伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 7月26日版
6万2704円が押し目にならなければ、5万0558円まで下げ余地が拡大する公算か
1. 日経平均株価が8月に下げた時の値動きのパターン
図1は、 日経平均株価8月の月足が陰線引けした年の8月の値動きを示しています。
右側は2002年、1996年、1999年にそれぞれ表れた値動きで、8月が保ち合いの動きとなったパターンです。8月中旬頃から月末にかけて保ち合い下限を抜ける下げが表れて、結果として月足が陰線引けしています。
左側は、月初に8月の最高値を付けて、月初からすぐに下げている時の値動きになります。1990年から2025年の期間で、8月の月足が陰線引けした年が20回あります。右側の展開となったのは3回だけで、17回が左側の月初から下げるパターンになっています。図中の数値がその動きになった年で、カッコ内の数値は8月の最高値を付けた(月初からの)営業日になります。
左側のパターンになる場合、ほとんどが1~3営業日で8月の最高値を付けていることがわかります。
2007年と2008年は、それぞれ7営業日目が8月の最高値となっています。どちらも月初にいったん下げて、すぐに小幅なレンジでのもみ合いの動きとなって、もみ合いを抜けて下げる前に少しだけ月初の高値を超える展開です。月初に下げる前の高値を少しだけ超えている動きにすぎないなので、月初から下げるパターンに入れています。
2014年は、16営業日目に8月の最高値を付けています。2014年は、8月1日から8日まで一気に大幅な下げ場面となって、その後、下げた分を戻す動きとなっています。8月22日に1日の高値1万5602円を若干だけ超える1万5628円を付けて、上値を抑えられて、8月の月足が陰線引けしています。月初に大きく下げて、月末へ向けて下げ分を戻す動きになっているので、左側に入れています。
図1 日経平均株価が8月に陰線引けした時の値動き
