【↓】日経平均 大引け| 3日続落、欧米株安受け利益確定の売り継続 (6月26日)
日経平均株価
始値 32647.08
高値 32884.73(10:24)
安値 32392.72(09:06)
大引け 32698.81(前日比 -82.73 、 -0.25% )
売買高 11億7024万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2603億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、欧米株安を受け利食い継続
2.朝方400円近く下落、その後は押し目買いで下げ渋る
3.半導体関連は明暗、半導体材料メーカーに人気が集中
4.米株先物などを横目に一時プラス圏に切り返す場面も
5.業種別では33業種中で値上がり17業種と過半を占める
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比219ドル安と5日続落した。世界景気への警戒感やFRB高官から米利上げに前向きな発言があったことも嫌気された。
週明けの東京市場では、前週末の欧米株安を受け日経平均株価はリスク回避の売りが先行したが、その後は押し目買いで下げ渋り、一時は上昇に転じる場面もあった。
26日の東京市場は、引き続き利食い急ぎの動きが日経平均の上値を押さえる展開となった。これまで相場の牽引役を担っていた半導体関連の主力銘柄が大きく売り込まれた一方、半導体材料メーカーが軒並み値を飛ばすなど同じセクターでも強弱観が錯綜する地合いとなった。前週末の欧州株市場がほぼ全面安に売られたことで、目先スピード調整の売りがかさみ、朝方は400円近く下げる場面もあった。ただ、その後は米株価指数先物の上昇や為替市場での円安を横目に下値抵抗力を発揮し、一時は大きく切り返しプラス圏に転じる局面もあった。個別株でみるとプライム市場の値下がり銘柄数が全体の62%を占めたが、業種別では33業種中17業種が値上がりするなど過半を占めている。全体売買代金は3兆2000億円台と最近ではやや低調だった。
個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が軟調、ソシオネクスト<6526>は続急落となったほか、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>なども安い。三菱商事<8058>、丸紅<8002>など総合商社株も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下落。アイスタイル<3660>、愛知時計電機<7723>、エムアップホールディングス<3661>などが大幅安となり、ラクス<3923>、テスホールディングス<5074>も下げた。
半面、トヨタ自動車<7203>は堅調な値動き。川崎汽船<9107>など海運株に買いが集まった。SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>なども買いが優勢だった。JT<2914>も頑強、任天堂<7974>も値を上げた。JSR<4185>は物色人気が集中し最後まで値がつかず、ストップ高で大量の買い注文を残している。大阪有機化学工業<4187>、東京応化工業<4186>が急騰したほか、トリケミカル研究所<4369>など半導体材料を手掛ける銘柄群に投資資金が集中した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、味の素 <2802>、トヨタ <7203>、安川電 <6506>、イオン <8267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、KDDI <9433>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約63円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)化学、(3)金属製品、(4)鉱業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)卸売業、(3)銀行業、(4)証券商品先物、(5)その他金融業。
■個別材料株
△ジェイフロ <2934> [東証G]
新株予約権の行使停止指定を通知。
△ボルテージ <3639> [東証S]
スイッチ向けタイトル10万本突破を材料視。
△JSR <4185> [東証P]
産業革新機構の買収報道受け「検討は事実」と開示。
△東応化 <4186> [東証P]
JSR買収報道受け国策の追い風意識。
△大有機 <4187> [東証P]
主要顧客JSRの買収報道受け関心高まる。
△木村工機 <6231> [東証S]
3万株を上限とする自社株取得枠を設定。
△湖北工業 <6524> [東証S]
「政府が海底ケーブル増設」との報道が買い手掛かり。
△クラシコム <7110> [東証G]
ファッションブランド「foufou」を子会社化。
△シナネンHD <8132> [東証P]
米ワイヤレス充電企業と日本での販売展開で基本合意。
△郵船 <9101> [東証P]、商船三井 <9104> [東証P]
低PBR株へのリターンリバーサルの動きを反映。
▼日本オラクル <4716> [東証S]
第4四半期の経常減益を嫌気。
▼ミスミG <9962> [東証P]
5月連結売上高の前年割れを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JSR <4185>、(2)大有機 <4187>、(3)東応化 <4186>、(4)保土谷 <4112>、(5)そーせい <4565>、(6)コミニックス <3173>、(7)帝国電 <6333>、(8)群栄化 <4229>、(9)トリケミカル <4369>、(10)フジミインコ <5384>。
値下がり率上位10傑は(1)ソシオネクス <6526>、(2)アイスタイル <3660>、(3)愛時計 <7723>、(4)エムアップ <3661>、(5)Lドリンク <2585>、(6)SREHD <2980>、(7)ラクス <3923>、(8)ユーザーロカ <3984>、(9)テスHD <5074>、(10)エニーカラー <5032>。
【大引け】
日経平均は前日比82.73円(0.25%)安の3万2698.81円。TOPIXは前日比4.56(0.20%)安の2260.17。出来高は概算で11億7024万株。東証プライムの値上がり銘柄数は632、値下がり銘柄数は1134となった。東証マザーズ指数は811.30ポイント(18.99ポイント安)。
[2023年6月26日]
株探ニュース