話題株ピックアップ【夕刊】(2):UBE、住友鉱、任天堂
■UBE <4208> 3,018円 +58 円 (+2.0%) 本日終値
UBE<4208>が続伸。同社は9日、高純度窒化ケイ素粉末を値上げすると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。改定幅は現行価格に対して30%の値上げ。設備維持費や労務費などが年々上昇しており、自助努力によるコスト上昇分の吸収が困難なためだとしている。
■住友金属鉱山 <5713> 7,844円 +126 円 (+1.6%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>が5日ぶりに反発。SBI証券は9日、同社株の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に引き上げた。目標株価は1万400円から1万2500円に見直した。同証券では、同社株は金属価格(主に銅と金)に連動性があると認識。足もとでの銅価格の上昇を受け、27年3月期の銅市況の前提を1トン=1万3000ドル(前回1万2000ドル)に見直した。銅価格は(1)鉱山操業の停滞(2)優良鉱山の枯渇(3)銅精鉱の不足(4)送電網やデータセンターの需要拡大――などで崩れにくいとみている。同証券では同社の今期連結税引き前利益は前期比22.4%増の3129億6000万円(会社計画2290億円)と予想している。
■ザ・パック <3950> 1,283円 +18 円 (+1.4%) 本日終値
ザ・パック<3950>が4日続伸。9日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリス・ロンドンに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者による保有割合が8.05%から9.06%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としており、報告義務発生日は6月2日となっている。
■任天堂 <7974> 7,215円 -523 円 (-6.8%) 本日終値
任天堂<7974>が急落。同社は9日夜、動画「ニンテンドーダイレクト 2026.6.9」を配信。今後発売するタイトルについて告知した。ニンテンドースイッチ2向けの「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の発売などがアナウンスされたが、リメイク作品が新作に比べて多いと受け止めたユーザーは一定数存在するようだ。ソフト面で大きなヒット作品が不足すればゲーム機本体の販売戦略上の足かせとなるだけに、今年の年末商戦を巡る不透明感も意識されたもよう。株価は直近で戻りを試す展開となっていたこともあって、利益確定目的の売りもかさんだ。
■アドバンテスト <6857> 25,235円 -1,095 円 (-4.2%) 本日終値
アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が再び売り込まれる展開となった。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が3%安、アーム・ホールディングス<ARM>が6.2%安と半導体関連に売りが目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落し、前週5日の10%暴落の余韻を引きずっている。インフレ懸念が高まるなか、FRBによる年内利上げの可能性が強く意識されるなか、市場センチメントが冷やされている。また、東京市場でも来週行われる日銀の金融政策決定会合で利上げが確実視されており、マーケットは事前に織り込んでいるとはいえ、スピード警戒感の拭えない半導体セクターの時価総額上位株は利食い急ぎの動きを誘発しやすい。加えて上場目前のスペースX<SPCX>が下馬評通り人気となるかどうかも気になるところで、一部で弱気シナリオもささやかれているだけに、投資家も二の足を踏む場面だ。
■INPEX <1605> 3,483円 -109 円 (-3.0%) 本日終値
INPEX<1605>が3日続落。米軍のヘリコプターが撃墜されたことから、米軍は日本時間10日にイランに対し攻撃を始めたと発表した。これを受け、米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が時間外取引で一時、1バレル=90ドル前後に上昇したが、午後2時時点では88ドル台後半に軟化した。WTI価格の上値は重いとの見方が出ている。9日の清算値(終値に相当)は前日比3.10ドル安の88.20ドルだった。原油価格の軟調な値動きを受け、INPEXには売りが先行した。
■BRANU <460A> 727円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
BRANU<460A>は後場急騰。きょう午後2時ごろ、建設現場における品質・安全管理の信頼性を高める「建設特化型AI制御プロセス」に関する特許を出願したと発表しており、材料視した買いが集まった。同技術は現場の表面的なデータからは判別が困難な品質・安全に関する潜在的なリスクをプロセスの文脈から未然に特定・予防する独自のAI制御システム。技術の核心となる具体的なシステムメカニズム及び搭載プロダクトの詳細は特許取得のタイミングに合わせ、段階的に公開していくという。
■石井表記 <6336> 1,676円 +217 円 (+14.9%) 一時ストップ高 本日終値
石井表記<6336>が急騰、前日のストップ高に続く大幅高で一時19.5%高、2営業日で50%高という驚異的パフォーマンスを上げている。前日の後場取引時間中に開示した27年1月期第1四半期決算で売上高が前年同期比12%増の40億4900万円、営業利益が同99%増の3億6700万円と急拡大したことが投資資金の再攻勢を誘った。通期業績は会社側予想を超過する公算が大きいとみられる。株主還元にも抜かりなく、今期から配当性向30%以上という定量目標を設定するなど市場の耳目を驚かせた。プリント基板製造装置の大手メーカーで時流を捉えAI関連向けパッケージ基板の設備投資需要を取り込んでおり、業績変貌のプロセスにある。これは先に株価を6910円まで大化けさせ脚光を浴びた北川精機<6327>と需要先は同じでビジネスモデルが近い。
■ZETA <6031> 283円 +28 円 (+11.0%) 一時ストップ高 本日終値
ZETA<6031>は後場急騰。きょう午後0時30分ごろ、英チェックアウト・ドットコムとエージェンティックコマース領域の事業展開を視野に入れた戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表しており、材料視した買いが集まった。チェックアウト・ドットコムは145以上の通貨に対応するデジタル決済ネットワークを有し、世界中で年間数十億件の取引を処理している。今後、提携により実現する具体的なサービス内容などは都度プレスリリース形式で公表するという。
■ベステラ <1433> 1,120円 +103 円 (+10.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ベステラ<1433>は急騰。9日の取引終了後、27年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表した。売上高が32億7300万円(前年同期比29.3%増)、営業利益が3億5300万円(同2.6倍)だった。受注残高は91億4100万円(同49.8%増)となっており、業況を好感した買いが集まった。大型工事の施工が順調に推移したほか、選択受注の推進や見積もり・積算体制の整備による利益率の改善などが奏功した。
株探ニュース