「農産物輸出」が20位にランク、農林水産物・食品の年間輸出初の1兆円突破で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「農産物輸出」が20位にランクしている。
農林水産省がこのほど発表した「農林水産物輸出入情報」で、2021年1~10月の輸出額が少額貨物(1品目20万円以下)輸出額を含め前年同期比28.0%増の9734億円となり、農林水産物・食品の年間輸出額が初めて1兆円の大台を突破する見通しとなった。年間1兆円は政府が長年目標としてきた輸出額であり、農林水産業の成長産業化で地域経済の活性化を目指す政府にとって、一つの成果とみられている。
輸出は今年に入ってからほぼ毎月、前年同月比で20~40%増の水準が続いており、背景には米国や中国などで外食需要が回復していることがあるとされている。政府は農林水産物・食品の輸出額を25年までに2兆円、30年までに5兆円とすることを目指しており、岸田文雄首相も10日に開かれた農林水産物等輸出促進全国協議会で、「目標に向けて、品目別の輸出促進団体の組織化によるオールジャパンでの輸出力強化を図る」と述べるなど輸出促進に一段と注力する方針であり、関連企業のビジネス機会拡大が期待される。
これを受けて、農林水産物・食品の輸出に関連する銘柄への関心が高まっており、これが「農産物輸出」テーマへの関心を高めているもよう。この日の関連銘柄の動きには目立った動きは乏しいものの、サカタのタネ<1377>、井関農機<6310>などが堅調な動きとなっている。