【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、機関投資家からのリバランス売りを警戒 (9月29日)
日経平均株価
始値 32018.64
高値 32027.46(09:00)
安値 31717.74(13:49)
大引け 31857.62(前日比 -14.90 、 -0.05% )
売買高 18億8589万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆9096億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は14円安と小幅続落、朝高後は売り優勢で軟調
2.前日のNYダウはハイテク株が買い戻され116ドル高に
3.9月期末で機関投資家からのリバランス売りが警戒される
4.郵船や商船三井など海運株は配当権利取りの一巡で軟調展開
5.東エレクやアドテスト、ディスコなど半導体関連株が堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比116ドル高と3日ぶりに反発した。金利上昇と原油高への警戒が和らぎ、ハイテク株や景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は小幅続落。9月期末で機関投資家などからのリバランスの売りも警戒され軟調な値動きとなった。
前日の米株式市場では、NYダウが3日ぶりに反発。米長期金利の低下を受け、ハイテク株などに買い戻しが入った。これを受けた、東京市場も日経平均は朝方反発してスタートした。一時3万2000円を回復する場面があった。ただ、上値は重く買い一巡後はマイナス圏に転じた。この日は9月期末ということもあり、機関投資家からのリバランス売りが警戒された。引けにかけ下げ幅は縮小したが、結局、小幅安で取引を終えた。
個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調。トヨタ自動車<7203>や日立製作所<6501>も値を下げた。三菱重工業<7011>やホンダ<7267>、コマツ<6301>が下落。川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>といった海運株は配当権利取りの一巡もあり軟調だった。三菱商事<8058>や三井物産<8031>など商社株も安い。
半面、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>といった半導体関連株がしっかり。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も値を上げた。ソニーグループ<6758>やダイキン工業<6367>が高く、村田製作所<6981>やニデック<6594>も買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、SBG <9984>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約111円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はデンソー <6902>、ホンダ <7267>、第一三共 <4568>、トヨタ <7203>、伊藤忠 <8001>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。
東証33業種のうち上昇はその他製品、精密機器の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気機器、(2)サービス業、(3)ガラス土石製品、(4)情報・通信業、(5)金属製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)電気・ガス業、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△アスクル <2678> [東証P]
6月の単体売上プラス回復で見直し買い。
△エコナック <3521> [東証P]
株主優待制度の実質拡充を好感。
△JCRファ <4552> [東証P]
「グロウジェクト」伸長で今期業績予想を上方修正。
△住友ベ <4203> [東証P]
10月31日付で271万1500株を消却へ。
△弁護士COM <6027> [東証G]
AI搭載の弁護士用書籍検索サービスの提供開始。
△タメニー <6181> [東証G]
東京都の結婚支援業務実施企業に選定。
△正興電 <6653> [東証P]
グループ会社が国交省と港湾技術開発業務の委託契約を締結。
△ウェルスナビ <7342> [東証G]
楽天証券と業務提携に向け基本合意。
△FPパートナ <7388> [東証P]
株主優待制度を年2回に変更。
△キユソ流通 <9369> [東証S]
6~8月期の最終増益確保を好感。
▼メドレックス <4586> [東証G]
今期業績下方修正を嫌気
▼東電HD <9501> [東証P]
原油相場上昇一服も売り圧力が継続。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JCRファ <4552>、(2)芝浦 <6590>、(3)マーケットE <3135>、(4)ADWG <2982>、(5)アスクル <2678>、(6)ピックルス <2935>、(7)エムアップ <3661>、(8)FPパートナ <7388>、(9)スタティアH <3393>、(10)トーホー <8142>。
値下がり率上位10傑は(1)品川リフラ <5351>、(2)水戸 <8622>、(3)ユナイテド海 <9110>、(4)合同鉄 <5410>、(5)トプコン <7732>、(6)楽天銀 <5838>、(7)岡三 <8609>、(8)商船三井 <9104>、(9)冶金工 <5480>、(10)中部電 <9502>。
【大引け】
日経平均は前日比14.90円(0.05%)安の3万1857.62円。TOPIXは前日比22.12(0.94%)安の2323.39。出来高は概算で18億8589万株。東証プライムの値上がり銘柄数は429、値下がり銘柄数は1360となった。東証マザーズ指数は729.64ポイント(4.35ポイント高)。
[2023年9月29日]
株探ニュース