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話題株ピックアップ【夕刊】(1):スピー、菱地所、かんぽ生命

注目
2026年6月10日 15時43分

■Speee <4499>  2,810円  +303 円 (+12.1%)  本日終値

Speee<4499>が8日ぶりに急反発した。日本経済新聞電子版が9日夜、「三菱UFJ銀行など3メガバンクは2026年度中に法定通貨に連動するステーブルコインを共同発行する方針だ」と報じた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行と三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行が近く基本合意を結ぶという。更に、実取引を見据えた協議会を設置し運営方法を検討する、とも伝えている。スピーはステーブルコインを用いた国際送金ソリューションやクロスチェーンインフラ、トークン化預金関連の事業を展開する子会社を持つ。メガバンクによるステーブルコインの共同発行が事業の追い風となるとの見方から、買いが集まったようだ。

■富士急行 <9010>  2,277円  +153 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

富士急行<9010>が地合い悪の間隙を突いて6連騰。株価は底値圏から戻り足鮮明で、25日移動平均線は下向きながら5日・25日線のゴールデンクロスが目前だ。英投資運用会社のニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが9日付で提出した大量保有報告書によると、同ファンドと共同保有者の富士急株式保有比率が5.02%と新たに5%を超過したことが分かった。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」とし、株式価値向上の方法を話し合うことを目的に、経営陣に対して対話を要求する場合があることを明記した。これを受けて、株価の先高期待が膨らみ、投資資金の流入を誘う形となった。

■物語コーポレーション <3097>  4,780円  +290 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

物語コーポレーション<3097>が大幅高で3日ぶりに反発。9日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比13.4%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同16.9%増と好調だったほか、ラーメン部門が同5.7%増、ゆず庵部門が同16.2%増と伸長した。なお、全店舗売上高は同21.8%増だった。

■三菱地所 <8802>  4,162円  +205 円 (+5.2%)  本日終値

三菱地所<8802>がジリ高歩調で底値離脱の動き。三井不動産<8801>や野村不動産ホールディングス<3231>、オープンハウスグループ<3288>が株価水準を大きく切り上げるなど、不動産株に見直し買いが入った。前日の取引時間中に15~16日開催の日銀の金融政策決定会合の観測報道が伝わった。各社が報じた政策金利の引き上げに関しては、すでに市場には織り込み済みの内容だったが、日本経済新聞電子版は「国債の買い入れ額を減らす措置は市場の安定を重視し、来春以降に停止する方向で調整に入った」と報じ、少なからずサプライズ感をもたらした。異次元緩和時代を経て肥大化した日銀のバランスシートの縮小ペースが鈍化すれば、過剰流動性に支えられた環境が長期化するとの思惑が市場において徐々に台頭。不動産株に対しては、利上げによる金利上昇圧力への警戒感も、中銀マネーがマーケット経由で不動産市場に継続的に流入するとの期待感が勝る形となり、物色意欲が回復することとなったようだ。東証の業種別指数で不動産業は上昇率トップ。銀行業は小安く推移している。

■ヤギ <7460>  4,625円  +220 円 (+5.0%)  本日終値

ヤギ<7460>は大幅反発。9日の取引終了後、投資業のひびき・パース・アドバイザーズが新たにヤギ株式について5%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視した買いが入った。関東財務局に提出された大量保有報告書によると、株式保有比率は5.01%。報告義務発生日は6月2日。保有目的は「企業価値向上のための建設的な対話を含む純投資」としている。

■ハードオフ <2674>  2,428円  +105 円 (+4.5%)  本日終値

ハードオフコーポレーション<2674>が3日ぶりに反発。午前中に発表した5月度売上高で、国内直営店の既存店売上高が前年同月比12.7%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。会社側によると、全ての業態が好調だったという。なお、全店売上高は同35.6%増だった。

■かんぽ生命保険 <7181>  1,568円  +63 円 (+4.2%)  本日終値

かんぽ生命保険<7181>は4日続伸。SMBC日興証券が9日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ引き上げており、これが材料視されたようだ。一方で目標株価は1727円から1670円に引き下げた。証券会社によると、株価下落により割安感が台頭と指摘。バリュエーションに加え、金利上昇やコストインフレへの耐性、新契約獲得の回復傾向なども評価した。

■大豊工業 <6470>  1,139円  +40 円 (+3.6%)  本日終値

大豊工業<6470>は堅調推移。9日の取引終了後、投資運用会社fundnote(東京都港区)による株式保有比率が9.79%から10.80%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが入った。関東財務局に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は6月2日。保有目的は「投資信託の信託財産の運用のため保有」としつつ、受益者の利益を保全するために「重要提案行為を行う」に変更する場合があるとした。

■バローホールディングス <9956>  3,610円  +110 円 (+3.1%)  本日終値

バローホールディングス<9956>が4日続伸。この日発表した5月度の月次営業情報で、主力のスーパーマーケットの既存店売上高が前年同月比7.6%増と39カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数、客単価ともに伸長した。また、ドラッグストアの既存店売上高は同0.7%増、ホームセンターの既存店売上高は同4.5%増となり、前年6月以来3業態揃って既存店売上高が前年実績を上回った。

■荒川化学工業 <4968>  1,676円  +45 円 (+2.8%)  本日終値

荒川化学工業<4968>が大幅続伸。ロジン(松脂)を活用した技術をコアテクノロジーに幅広い産業のニーズを捉えており、そのうちファイン・エレクトロニクス部門ではAIデータセンター向けの先端半導体材料や精密な電子デバイスの洗浄剤などを展開している。25年3月期にトップラインを2ケタ増収で営業損益を黒字転換させたが、その後の回復スピードが目を見張る。26年3月期営業利益は前の期比2.4倍の25億円、更に27年3月期は前期比32%増益の33億円を見込む。半導体分野だけではなく、農業やヘルスケアなどディフェンシブ領域にも業容拡大の布石を打つなど死角がない。一方、3%以上の配当利回りを確保しながら、PBRは解散価値の半値水準である0.5倍台で、水準訂正余地に着目した投資資金を誘引した。

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