味の素の27年3月期は最終利益11%減を予想も2円増配へ
味の素<2802>がこの日の取引終了後に27年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高1兆7230億円(前期比8.8%増)、純利益1200億円(同10.9%減)を見込む。本業のもうけを示す事業利益は1970億円(同8.7%増)の増益を見込むものの、前期に本社ビルの土地・建物の譲渡による売却益を計上した反動から最終減益を予想。なお、配当は前期比2円増の50円を予定している。
今期は国内・海外のBtoC調味料などが持続的に成?し、調味料・食品事業全体で安定的な成?の継続を見込むほか、冷凍食品事業も増収増益を予想。また、パッケージ基板の大型化・多層化の進展を追い風に半導体材料のABF(味の素ビルドアップフィルム)などヘルスケア等事業も大幅増益が見込まれている。なお、先行きが不透明であるとして中東情勢緊迫化による影響は織り込んでおらず、調達面・コスト面で影響が生じた場合にはコストダウンや機動的な価格対応で影響の最小化を図るとしている。
26年3月期決算は売上高1兆5837億円(前の期比3.5%増)、純利益1346億7500万円(同91.6%増)だった。
同時に、ABFの生産能力拡大のため、新工場用地を取得すると発表した。子会社である味の素ファインテクノを通じて岐阜県可児市に約12億円を投じて工場用地を取得。28年に着工し、32年に稼働開始を予定している。