話題株ピックアップ【夕刊】(3):SBG、三井不、三菱UFJ

注目
2022年2月7日 15時19分

■ソフトバンクグループ <9984>  5,350円  +136 円 (+2.6%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が強調展開を続けている。1月下旬を境にジリ高歩調に移行し、直近では5000円近辺のもみ合い放れを経て、5300円台を横に走る25日移動平均線も上回ってきた。早晩5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現する可能性が高い。前週末の米国株市場では、長期金利の上昇傾向が顕著となるなかでハイテク株が強さを発揮しナスダック総合株価指数は200ポイントを超える上昇を示した。米ハイテク株に積極投資する同社株にとっては追い風材料だ。また、あす8日に4~12月期決算発表を控えており、この結果にマーケットの関心が高い。

■三井不動産 <8801>  2,492円  +60 円 (+2.5%)  本日終値

三井不動産<8801>が反発。同社は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高2兆1500億円(前期比7.1%増)を据え置く一方で、営業利益を2300億円から2400億円(同17.8%増)へ、純利益を1600億円から1750億円(同35.1%増)へ、年間配当予想を44円から55円(前期は44円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結純利益は1235億300万円(前年同期比24.9%増)。事業全体として業績は回復傾向にあり、「賃貸」セグメントでは主にコスト削減効果、「分譲」セグメントでは国内住宅分譲での営業利益率改善が寄与しているとした。あわせて、1000万株(発行済み株式総数に対する割合1.04%)もしくは150億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。機動的な資本政策の実施により、株主還元の拡充を図るためとし、取得期間は2月7日~9月30日としている。

■クレハ <4023>  9,040円  +190 円 (+2.2%)  本日終値

クレハ<4023>は大幅続伸となり、昨年来高値を更新。同社は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1600億円から1660億円(前期比14.8%増)へ、営業利益を195億円から230億円(同33.2%増)へ、純利益を140億円から165億円(同22.3%増)へ、年間配当予想を185円から210円(前期は170円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は181億7200万円(前年同期比24.9%増)だった。機能製品事業のリチウムイオン電池バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂や樹脂製品事業の「NEWクレラップ」などの販売が好調に推移する見通しであるほか、販売費及び一般管理費の減少もあり、当初の業績予想を上回る見通しになったとしている。

■三菱UFJ <8306>  740.3円  +14.6 円 (+2.0%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が小幅ながら5日続伸となったほか、第一生命ホールディングス<8750>も4日続伸となるなど上値指向を継続。前週末の米国株市場では1月の米雇用統計の発表を受けて、FRBによる金融引き締め政策に対する思惑が強まり、米長期金利は1.9%台に上昇した。これを背景にNYダウはやや軟調な値動きとなったが、ゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手金融株が軒並み買われる展開となった。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保株にとって運用環境の改善を期待した投資資金の流入を誘った。国内長期金利についても10年債利回りが6年ぶりの高水準にあり、追い風が意識されている。

■NTTデータ <9613>  2,256円  +18 円 (+0.8%)  本日終値

NTTデータ<9613>は反発。前週末4日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆3600億円から2兆5400億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を1800億円から2150億円(同54.5%増)へ、純利益を1060億円から1300億円(同69.2%増)へ上方修正したことが好感されている。ITサービス需要の堅調な回復と拡大を背景とした各分野での順調な受注獲得に加えて、不採算案件の抑制や海外における事業構造改革の効果が計画通りに達成できる見通しとなったことが要因。また、為替レートが従来予想に対して円安に推移していることなども寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高1兆8482億円(前年同期比11.4%増)、営業利益1670億9000万円(同56.3%増)、純利益1690億9800万円(同93.7%増)だった。

■日本電子 <6951>  6,250円  +40 円 (+0.6%)  本日終値

日本電子<6951>は全般下げ相場に抗して頑強な値動き、カイ気配スタートで一時は240円高に買われる場面があった。株価は年初から急な調整に見舞われたが、6000円近辺でソーサーボトムを形成し出直る動きをみせている。同社が前週末4日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の98億円から110億円(前期比2.1倍)に増額しており、地合い悪のなかもこれを評価する買いが優勢となった。電子顕微鏡が好調なほか、同社の戦略商品である電子ビーム描画装置が世界的な半導体設備投資増強の動きを背景に快走、収益に大きく貢献している。

