「全固体電池」が10位にランク、トヨタはHEV用として早期実現へ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が10位となっている。
トヨタ自動車<7203>は7日、電池・カーボンニュートラルに関する説明会を開催した。2030年までに電池のコスト面で、22年の年央までに発売を予定する新型電気自動車(EV)「TOYOTA bZ4X」と比べて50%の低減(1台当たり)を目標としているほか、電池の供給体制では現在検討している180ギガワット時から200ギガワット時以上を目指すとし、このための投資額が1兆5000億円に上る見込みだとしている。
また、説明会のなかで全固体電池の開発状況について、20年6月に同電池を搭載した試作車を制作し、走行データを取得できる段階に来たことを報告。このデータをもとに改良を重ね、同年8月にはナンバーを取得して試験走行を行い、全固体電池のメリットと課題の洗い出しを行っていることを明らかにした。全固体電池の特徴であるイオンの速さを高出力型電池に活用することで、ハイブリット車(HEV)用として早期に実現する構えだ。
これを受けて全固体電池の関連銘柄に関心が再び高まる可能性があり、日本触媒<4114>、出光興産<5019>、オハラ<5218>、三櫻工業<6584>、FDK<6955>、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、日本ケミコン<6997>、日立造船<7004>、武蔵精密工業<7220>などに注目したい。