【↓】日経平均 大引け| 反落、NYダウ下値模索や決算絡み売りが優勢 (10月30日)
日経平均株価
始値 30663.48
高値 30762.50(09:18)
安値 30538.29(13:37)
大引け 30696.96(前日比 -294.73 、 -0.95% )
売買高 29億0517万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆6674億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、NYダウ下値模索で市場心理悪化
2.日米の金融政策会合を控え、様子見ムードが強まる
3.決算低調な銘柄に売り物集中、ストップ安が相次ぐ
4.売り圧力強く、値下がり銘柄数は全体の86%占める
5.売買代金は5兆6674億円と急増、1ヵ月半ぶり高水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比366ドルと3日続落した。中東情勢の悪化や市場予想を下回る決算発表が嫌気され売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、終始売りに押される展開で日経平均株価は3万円台半ばまで水準を切り下げる場面があった。終盤下げ渋ったが300円近い下落となった。
30日の東京市場は、リスク回避ムードの強い地合いとなった。前週末の欧州株市場で主要国の株価が総じて軟調だったほか、米国株市場ではNYダウが大幅に3日続落となったことを受け、市場センチメントが悪化した。中東での地政学リスクが引き続き意識されるなか、今週は日米の中央銀行による金融政策会合が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。企業の決算発表が徐々に本格化するなか、決算内容が低調な企業に売りがかさみ、ストップ安銘柄が相次いだことも全体相場の下げを助長している。プライム市場の値下がり銘柄数は1400を上回り、全体の86%の銘柄が下落した。また、売買代金は大きく膨らみ5億6000億円台と約1ヵ月半ぶりの高水準だった。
個別では、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など商社株が下落したほか、コマツ<6301>は急落。トヨタ自動車<7203>も軟調、ニデック<6594>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>が下値を探り、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。オムロン<6645>、エンプラス<6961>がストップ安、トプコン<7732>、日野自動車<7205>もほぼ値幅制限いっぱいに売られた。スクロール<8005>、スターティアホールディングス<3393>、住友ファーマ<4506>なども大幅安。
半面、キーエンス<6861>が商いを伴い大幅高、レーザーテック<6920>が上昇、信越化学工業<4063>なども買いが優勢だった。日立製作所<6501>が大きく買われた。川崎汽船<9107>など海運も堅調。日清製粉グループ本社<2002>が値上がり率首位に買われ、大阪ガス<9532>、M&A総研ホールディングス<9552>、栗本鐵工所<5602>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、東エレク <8035>、キーエンス <6861>、日清粉G <2002>、日東電 <6988>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約80円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、オムロン <6645>、第一三共 <4568>、ホンダ <7267>、エプソン <6724>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約119円。
東証33業種のうち上昇は電気・ガス業、電気機器の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)海運業、(2)化学、(3)情報・通信業、(4)石油石炭製品、(5)空運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)輸送用機器、(2)医薬品、(3)繊維製品、(4)ゴム製品、(5)銀行業。
■個別材料株
△日清粉G <2002> [東証P]
今期最終利益大幅増額で前期の赤字から一気に過去最高へ。
△アイピーエス <4390> [東証P]
事業戦略説明会の資料を公表。
△栗本鉄 <5602> [東証P]
9月中間期は一転最終増益で着地し配当予想10円増額。
△SBIリーシ <5834> [東証G]
9月中間期最終益73%増・通期計画比で進捗率62%。
△日立 <6501> [東証P]
今期最終を4%上方修正。
△プレミアG <7199> [東証P]
上限250万株の自社株買いを発表。
△フジオーゼ <7299> [東証S]
今期業績・配当予想を上方修正。
△ムラキ <7477> [東証S]
第2四半期決算は上振れ着地。
△大ガス <9532> [東証P]
上限200億円の自社株買いを発表。
△M&A総研 <9552> [東証G]
24年9月期増収増益を好感。
▼Aiming <3911> [東証G]
第3四半期営業損益が計画下回る。
▼アルー <7043> [東証G]
23年12月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日清粉G <2002>、(2)大ガス <9532>、(3)M&A総研 <9552>、(4)栗本鉄 <5602>、(5)アイピーエス <4390>、(6)キーエンス <6861>、(7)プレミアG <7199>、(8)日立 <6501>、(9)Dmミックス <7354>、(10)文化シヤタ <5930>。
値下がり率上位10傑は(1)トプコン <7732>、(2)日野自 <7205>、(3)スクロール <8005>、(4)オムロン <6645>、(5)エンプラス <6961>、(6)スタティアH <3393>、(7)ゼオン <4205>、(8)住友ファーマ <4506>、(9)北国FHD <7381>、(10)グッドコムA <3475>。
【大引け】
日経平均は前日比294.73円(0.95%)安の3万0696.96円。TOPIXは前日比23.41(1.04%)安の2231.24。出来高は概算で29億0517万株。東証プライムの値上がり銘柄数は206、値下がり銘柄数は1422となった。東証マザーズ指数は640.94ポイント(1.06ポイント安)。
[2023年10月30日]
株探ニュース