「全固体電池」が14位にランク、マクセルの産業機械向け量産化報道で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が14位となっている。
マクセル<6810>は20日、ストップ高をつけ昨年来高値を更新した。人気化したきっかけは、19日付の日本経済新聞が「電池大手のマクセルは産業機械向けに大容量の全固体電池を世界で初めて量産する」と報じたこと。まず今夏に工場のロボット用に生産を始めると伝えられており、収益への貢献を期待した買いが集まった。
全固体電池とは、電池を構成するすべての部材が「固体」である電池を指す。従来の二次電池は電解質に液体が使われているが、電解質が固体になることでリチウムイオン電池よりも大容量で高出力の電池が可能になると期待されている。また、発火リスクが小さいといった安全面でのメリットもあり、電気自動車(EV)への搭載に向けて自動車メーカーや電池メーカーなど多くの企業が開発に取り組んでいる。
このほか直近では、日立造船<7004>が容量5000ミリアンペアアワーの全固体電池を開発し、その試作品を15~17日に東京ビッグサイトで開催された「第14回 国際二次電池展」に参考出展。日本電気硝子<5214>は有機系電解液を超えるナトリウムイオン伝導性と広い作動温度域を持つ結晶化ガラス製の固体電解質を開発し、電池の主要部材のすべてに結晶化ガラスを用いた全固体ナトリウムイオン二次電池を世界で初めて実現している。