話題株ピックアップ【夕刊】(2):ベイカレント、エスプール、リクルート

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2022年10月26日 15時16分

■ベイカレント <6532>  39,700円  +1,450 円 (+3.8%)  本日終値

ベイカレント・コンサルティング<6532>が4日続伸。水戸証券は25日、同社株のレーティング「A」と目標株価5万円を継続した。総合コンサルティングファームである同社の第2四半期累計(3~8月)の営業利益は前年同期比32.5%増の126億500万円と好調だった。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連に加え、ESGなどサステナビリティ関連のニーズの増加などが寄与している。23年2月期の同利益は前期比20.8%増の260億円が見込まれているが、同証券では290億円への増額修正を予想している。また、同社は10月31日を基準日として1株を10株に分割することも発表しており、この日は権利取りの買いも入っているようだ。

■エスプール <2471>  955円  +29 円 (+3.1%)  本日終値

エスプール<2471>が4日続伸。この日の寄り前、子会社で広域行政BPOサービスを提供するエスプールグローカルが岩手県大船渡市に、隣接する複数の自治体業務を受託するシェアード型のBPOセンターを開設すると発表しており、これが好材料視された。エスプールグローカルは、複数の自治体から同一の業務を集約して受託するシェアード型のBPOセンターを全国で展開しており、大船渡市での取り組みは全国で17拠点目となる。ショッピングセンターの「サン・リア」への出店となり、23年5月に開設を予定。ワクチンの問い合わせ対応やマイナンバーカードの申請サポートなど、大船渡市をはじめとした周辺自治体の行政サービスに関するコールセンター業務やオンライン窓口の受託を予定しているという。

■リクルート <6098>  4,621円  +113 円 (+2.5%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>は3連騰で上昇基調を鮮明としている。上値抵抗ラインとして意識されていた75日移動平均線を上に抜けてきた。国内では人材需要が旺盛で人材サービス会社の収益機会が拡大している。また、米国でも人材需給が逼迫しており、求人情報検索エンジン「インディード」を手掛ける同社に追い風が強い。一方、株式需給面では、今月17日に1500億円を上限とする自社株買いを発表しており、これも株価の強力な下支え材料となっている。年間配当は今期予想ベースで22円と配当利回りは0.5%にも満たないが、今回の自社株買いで株主還元に向けた姿勢も評価されている。

■シュッピン <3179>  1,471円  +32 円 (+2.2%)  本日終値

シュッピン<3179>は3日ぶりに反発。午前10時ごろ、東京都新宿区にあるレディース腕時計専門店「BRILLER(ブリエ)」のフロアを拡張し、Eコマースと店舗のハイブリッドな展開で11月1日にリニューアルオープンすると発表しており、これを好感した買いが入った。ブリエは20年8月に「お買い物を優雅なひとときで」をテーマにオープンしたが、今回は拡張した1階フロアで、エルメスのバーキンを中心にしたラインアップを充実させ、新たに世界5大ジュエリーブランドを中心とした高級ブランドジュエリーの展開をスタートするとしている。

■未来工業 <7931>  1,475円  +28 円 (+1.9%)  本日終値

未来工業<7931>は8日ぶり反発。25日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(3月21日~9月20日)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比3.3%減の12億4100万円となったが、これまでの計画(9億7800万円)を上回って着地した。直近の株価は4月につけた年初来安値に迫りつつあったが、決算発表を支えに割安感を意識した買いが入った。主力の電材・管材事業は5G関連の通信機器の電源工事に用いる工具などが増加したほか、価格改定の効果が表れた。コスト抑制への取り組みを進めたことも利益を下支えした。通期の業績予想については、国産ナフサ価格の高騰の影響などが想定されるとし、4月に公表した数値を据え置いた。

■九州FG <7180>  396円  +6 円 (+1.5%)  本日終値

九州フィナンシャルグループ<7180>が後場一段高。午後1時、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、最終利益が125億円から171億円(前年同期比48.3%増)に上振れて着地したようだと発表。これを好感した買いが集まった。資金利益及び役務取引等利益が増加したことに加えて、与信費用や経費が想定を下回った。通期の業績予想については、11月11日に予定する決算発表時に公表するとしている。

■オープンハウスグループ <3288>  5,300円  +80 円 (+1.5%)  本日終値

オープンハウスグループ<3288>が3日続伸。25日取引終了後、太陽光発電事業を開始すると発表した。東京都が新築住宅への太陽光パネルの設置を義務化する方針を示したことを受け、株式市場で太陽光発電が話題性のあるテーマと位置付けられていたなか、同社の発表を材料視した買いが集まった。太陽光発電所を運営する子会社(SPC)を活用。総投資額は約60億円としている。アレンジャーはみずほ証券。

■四国化成工業 <4099>  1,277円  +19 円 (+1.5%)  本日終値

四国化成工業<4099>が高い。正午ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高312億9700万円(前年同期比23.9%増)、営業利益43億7100万円(同15.2%増)、純利益37億700万円(同26.0%増)と2ケタ増益となったことが好感された。化学品事業、建材事業ともに売上高が前年の水準を上回ったことに加えて、エネルギー・資源や海上運賃の高騰を受けた価格転嫁や為替の円安推移が寄与した。なお、決算期変更に伴い9カ月決算となる22年12月期通期業績予想は、売上高460億円、営業利益58億円、純利益37億円の従来見通しを据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,031円  +82 円 (+1.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は続伸、前日は大陽線で5990円台まで上値を伸ばしたが、その後は上げ幅をやや縮小した。きょうは改めて買い直される展開でフシ目の6000円大台を約11カ月ぶりに回復した。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が3日続伸となり1万1000台を回復、米ハイテク株に積極投資を行い、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株に追い風となっている。同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>はここ下落基調が顕著となっていたが、直近で下ヒゲを形成し下げ止まる動きをみせており、これもポジティブ材料として働いている。

■GMO-FH <7177>  609円  -102 円 (-14.4%)  本日終値

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は大幅安で年初来安値を更新。25日の取引終了後、22年12月期第3四半期末と今期末を基準日とする配当について、それぞれ無配にすると発表しており、これが嫌気されたようだ。年間配当は前期比減配の21円(前期52円17銭)となる見通し。あわせて、第3四半期累計(1~9月)決算の速報値を発表。営業収益を336億9500万円(前年同期330億7400万円)、純利益を25億3700万円(同78億500万円)とした。証券・FX事業が増収増益となった一方、暗号資産事業が前年同期の反動で大幅な減収減益となった。また、保有するGMOあおぞらネット銀行の株式について、特別損失(投資有価証券評価損と契約損失引当金繰入額)を計上した。決算発表予定日は11月1日。

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