コマツは7日続伸、今期最終益予想はコンセンサスを上回る
コマツ<6301>は7日続伸。米キャタピラー<CAT>が好決算を発表したことがこのところの株価の支えとなっていたが、10月31日取引終了後、コマツは23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益は2260億円から2980億円(前期比32.5%増)に見通しを引き上げた。
修正後の最終利益の見通しは市場のコンセンサスを上回った。更に同社は年間配当予想を32円増配の128円と、従来の予想(96円)から増額修正しており、これらをポジティブに受け止めた投資家の買いが集まった。
通期の売上高予想は3兆円から3兆4600億円(同23.5%増)に引き上げた。建設機械・車両部門において、サプライチェーンの混乱に起因した供給不足の改善が見込まれるほか、販売価格の改善や円安の影響などが収益を押し上げるとして業績予想に反映させた。
業績予想の前提となる想定為替レート(通期平均)は1ドル=135.8円(前回の見通しは118円)、1ユーロ=137.5円(同129円)と、円安方向に見直した。4~9月期の連結決算は、売上高が前年同期比25.3%増の1兆6187億3500万円、最終利益が同74.5%増の1625億6800万円だった。