【↓】日経平均 大引け| 続落、手掛かり材料難のなか利益確定売りが優勢 (2月20日)
日経平均株価
始値 38510.37
高値 38742.33(10:30)
安値 38288.04(12:38)
大引け 38363.61(前日比 -106.77 、 -0.28% )
売買高 16億1113万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆4390億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、朝高後に売り優勢の地合いに
2.前日の米株休場で手掛かり材料難、方向感欠く展開
3.エヌビディア決算発表前で半導体株は様子見ムード
4.銀行や商社などバリュー株も総じて冴えない展開に
5.押し目買いで後半は下げ渋るも商いは盛り上がらず
■東京市場概況
前日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場。
東京市場では、様子見ムードのなか日経平均株価は続落となった。朝方は上昇したが、その後は持ち高調整の売りに押される地合いだった。
20日の東京市場は、方向感のつかみにくい展開を強いられた。前日の米国株市場はプレジデントデーの祝日に伴い休場だったことで手掛かり材料に事欠いた。明日に米エヌビディア<NVDA>の決算発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から半導体関連には積極的な買いが入りにくく、日経平均の上値を押さえる形に。前日に買われた銀行や商社などバリュー株も軟調で市場センチメントが冷やされた。ただ、下値では押し目買いニーズが活発だった。日経平均は後場に入り180円超下落する場面もあったが、その後は下げ渋っている。プライム市場の値下がり銘柄数も全体の54%にとどまった。売買代金は米株市場休場の影響もあり、4兆4000億円台と前日に続き盛り上がりを欠いた。
個別では、レーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>も売りに押された。任天堂<7974>、三菱商事<8058>が軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも下値を探る展開だった。ファーストリテイリング<9983>が下落したほか、三井E&S<7003>は急落、楽天グループ<4755>も大きく値を下げた。平和堂<8276>も大幅安となった。
半面、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>などが上昇した。川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など海運株が高く、三菱重工業<7011>も物色人気。SMC<6273>の上げ足も目立った。スノーピーク<7816>は一本値でストップ高に買われた。佐鳥電機<7420>、日東紡績<3110>が急騰、Sun Asterisk<4053>、ニーズウェル<3992>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、SMC <6273>、中外薬 <4519>、オムロン <6645>、安川電 <6506>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約54円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、リクルート <6098>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約90円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)機械、(2)海運業、(3)医薬品、(4)鉄鋼、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)パルプ・紙、(3)水産・農林業、(4)証券商品先物、(5)サービス業。
■個別材料株
△アミタHD <2195> [東証G]
「三井住友FLと4月に新会社設立」との報道。
△ユビAI <3858> [東証S]
今期上方修正を好感した買いが続く。
△シャノン <3976> [東証G]
「マーケティング運用代行パッケージ」を3月リリース。
△セキュア <4264> [東証G]
入退室管理のDX化推進に向けて電翔と業務提携。
△IGS <4265> [東証G]
コロンビアでの「初等教育への日本型音楽教育導入事業」に「AiGROW」が採用。
△ノバシステム <5257> [東証S]
26年12月期に営業利益9億2400万円・配当132円を目指す中計好感。
△東洋炭素 <5310> [東証P]
中期計画の資料開示で成長期待の資金が改めて流入。
△ジーデップ <5885> [東証S]
ファーストA <5588> が「NVIDIA DGX H100」を2台追加購入。
△佐鳥電機 <7420> [東証P]
オランダの半導体設計会社買収で業容拡大効果に期待。
△3DM <7777> [東証G]
炎症性腸疾患等に関する特許が日本で成立。
▼平和堂 <8276> [東証P]
今期は一転最終減益予想で株式売り出しも決議。
▼静岡ガス <9543> [東証P]
自己株処分や売出による需給悪化を警戒視。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)スノーピーク <7816>、(2)佐鳥電機 <7420>、(3)日東紡 <3110>、(4)サンアスタ <4053>、(5)ニーズウェル <3992>、(6)Dmミックス <7354>、(7)白銅 <7637>、(8)日本アクア <1429>、(9)アルトナー <2163>、(10)いなげや <8182>。
値下がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003>、(2)平和堂 <8276>、(3)静ガス <9543>、(4)TDCソフト <4687>、(5)楽天グループ <4755>、(6)アイザワ証G <8708>、(7)アリアケ <2815>、(8)アトラエ <6194>、(9)ノジマ <7419>、(10)サッポロHD <2501>。
【大引け】
日経平均は前日比106.77円(0.28%)安の3万8363.61円。TOPIXは前日比7.39(0.28%)安の2632.30。出来高は概算で16億1113万株。東証プライムの値上がり銘柄数は702、値下がり銘柄数は899となった。東証グロース250指数は765.22ポイント(0.27ポイント安)。
[2024年2月20日]
株探ニュース