【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高を受け買い優勢も米CPIを控え伸び悩む (12月13日)
日経平均株価
始値 28067.37
高値 28116.56(09:01)
安値 27907.49(10:35)
大引け 27954.85(前日比 +112.52 、 +0.40% )
売買高 9億6868万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4260億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日の米株大幅高受け買い優勢に
2.買い一巡後は伸び悩む、米CPI発表を控え様子見気分も
3.14日のFOMCの結果発表もにらみ全般は警戒感が根強い
4.後場は強弱観対立し、2万7900円台の狭いレンジで推移
5.後場頑強な値動きも終値での2万8000円台回復はならず
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比528ドル高と反発した。重要イベント控え景気敏感株などを中心に買い戻しが優勢となった。
東京市場では主力株を中心に買い優勢の展開で、日経平均株価は反発した。ただ買い一巡後は伸び悩み、終値での2万8000円台回復はお預けとなった。
13日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが530ドル近い上昇を示したことから、これを引き継いで朝方はリスクを取りに行く動きが鮮明となり、日経平均は始値で2万8000円大台を回復した。しかし、買いの勢いは限定的だった。日経平均は寄り付き直後にきょうの高値をつけ、その後は伸び悩む展開に。日本時間今晩に予定される11月の米CPI発表を前に上値を積極的に買い進む動きは見られなかった。CPI発表の翌日である14日にはFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控えており、金融引き締めが長期化することへの警戒感が根強いようだ。後場は強弱観対立のなか、日経平均は2万7900円台の狭いレンジでのもみ合いに終始した。
個別では、きょうも3000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高く、ファーストリテイリング<9983>も堅調。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も買われた。武田薬品工業<4502>が人気を集め、塩野義製薬<4507>も値を上げた。東邦チタニウム<5727>、三菱重工業<7011>も上昇した。ラクスル<4384>、グッドコムアセット<3475>がストップ高を演じ、シルバーライフ<9262>、鎌倉新書<6184>、明和地所<8869>なども大幅高。
半面、メルカリ<4385>が冴えず、エーザイ<4523>も軟調。日本電産<6594>、ファナック<6954>も冴えない。シマノ<7309>が大きく値を下げた。MonotaRO<3064>が急落、アイ・ケイ・ケイホールディングス<2198>、日本金銭機械<6418>なども下落した。日本ハウスホールディングス<1873>も売りに押された。学情<2301>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。うち44円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、TDK <6762>、ネクソン <3659>、日東電 <6988>、日電産 <6594>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)医薬品、(3)倉庫運輸関連、(4)保険業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)電気・ガス業、(3)小売業、(4)不動産業、(5)精密機器。
■個別材料株
△グッドコムA <3475> [東証P]
今期の連続2ケタ増益見通しを高評価。
△チエル <3933> [東証S]
キヤノンITSと資本・業務提携。
△神島化 <4026> [東証S]
上期決算は営業減益も8~10月期は2ケタ増益で着地。
△ラクスル <4384> [東証P]
1株→2株への株式分割と自社株買いを実施へ。
△アクシージア <4936> [東証G]
中国売り上げ好調で第1四半期営業益22%増。
△POPER <5134> [東証G]
23年10月期の営業損益予想は黒字転換。
△オーケーケー <6205> [東証S]
日電産 <6594> [東証P]が株式交換により完全子会社化へ。
△萩原工業 <7856> [東証P]
新中期経営計画での株主還元策を評価。
△トミタ <8147> [東証S]
株主優待制度を拡充。
△明和地所 <8869> [東証P]
株主優待制度を導入へ。
▼アイケイケイ <2198> [東証P]
22年10月期22%営業増益で2円増配を予想も材料出尽くし。
▼モノタロウ <3064> [東証P]
11月売上高は16%増も反応限定的。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ラクスル <4384>、(2)グッドコムA <3475>、(3)日医工 <4541>、(4)シルバライフ <9262>、(5)鎌倉新書 <6184>、(6)萩原工業 <7856>、(7)明和地所 <8869>、(8)じげん <3679>、(9)ポピンズ <7358>、(10)Dmミックス <7354>。
値下がり率上位10傑は(1)モノタロウ <3064>、(2)テモナ <3985>、(3)トーホー <8142>、(4)アイケイケイ <2198>、(5)CRE <3458>、(6)エニグモ <3665>、(7)イーソル <4420>、(8)キャリアL <6070>、(9)シマノ <7309>、(10)日金銭 <6418>。
【大引け】
日経平均は前日比112.52円(0.40%)高の2万7954.85円。TOPIXは前日比8.35(0.43%)高の1965.68。出来高は概算で9億6868万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1075、値下がり銘柄数は658となった。東証マザーズ指数は785.47ポイント(2.14ポイント高)。
[2022年12月13日]
株探ニュース