今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第2弾〕41社選出 <成長株特集>
本特集では、時価総額6000億円以上の銘柄を対象とした「今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第1弾〕42社選出」(5月24日配信)に続き、“時価総額6000億円未満”の銘柄を対象に、27年3月期に成長継続を見込んでいる連続最高益銘柄を探った。
下表では、第1弾を配信した24日時点の時価総額が2000億円以上6000億円未満の3月期決算企業を対象に、27年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している41社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、滋賀銀行 <8366> [東証P]。27年3月期の経常利益は前期比45.0%増の421億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。日銀の政策金利引き上げに伴う金利上昇などを背景に資金利益が増加するほか、前期に計上した低利回り債券の戦略的入れ替えに伴う多額の債券売却損が一巡することも大幅増益につながる。併せて、株主還元方針の変更に伴い、今期配当は50円と、3月31日割当の株式分割を考慮した実質ベースで78.6%の大幅増配とする計画とした。選出リストには、滋賀銀を筆頭に、CCIグループ <7381> [東証P]、武蔵野銀行 <8336> [東証P]など、「第1弾」に続き、金利上昇局面で収益が膨らむ銀行株が多数ランクインした。
3位のダイヘン <6622> [東証P]は27年3月期の経常利益が前期比26.9%増の255億円と、2期連続で過去最高益を更新する見通しを示した。生成AIやデータセンター向け半導体関連投資の拡大を背景に、高周波電源システムが増加するほか、FAロボットや先端パッケージ向け半導体搬送ロボット、蓄電池システムも伸びる。また、コスト削減や欧州子会社の収益性改善も利益を押し上げる。配当は前期比30円増の210円に増配する方針だ。好業績を受けて、株価は12日に上場来高値1万9790円まで上値を伸ばす場面があった。
8位のジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証P]は、エレベーターの保守契約台数が順調に積み上がることに加え、リニューアル業務も出荷台数・単価が伸長し、27年3月期の経常利益は前期比18.1%増の130億円と10期連続で過去最高益を更新する計画だ。契約台数の増加に伴う生産性向上や継続的な販管費のコントロールも増益に貢献する。
9位には、金融機関向けシステム構築が主軸のシンプレクス・ホールディングス <4373> [東証P]が入った。27年3月期は非金融機関向けDX支援ソリューションを展開するエンタープライズDX部門と戦略/DXコンサルティング部門を中心に拡大し、税引き前利益は169億円(前期比18.1%増)と7期連続で過去最高益を更新する見通しだ。配当は前期比6円増の24円と5期連続の増配を計画としたほか、18日には株主優待制度の導入(600株以上が対象)を発表するなど、株主還元にも積極姿勢をみせる。そのほか、新中期経営計画では30年3月期に営業利益250億~300億円(前期実績は144億円)の目標を掲げている。
10位に入ったラクス <3923> [東証P]の27年3月期は経常利益が前期比17.5%増の205億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しだ。IT人材事業の譲渡によるマイナス影響を見込むものの、クラウド経費精算システム「楽楽精算」や電子請求書発行システム「楽楽明細」を中心としたクラウド事業の成長継続に加え、広告宣伝費の抑制でこれを吸収する。生成AIの進化に伴うリスク懸念から株価は調整局面にあるが、足もとで事業への悪影響は顕在化しておらず、新中期経営計画ではAIを活用した成長戦略を描く。
このほか、世界的な AI投資の拡大が追い風となる銘柄群では、半導体クリーン搬送機を手掛けるシンフォニア テクノロジー <6507> [東証P]、光ファイバーケーブル検査装置の販売が好調なsantec Holdings <6777> [東証S]、通信工事大手のミライト・ワン <1417> [東証P]、電線・配線器具商社の因幡電機産業 <9934> [東証P]、電線・ケーブルメーカーのSWCC <5805> [東証P]、半導体製造前工程ウエハ洗浄装置で世界トップの芝浦メカトロニクス <6590> [東証P]などがリスト入りしている。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 27年3月期 26年3月期 連続期数 PER
<8366> 滋賀銀 45.0 42100 29031 2 16.3
<7381> CCIG 34.1 26500 19756 2 13.6
<6622> ダイヘン 26.9 25500 20100 2 23.4
<8336> 武蔵銀 25.8 28700 22806 2 12.2
<7327> 第四北越FG 20.4 73600 61115 6 10.6
<8522> 名古屋銀 20.0 33700 28081 3 12.7
<8388> 阿波銀 19.1 26000 21825 2 15.0
<6544> Jエレベータ 18.1 13000 11006 10 39.0
<4373> シンプレクス 18.1 16943 14352 7 18.5 *
<3923> ラクス 17.5 20500 17440 4 13.6
<7189> 西日本FH 17.4 69000 58784 3 11.5
<2331> ALSOK 17.2 58500 49913 2 15.1
<5832> ちゅうぎんF 16.0 65000 56038 2 11.9
<8381> 山陰合銀 16.0 37500 32335 4 12.1
<5857> AREHD 15.3 40000 34706 2 9.7 *
<8386> 百十四 13.3 33000 29135 2 13.4
<8370> 紀陽銀 13.1 36600 32369 2 11.1
<8714> 池田泉州HD 12.9 28500 25233 2 13.9
<8919> カチタス 12.3 20000 17809 3 19.1
<9076> セイノーHD 12.2 41800 37264 2 15.9
<4733> OBC 12.1 28260 25218 4 23.7
<6507> シンフォニア 11.7 21000 18793 3 26.6
<9069> センコーHD 11.5 39300 35242 16 13.7
<8368> 百五銀 11.3 41200 37032 3 16.1
<8022> ミズノ 10.5 26500 23985 5 13.1
<6777> santec 10.4 12100 10958 5 33.0
<2222> 寿スピリッツ 10.0 20610 18733 5 23.2
<1417> ミライトワン 9.5 40000 36517 2 13.5
<8056> ビプロジー 9.5 48000 43845 6 13.7 *
<4401> ADEKA 8.9 46600 42772 4 14.3
<2181> パーソルHD 8.6 70500 64935 4 11.9 *
<9934> 因幡電産 8.3 34400 31756 6 13.0
<4680> ラウンドワン 8.0 27450 25418 2 12.9 *
<7906> ヨネックス 7.9 17600 16316 6 15.8
<4553> 東和薬品 6.8 30000 28079 4 8.8
<5805> SWCC 6.8 27900 26130 2 22.7
<4206> アイカ 6.2 32000 30136 6 11.7
<8020> 兼松 6.0 50000 47157 5 10.2 *
<7867> タカラトミー 5.9 26000 24551 4 14.8
<4516> 日本新薬 5.9 38600 36462 4 9.1 *
<6590> 芝浦 5.4 15700 14900 5 28.6
※経常利益の単位は百万円。
※最高益は同一会計基準内が対象。連続期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース