「水素」が10位、脱炭素に向け国策の後押しが本格化<注目テーマ>

特集
2022年3月15日 12時20分

★人気テーマ・ベスト10

1  サイバーセキュリティ

2  防衛

3  再生可能エネルギー

4  メタバース

5  ロシア関連

6  ニッケル

7  レアメタル

8  円安メリット

9  資源開発

10  水素

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が10位となっている。

「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指し、脱炭素社会に向けた動きが世界規模で進むなか、燃焼時に二酸化炭素を出さない究極のクリーンエネルギーとして水素の存在が注目されている。足もとでは原油や石炭など化石燃料の価格高騰が世界経済に与える影響が懸念されており、水素など新エネルギーの普及に向けた取り組みが今後強まる可能性もありそうだ。

国内では「安定的なエネルギー需給構造の確立を図るためのエネルギーの使用の合理化等に関する法律等の一部を改正する法律案」が閣議決定され、現在開会中である通常国会に提出された。そのなか、水素・アンモニアは非化石エネルギー源として明確に位置付けられており、今後はそれに向けたインフラ整備など国策としての後押しが一段と強まる方向にある。水素については再生可能エネ由来の「グリーン水素」のほか、化石燃料を改質して製造した水素であっても発生した二酸化炭素を地下に貯蔵することによってカーボンニュートラルを実現する「ブルー水素」などの活用が見込まれている。

日本はこの究極のクリーンエネルギーである水素について技術面で世界のトップクラスに位置している。水素は化石燃料と水蒸気を触媒によって反応させるほかに、水を電気分解しても作り出すことが可能であるほか、水素と酸素の化学反応によって電気を作り出す「燃料電池」分野も研究が進んでいる。燃料電池車(FCV)ではトヨタ自動車<7203>の「ミライ」が世界でも注目を集めている。燃料電池システムの市場は今後加速度的な成長が見込まれ、株式市場でも改めて投資テーマとして注目されそうだ。

関連銘柄としては岩谷産業<8088>、日本酸素ホールディングス<4091>、エア・ウォーター<4088>などガスメーカーのほか、日揮ホールディングス<1963>、千代田化工建設<6366>、東洋エンジニアリング<6330>などプラント関連が挙げられる。また、木村化工機<6378>、日本精線<5659>、那須電機鉄工<5922>、長野計器<7715>、新日本理化<4406>、山王<3441>などもマーケットの注目度は高い。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.