【↓】日経平均 大引け| 反落、欧米の金融引き締め政策を警戒し売り優勢 (2月7日)

市況
2022年2月7日 18時56分

日経平均株価

始値  27327.63

高値  27369.68(09:01)

安値  27085.32(09:23)

大引け 27248.87(前日比 -191.12 、 -0.70% )

売買高  13億0218万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆0141億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、欧米の金融引き締め政策前倒しを警戒

2.アマゾン効果でナスダック上昇も金利上昇懸念は拭えず

3.東京市場でも半導体関連などハイテク輸出株に売り圧力

4.原油高騰で資源株や金利上昇背景に銀行・保険など高い

5.売買代金はかろうじて3兆円台に乗せ、これで8日連続

■東京市場概況

前週末の米国市場ではNYダウは前日比21ドル安と小幅に続落した。雇用統計の結果を受けて早期の金利上昇が警戒され、景気敏感株の一角が売られた。

週明けの東京市場では、売り優勢の地合いとなり日経平均株価は反落。売り一巡後は下げ渋り2万7200円台で着地している。

7日の東京市場は、朝方からリスク回避ムードが強かった。前週末の欧州株市場ではECBの利上げ前倒し懸念などを背景に軒並み安に売られたが、米国株市場でも1月の米雇用統計発表を受け、FRBのタカ派姿勢が一層強まることへの警戒感が上値を重くした。NYダウは小幅安で引けたが、米アマゾンの好決算を受けた株価急伸がハイテク株全般に波及し、ナスダック総合株価指数は高く引けた。ただ、東京市場では米金利上昇を背景にハイテク輸出株には利益確定の売り圧力が拭えなかった。原油市況の上昇を受け資源株の一角が買われたほか、総合商社株がしっかりだった。また銀行や保険株にも買いが入ったが、全体軟調相場は支えきれなかった。東証1部の売買代金はかろうじて3兆円を上回り、これで8営業日連続で3兆円台の商いをこなしたことになる。

個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>が安く、大商いをこなした日本郵船<9101>も大きく値を下げた。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連は総じて軟調な動きとなり、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>などの電子部品株も下落した。ファーストリテイリング<9983>が売りに押され、キーエンス<6861>も安い。このほかオリンパス<7733>の下げが目立つ。OKK<6205>、都築電気<8157>も大幅安となった。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも揃って上昇した。任天堂<7974>、HOYA<7741>がしっかり、塩野義製薬<4507>、武田薬品工業<4502>も買われた。新日本製薬<4931>、三菱製鋼<5632>が急騰、レオパレス21<8848>も値を飛ばした。稲畑産業<8098>、東芝テック<6588>も大幅高。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、日産化 <4021> 、中外薬 <4519> 、塩野義 <4507> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約149円。

東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)パルプ・紙、(4)石油石炭製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)精密機器、(3)金属製品、(4)化学、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△日特建 <1929>

22年3月期配当予想の大幅増額修正を好感。

△ミクシィ <2121>

22年3月期業績予想を上方修正。

△カラダノート <4014> [東証M]

中部電 <9502> と資本・業務提携。

△T&K <4636>

22年3月期営業利益及び配当予想を上方修正。

△小林製薬 <4967>

22年12月期の増収増益及び増配見通し。

△菱製鋼 <5632>

22年3月期業績見通しと配当予想を上方修正。

△ダイフク <6383>

22年3月期営業利益を上方修正。

△コンテック <6639> [東証2]

ダイフクによるTOB価格2700円にサヤ寄せ。

△ツクイSTF <7045> [JQ]

ツクイHDによるTOB価格にサヤ寄せ。

△デコルテHD <7372> [東証M]

大規模な自社株買いの実施を好感。

▼フコク <5185>

今期経常を26%下方修正。

▼JKHD <9896>

第3四半期決算発表の延期を発表。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)新日本製薬 <4931> 、(3)菱製鋼 <5632> 、(4)レオパレス <8848> 、(5)稲畑産 <8098> 、(6)東芝テック <6588> 、(7)ランド <8918> 、(8)ダイフク <6383> 、(9)T&K <4636> 、(10)日東紡 <3110>

値下がり率上位10傑は(1)OKK <6205> 、(2)都築電 <8157> 、(3)JKHD <9896> 、(4)オリンパス <7733> 、(5)メディシス <4350> 、(6)インタワクス <6032> 、(7)明豊ファシリ <1717> 、(8)エノモト <6928> 、(9)デンカ <4061> 、(10)三井松島HD <1518>

【大引け】

日経平均は前日比191.12円(0.70%)安の2万7248.87円。TOPIXは前日比4.57(0.24%)安の1925.99。出来高は概算で13億0218万株。東証1部の値上がり銘柄数は783、値下がり銘柄数は1313となった。日経ジャスダック平均は3646.72円(21.70円安)。

[2022年2月7日]

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