【↑】日経平均 大引け| 小反発、米株安も押し目買いが全体指数を下支え (11月15日)

市況
2022年11月15日 18時29分

日経平均株価

始値  27940.26

高値  28038.63(12:51)

安値  27903.27(10:16)

大引け 27990.17(前日比 +26.70 、 +0.10% )

売買高  12億1130万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆1707億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小反発、前日終値近辺でのもみ合いに終始

2.米株市場ではNYダウが最終盤に値を崩す引け味の悪い展開

3.日経平均は朝方安いも、その後は押し目買いで底堅さ発揮

4.FRBの金融引き締め策が緩むことへの期待感が下値支える

5.レーザーテクが活況高となるなど、半導体株への買い顕著

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比211ドル安と3日ぶりに反落した。一時200ドルを超える上昇となったが、終盤かけ目先の利益を確定する売りが優勢となった。

東京市場では、売り買い交錯のなか日経平均株価は前日終値を挟み狭いゾーンでのもみ合いとなった。前日の米国株安で買い手控えムードが広がったが、下値では押し目買いが入り全体指数を支えた。

15日の東京市場は、強弱観対立のなかも底堅さを発揮、日経平均は朝方こそ安かったものの、前場後半は買い戻され、後場は終始プラス圏で頑強な値動きをみせた。一方、上値を買い進む動きも限定的で、大引けは2万8000円大台を下回る水準で着地している。前日の米国株市場では主要株価指数が揃って安くなったが、NYダウは取引終盤に急速に値を崩し200ドルあまりの下落となった。米国株市場の引け味の悪さを引き継いで、本日の東京市場でも朝方は投資マインドが弱気に傾いていたが、下値では押し目買いも活発だった。朝方取引開始前に発表の7~9月期GDPは4半期ぶりのマイナス成長となったが、株式市場ではこれを悪材料視する動きには発展しなかった。FRBの金融引き締めピッチが緩むことへの期待感が引き続き全体相場を支えている。

個別では、4000億円を超える売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、東京エレクトロン<8035>もしっかり。前日急落したソフトバンクグループ<9984>も小幅ながらプラス圏で引けた。日本郵船<9101>など海運株が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。エーザイ<4523>が大幅高に買われ、日本電産<6594>も上値指向に。KPPグループホールディングス<9274>、新田ゼラチン<4977>はストップ高、フォスター電機<6794>、メドピア<6095>なども急騰した。

半面、リクルートホールディングス<6098>が大幅安、SMC<6273>、東邦チタニウム<5727>などの下げも目立った。アウトソーシング<2427>、日医工<4541>がストップ安となり、ギフティ<4449>、アルヒ<7198>、TOYO TIRE<5105>、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>なども大きく売り込まれた。エムアップホールディングス<3661>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、エーザイ <4523>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、KDDI <9433>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、電通グループ <4324>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約92円。

東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)海運業、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)鉱業、(3)食料品、(4)電気・ガス業、(5)機械。

■個別材料株

△オープンH <3288> [東証P]

今期業績も過去最高更新見通しで増配も。

△PAコンサル <4071> [東証G]

前期に続き今期も最高益大幅更新見通し。

△ネオマーケ <4196> [東証S]

7万5000株を上限とする自社株買いと23年9月期営業増益見通しを好感。

△メドピア <6095> [東証P]

27年9月期に売上高300億円目指す中計を発表。

△サン電子 <6736> [東証S]

上限6.25%の自社株買いを材料視。

△フォスター <6794> [東証P]

今期業績を上方修正。

△フェローテク <6890> [東証S]

今期上方修正と増配を好感。

△寿屋 <7809> [東証S]

7-9月期(1Q)経常は40%増益で着地。

△中央化学 <7895> [東証S]

センコーHD <9069> [東証P]がTOB実施。

△KPPGHD <9274> [東証P]

23年3月期の業績予想と期末配当計画を上方修正。

▼アウトソシン <2427> [東証P]

22年12月期業績及び配当予想を下方修正。

▼Sイノベ <4178> [東証G]

22年12月期業績予想を下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)KPPGHD <9274>、(2)新田ゼラチン <4977>、(3)フォスター <6794>、(4)野村マイクロ <6254>、(5)メドピア <6095>、(6)オープンH <3288>、(7)オプティム <3694>、(8)LIFULL <2120>、(9)イーソル <4420>、(10)グロバルLM <3486>

値下がり率上位10傑は(1)アウトソシン <2427>、(2)日医工 <4541>、(3)人・夢・技術 <9248>、(4)ダブスタ <3925>、(5)ギフティ <4449>、(6)ウィズメタク <9260>、(7)アルヒ <7198>、(8)ミダックHD <6564>、(9)オーケストラ <6533>、(10)チタン <4098>

【大引け】

日経平均は前日比26.70円(0.10%)高の2万7990.17円。TOPIXは前日比7.32(0.37%)高の1964.22。出来高は概算で12億1130万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1091、値下がり銘柄数は678となった。東証マザーズ指数は780.41ポイント(6.75ポイント高)。

[2022年11月15日]

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