今週の【早わかり株式市況】反発、決算発表本格化で個別株物色が活発化
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり反発、一時6万6000円台
2.急速な円高に警戒、15年ぶり日米協調介入
3.押し目買いで底堅さ発揮、米株高追い風に
4.好決算銘柄に買い、イビデン株ストップ高
5.個別物色旺盛、グロース250は5週ぶり反発
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1244円(1.9%)高の6万5606円と、2週ぶりに上昇した。
今週は決算発表が本格化するなか個別株物色が活発化した。AI・半導体セクターへの買いが一服した場面でも、それ以外のセクターの上昇で全体相場は堅調さを保った。TOPIXも2週ぶりに上昇したほか、東証グロース市場250指数は5週ぶりに反発した。
週明け3日(月)の日経平均は下落。前週末に外国為替市場で15年ぶりとなる日米の協調介入が行われ、これに伴う急速な円高進行を警戒する売りが優勢となった。4日(火)は反発。前日の米株高を追い風に朝方高く始まったものの、その後すぐに値を消すなど不安定な地合いに。ただ、売り一巡後は好決算を発表した銘柄への買いや半導体を含むAIインフラ関連株の一角に投資資金が流入し、全体相場は切り返した。5日(水)は急伸。中東の地政学リスク後退を背景とした原油市況の急落が市場センチメント改善に寄与し、日経平均と連動性の高い韓国KOSPIが上値指向を明示したこともあって、主力のAI・半導体関連を中心に買いに弾みがついた。日経平均は2300円を超える上昇でほぼ高値引けとなり、約2週間ぶりに6万6000円台を回復した。個別では、業績上方修正や株式分割を発表したイビデン <4062> [東証P]がストップ高に買われた。6日(木)は反落。前日に急伸した反動が出た。また、前日の米国株市場でハイテク株が下落したことも嫌気されたようだ。日経平均は一時大幅安となったが、下値では押し目買いが入り底堅さを発揮。決算を手掛かりとした個別株物色は引き続き旺盛だった。7日(金)は小幅続落。前日に減益決算を発表したソフトバンクグループ <9984> [東証P]が売られた一方、取引時間中に好決算を発表したフジクラ <5803> [東証P]が急伸し、マーケットの注目を集めた。
■来週のポイント
来週は決算発表シーズン終盤戦となり、個別に明暗が分かれる展開となりそうだ。なかでもAI・半導体以外で好決算を発表する銘柄の再評価に期待がかかる。日経平均は日足75日線上に浮上しており、このまま下落トレンド脱却となるか注目される。
重要イベントとしては、国内では14日のオプションSQが注目される。海外では12日に発表される米国7月消費者物価指数、13日に発表される米国7月生産者物価指数、14日に発表される米国7月小売売上高に注視が必要だろう。
■日々の動き(8月3日~8月7日)
【↓】 8月 3日(月)―― 3日ぶり反落、円高を警戒し売り優勢
日経平均 63754.90( -607.12、-0.94) 売買高28億2409万株 売買代金 11兆7886億円
【↑】 8月 4日(火)―― 反発、米株高を受けAIインフラ関連が高い
日経平均 63957.53( +202.63、+0.32) 売買高26億214万株 売買代金 10兆2837億円
【↑】 8月 5日(水)―― 続急騰、欧米株高を受けリスクオンの買い優勢
日経平均 66300.44( +2342.91、+3.66) 売買高27億8122万株 売買代金 10兆9236億円
【↓】 8月 6日(木)―― 3日ぶり反落、AI・半導体関連の一角が安い
日経平均 65683.26( -617.18、-0.93) 売買高26億7117万株 売買代金 9兆6880億円
【↓】 8月 7日(金)―― 小幅続落、AI・半導体関連が軟調も後半下げ渋る
日経平均 65606.71( -76.55、-0.12) 売買高28億7610万株 売買代金 10兆8960億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、23業種が上昇
(2)上昇率トップはフジクラ <5803> など非鉄。素材株は日本製鉄 <5401> など鉄鋼、信越化 <4063> など化学も高い
(3)セイコーG <8050> など精密機器、三菱重 <7011> など機械、オムロン <6645> など電機といった輸出株も買われた
(4)内需株はメルカリ <4385> など情報通信、明治HD <2269> など食料品、リクルート <6098> などサービスが堅調
(5)金融株はまちまち。フィデアHD <8713> など銀行、野村 <8604> など証券が買われ、東京海上 <8766> など保険は売られた
(6)下落率トップは京王 <9008> など陸運
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(3) 半導体
2(48) 円高メリット ── 日米協調介入による急激なドル安・円高が進行
3(1) レアアース
4(2) フィジカルAI
5(4) 地方銀行
※カッコは前週の順位
株探ニュース