【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、急速な円安を追い風に2万7000円台回復 (3月22日)
始値 27091.32
高値 27284.47(10:32)
安値 27076.33(09:01)
大引け 27224.11(前日比 +396.68 、 +1.48% )
売買高 15億3323万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆4261億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅高で6日続伸、2万7000円大台を回復
2.前日の米株市場は軟調も、東京市場は主力株中心にリスク選好
3.為替市場で1ドル=120円台突入となる急速な円安が追い風
4.ヘッジファンドによる空売りの買い戻しも全体相場押し上げる
5.日経平均は大幅高も値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場は、NYダウは前週末比201ドル安と6日ぶりに反落した。パウエルFRB議長発言を受け、大幅利上げの可能性が浮上したことが警戒され売りが優勢となった。
3連休明けの東京市場では、主力株を中心に大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は一時400円を超える上昇をみせた。大引けも堅調を維持し、フシ目の2万7000円大台を回復した。
22日の東京市場は、リスク選好の地合いが続き、日経平均は2万7000円台を終値で回復した。前日の米国株市場では主要株指数が揃って下落したが、前週末の米株高を東京市場は織り込んでいなかったこともあり、朝方から買いが優勢だった。外国為替市場でドル買いの動きが一段と進行し、1ドル=120円台に入る円安で輸出主力株にはポジティブ材料とみなされた。海外ヘッジファンドによる空売りの買い戻しも全体相場を押し上げたとみられる。3月期末を目前に駆け込みで配当取り狙いの買いが入ったことも、全体相場の押し上げ要因となった。買い一巡後は日経平均が伸び悩む場面もあったが、後場は高値圏で売り物をこなし、強調展開は崩れなかった。ただ、東証1部の値上がり銘柄数は全体の52%にとどまっている。売買代金は3兆4000億円台と引き続き高水準だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大商いで値を飛ばしたほか、東京エレクトロン<8035>、任天堂<7974>などが買われ、ソニーグループ<6758>も堅調。三菱商事<8058>が大きく上値を追ったほか、INPEX<1605>など原油関連株の上げ足の強さが際立った。日本製鉄<5401>も高い。東洋建設<1890>がストップ高に買われ、アグレ都市デザイン<3467>も大幅高。東洋エンジニアリング<6330>、BEENOS<3328>も急伸。大紀アルミニウム工業所<5702>、アダストリア<2685>も高い。
半面、売買代金トップとなった日本郵船<9101>は売りに押され、レーザーテック<6920>も下落した。レノバ<9519>も大きく値を下げた。日本電産<6594>が冴えない。IDOM<7599>は大幅安で値下がり率トップ。オイシックス・ラ・大地<3182>、ネクステージ<3186>が急落、SREホールディングス<2980>、ギフティ<4449>も大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約119円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はキッコマン <2801> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、バンナムHD <7832> 、日清粉G <2002> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約32円。うち20円はキッコマン1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)保険業、(3)卸売業、(4)銀行業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)食料品、(3)空運業、(4)金属製品、(5)小売業。
■個別材料株
△INPEX <1605>
EUがロシア産原油禁輸を検討との報道でWTI上昇。
△東洋建 <1890>
インフロニア <5076> が1株770円でTOBを実施へ。
△クシム <2345> [東証2]
暗号資産コスプレトークンを使って応援ができる新NFTサービスをリリースへ。
△アダストリア <2685>
22年2月期最終損益予想の増額と配当上乗せ。
△久世 <2708> [JQ]
食品卸大手の国分グループと資本・業務提携。
△アグレ都市 <3467>
22年3月期利益及び配当予想を上方修正。
△ドリコム <3793> [東証M]
「Web3事業」に参入。
△静甲 <6286> [JQ]
投資有価証券売却益の計上で22年3月期純利益予想を上方修正。
△東洋エンジ <6330>
特需発生の思惑でプラント関連株への買い攻勢が続く。
△アールビバン <7523> [JQ]
第3四半期営業利益の進捗率は97%。
▼ケイブ <3760> [JQ]
持ち分法適用関連会社の解散を悪材料視。
▼石井表記 <6336> [東証2]
23年1月期純利益は5%減の見通し。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東洋建 <1890> 、(2)アグレ都市 <3467> 、(3)ダイヤHD <6699> 、(4)東洋エンジ <6330> 、(5)BEENOS <3328> 、(6)INPEX <1605> 、(7)Sサイエンス <5721> 、(8)扶桑薬 <4538> 、(9)デジアーツ <2326> 、(10)石油資源 <1662> 。
値下がり率上位10傑は(1)IDOM <7599> 、(2)オイシックス <3182> 、(3)ネクステージ <3186> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)レノバ <9519> 、(6)ギフティ <4449> 、(7)SREHD <2980> 、(8)QBNHD <6571> 、(9)キッコマン <2801> 、(10)オークネット <3964> 。
【大引け】
日経平均は前日比396.68円(1.48%)高の2万7224.11円。TOPIXは前日比24.47(1.28%)高の1933.74。出来高は概算で15億3323万株。東証1部の値上がり銘柄数は1144、値下がり銘柄数は954となった。日経ジャスダック平均は3600.21円(1.04円高)。
[2022年3月22日]
株探ニュース