話題株ピックアップ【夕刊】(1):ATグループ、ダイフク、ミクシィ(訂正)

注目
2022年2月7日 15時14分

■ATグループ <8293>  2,006円  +400 円 (+24.9%) ストップ高買い気配   本日終値

ATグループ<8293>がカイ気配、400円高はストップ高となる2006円に張りついている。前週末4日の取引終了後、MBOの一環として日の出(名古屋市昭和区)が同社株に対してTOBを実施すると発表。TOB価格を2800円としており、これにサヤ寄せする格好となったようだ。買い付け予定数は2959万652株(下限1839万5528株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月7日から3月23日まで。なおTOB成立後、ATグループは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて名古屋証券取引所は4日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■レオパレス21 <8848>  204円  +28 円 (+15.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

レオパレス21<8848>が急騰。4日の取引終了後、22年3月期の連結最終損益を従来予想の15億円の赤字から18億円の黒字(前期は236億8000万円の赤字)へ上方修正すると発表。これが好材料視された。発注努力や工事の内製化による工事単価の低減、不備判定の見直しや解体に伴う改修対象の減少などを背景に、補修工事関連損失引当金戻入額28億1800万円を特別利益に計上することが最終利益を押し上げる。また、賃貸事業における固定費圧縮や費用削減など抜本的構造改革の効果なども寄与する。

■稲畑産業 <8098>  2,032円  +266 円 (+15.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

稲畑産業<8098>は後場急伸。同社はきょう午後2時に、22年3月期連結業績予想について、売上高を6000億円から6500億円へ、営業利益を160億円から195億円(前期比30.2%増)へ、純利益を160億円から215億円(同55.9%増)へ、年間配当予想を70円から110円(前期は63円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は163億3500万円(前年同期比54.0%増)。サプライチェーンの混乱が広がるなかで調達先の確保に努めるなど影響を最小限に抑えたことや、投資有価証券の売却による特別利益計上などが理由。なお、売上高は「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。あわせて350万株(発行済み株式総数に対する割合5.80%)もしくは75億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。取得期間は2月8日~8月31日。また、既に保有する自己株式270万株を2月16日に、上記により取得する全株式を10月6日に消却することも発表した。

■東芝テック <6588>  4,945円  +620 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

東芝テック<6588>は地合い悪をものともせず急騰、一時15%を超える上昇で4980円まで上値を伸ばし、1990年以来約32年ぶりの高値圏に浮上した。POSなどの流通システムで国内トップの実力を有するが、セルフレジが普及するなか商機が高まっている。きょう前場取引終了後に発表した21年4~12月期決算は営業利益が前年同期比2.7倍の86億6400万円だった。デジタルトランスフォーメーション(DX)の時流を捉え、スマートフォン型セルフレジやスマートレシートなど次世代型への布石も進めている。

■JIG-SAW <3914>  5,600円  +550 円 (+10.9%)  本日終値

4日に決算を発表。「前期経常は7%増益で着地・10-12月期(4Q)経常は56%増益、今期業績は非開示」が好感された。

JIG-SAW <3914> [東証M] が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比7.5%増の4.8億円に伸び、8期連続増収となった。なお、22年12月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒JIG-SAWの詳しい業績推移表を見る

■ダイフク <6383>  8,530円  +820 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ダイフク<6383>が3日ぶり急反発。前週末4日に昨年来安値をつけるなど株価は大底圏にあったが、きょうは値ごろ感も意識されるなかリバウンド狙いの買いが優勢だ。4日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の450億円から485億円(前期比9%増)に増額しており、これを評価する買いを引き寄せている。巣ごもり消費などを追い風とした世界的なEC市場の拡大を背景に、物流センター向けマテハン機器が好調で、半導体関連の設備投資増強の追い風も受けている。また同日、同社の子会社で6割強の株式を保有するコンテック<6639>をTOBによって完全子会社化(コンテックは上場廃止見込み)することも合わせて発表しており、これも株価を刺激したようだ。

■日東紡績 <3110>  2,939円  +239 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

日東紡績<3110>は大幅続伸。同社は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高840億円(前期比6.7%増)を据え置く一方で、営業利益を66億円から70億円(同17.4%増)へ、純利益を50億円から60億円(同25.9%減)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は56億5500万円(前年同期比32.4%増)だった。全体的に業績は回復に向かっており、台湾スペシャルガラス新工場では計画通りに試作品の生産を開始し、繊維事業・グラスファイバー複合材は事業構造改革を遂行。ライフサイエンス事業の改善や経費削減の実績なども勘案したうえで、利益は当初計画を上回る見通しになったとしている。

■小林製薬 <4967>  9,470円  +680 円 (+7.7%)  本日終値

小林製薬<4967>は3日ぶりの大幅反発。同社は4日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高1620億円(前期比4.3%増)、営業利益270億円(同3.6%増)、純利益202億円(同2.5%増)、年間配当予想は85円(前期は83円)と開示しており、好感された。21年12月期の連結営業利益は260億6500万円(前の期比0.5%増)だった。国内では新型コロナウイルスの感染予防対策として除菌・衛生関連用品の需要が継続し、液体タンククリーナー「液体ブルーレット除菌EX」、鼻うがい用「ハナノア」などが好調に推移したとしている。

■ミクシィ <2121>  2,358円  +161 円 (+7.3%)  本日終値

ミクシィ<2121>は急伸。前週末4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1050億~1100億円から1120億~1150億円(前期比6.1~3.6%減)へ、営業利益を20億~50億円から100億~110億円(同56.4~52.0%減)へ上方修正したことが好感された。スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」でマーケティングコストの最適化などを前倒しで実施したことにより、下期で約10億円のコスト削減の見通しが立ったことに加えて、コラボやイベントなど積極的な施策を実施したことで「モンスターストライク」のARPU(ユーザー当たり平均売上金額)が第3四半期に回復し、第4四半期も足もとの業績が好調に推移していることなどが要因。更に、下期を通じて広告宣伝の効率化も進んでいることなども寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高810億8900万円(前年同期比7.6%減)、営業利益92億4300万円(同40.2%減)だった。

■百十四銀行 <8386>  1,771円  +121 円 (+7.3%)  本日終値

4日に決算を発表。「今期経常を68%上方修正、配当も10円増額」が好感された。

百十四銀行 <8386> が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.3倍の146億円に急拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は70円)に増額修正した。

⇒⇒百十四銀行の詳しい業績推移表を見る

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