■JKホールディングス <9896>  994円  -149 円 (-13.0%)  本日終値  東証1部 下落率3位

JKホールディングス<9896>が急反落。きょう午前11時ごろ、7日に行う予定だった22年3月期第3四半期決算発表の延期を開示しており、これを受けて業績への不透明感を嫌気した売りが出ているようだ。一部の取引について精査が必要となることが判明し、この精査に一定の時間を要するため。延期後の決算発表予定日は14日としている。

■デンカ <4061>  3,635円  -390 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率9位

デンカ<4061>は急落。同社はきょう午前11時に、22年3月期連結業績予想について、売上高を3950億円から3850億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を440億円から400億円(同15.2%増)へ、純利益を290億円から260億円(同14.1%増)へ下方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は321億8100万円(前年同期比14.8%増)だった。米国子会社でハリケーンによる操業停止からの立ち上げが想定に比べて遅れたことに加え、新型コロナウイルス抗原迅速診断キットの価格が保険点数引き下げに伴って下落する見通しであることなどから、業績予想を下方修正するとした。

■SUBARU <7270>  2,012.5円  -103.5 円 (-4.9%)  本日終値

SUBARU<7270>は後場一段安。同社はきょう午後1時に、22年3月期連結業績予想について、売上高を2兆9000億円から2兆7000億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を1500億円から1000億円(同2.4%減)へ、純利益を1100億円から750億円(同2.0%減)へ下方修正すると発表した。第3四半期以降の挽回生産を計画していたが、想定を上回る半導体供給不足の影響が足もとも続いているため。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は771億8600万円(前年同期比21.4%減)だった。販売奨励金の抑制や利益率の高いモデルの販売比率が伸びたことなどによる増益効果があったものの、販売台数が減少しているほか、原材料価格の高騰の影響も受けたとしている。

■帝人 <3401>  1,384円  -71 円 (-4.9%)  本日終値

帝人<3401>は後場ウリ気配スタート。同社はきょう午前11時30分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を9000億円から9300億円(前期比11.2%増)へ上方修正する一方で、営業利益を600億円から500億円(同9.0%減)へ、純利益を350億円から320億円(前期は66億6200万円の赤字)へ下方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は381億7000万円(前年同期比15.6%減)だった。経済回復に伴う販売増で売上高は前年同期比で上振れとなっているものの、半導体不足の深刻化や原燃料価格・物流費高騰及び医療用ガウンの特需収束などによって、利益面では当初計画を下回る見通しになったとしている。

■ツクイスタッフ <7045>  1,422円  +300 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値

ツクイスタッフ<7045>がストップ高。4日の取引終了後、親会社のツクイホールディングスが同社の完全子会社化を目的に、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格は1株1705円としており、株価はこれにサヤ寄せする形となっている。なお、買い付け期間はきょうから3月23日までを予定し、TOB成立後は上場廃止となる予定だ。

■コンテック <6639>  2,135円  +400 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

コンテック<6639>がストップ高。前週末4日の取引終了後、ダイフク<6383>がコンテックに対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株2700円としており、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。ダイフクはデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向け、IoT関連事業を手掛けるコンテックの経営資源などを活用していく狙い。買い付け予定数は259万1493株(下限39万1700株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月7日から3月23日まで。なおTOB成立後、コンテックは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は4日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■カラダノート <4014>  914円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

カラダノート<4014>が150円高はストップ高となる914円に買われた。前週末4日の取引終了後、中部電力<9502>との資本・業務提携を発表しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。両社は昨年12月に子育て世代の支援サービス提供開始に向けた取り組みを推進することで提携していたが今回、今後のサービス開発やコンテンツの拡充を見据えて資本・業務提携を行う。中部電は今後6カ月以内をメドに、カラダノート株30万株(発行済み株数の4.76%)を上限に市場買い付けの方法により取得する予定だ。

■八千代工業 <7298>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

八千代工業<7298>がストップ高。同社は4日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1500億円から1580億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を65億円から90億円(同59.9%増)へ、純利益を14億円から40億円(同6.0倍)へ、年間配当予想を12円から18円(前期は8円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は77億5700万円(前年同期比87.0%増)だった。為替換算上の影響や半導体供給不足による受注減少が想定を下回っているほか、原価改善効果などもあり、業績予想を上方修正するとした。

●ストップ高銘柄

サイエンスアーツ <4412>  8,560円  +1,500 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

佐渡汽船 <9176>  122円  -80 円 (-39.6%) ストップ安   本日終値

OKK <6205>  758円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値

旅工房 <6548>  800円  -150 円 (-15.8%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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