから出資、植物肉改良で協力

・アステラス薬<4503>日東電工・エムハートと心電計検査事業で連携

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.