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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─第3の選択肢、需要好調な工作機械関連に照準!

市況
2026年5月31日 9時30分

「第3の選択肢、需要好調な工作機械関連に照準!」

●戦わずして勝つ、トランプ「口撃」の深謀遠慮

日経平均株価が新高値だ。5月21日から急騰を開始し、29日には6万6300円に乗せ、7万円の大台が見えてきている。年初は5万1010円だったので、今年になってすでに30%以上も上昇していることになる。このペースで上昇し続けたら、年末までに60%を超える……などということはまずないだろうが、50%を超えることはなくもない。もちろん、これは超楽観的な見方になるのだが、まったく逆の展開となることももちろんあり得る。その場合、どこかで急落、暴落となる可能性がある。そんなことは絶対にあって欲しくないものだが、目先の急騰はこのままさらに続くのだろうか、それとも急失速してしまうのだろうか。

判断のカギを握っているのは、もちろんトランプ米大統領だ。イランとの攻防戦では、同大統領は「戦わずして勝つ」戦略に徹していて、日夜口先での攻撃を繰り返している。一見そのやり方は、方向性が見えにくく、愚かな策に見える。しかし、実際はかなり巧妙で、イラン政府は次第にそれに巻き込まれ、トランプ大統領に屈しつつあるように見える。

そのため、トランプ大統領は内心愉快な日々を過ごしているに違いなく、なおもあれこれと「口撃」を続け、結局はイランを屈伏へと誘導するだろう。要するに、孫子の兵法にある「戦わずして勝つ」を達成する日は近い。市場もこう見ている可能性が高く、相場はなかなか崩れない。こんな見方でよい。

●暴落の要因を欠く現在の座標

それにAI(人工知能)半導体関連の強さが際立っているものの、他分野の銘柄は活況からほど遠い。暴落は市場全体が盛り上がり過ぎることで起きる。この点で現状は、暴落が起きる要因を欠いている。そこで、当面の投資戦略としてはAI、半導体関連株ほど人気化はしていないが、消費関連株ほど人気薄ではない、いわば中間位置にある銘柄を第3の選択肢として目を向けたい。

なかでも注目したいのが、需要好調な工作機械株になる。まずはDMG森精機 <6141> [東証P]だ。かつては森精機という社名だったが、2009年にドイツの工作機械大手ギルデマイスター(DMG)と提携、13年に現在の社名に変えた。経営統合により世界首位級のメーカーとなり、欧米で販路を拡大。自動車向けを中心に、最近では データセンター航空宇宙向けの受注を伸ばしている。株価は5月20日に3111円の安値をつけたところから浮上中であり、緩やかな続伸が見込める。

放電加工機に強く、しかも世界首位級なのがソディック <6143> [東証P]。中国でブランド力、販売力ともに強く、AIデータセンター向けが需要旺盛。中国メーカーには作れない高度精密機械が多く、需要は簡単には縮小しない。こう見てよいため、株も期待が持てる。

中国市場に強いという点では、ツガミ <6101> [東証P]がある。小型自動旋盤で首位のメーカーで、スマホや自動車部品製造用に強い。中国でのブランド力、販売力ともに強く、中国経済が失速する中でも同社製品に対する需要は好調を維持している。株価は高値圏で保ち合い中ながら、収益力は問題ないため上放れが見込める。

金属加工機に強いのが、アマダ <6113> [東証P]だ。特に板金加工機では圧倒的な強みを持ち、国内だけでなく米国のデータセンターやアジアの半導体製造向けなどに販売を伸ばしている。株価は14日発表の決算が好感されて翌日は一時急騰したものの、その後は大きく値を下げた。いまは売られた安値から買い戻しが入りつつある。

最後に、岡本工作機械製作所 <6125> [東証S]を。平面研削盤で首位のメーカー。砥石を工作物の表面に押し当て、高速回転させて高精度に削り上げる機械。その超精密加工技術は半導体製造用にも用いられており、今後も需要は拡大が見込めるため、株価は目先小反落があっても回復が早いだろう。

2026年5月29日 記

株探ニュース

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