【植木靖男の相場展望】 ─8月第3週前半で先行きが決まる?!
「8月第3週前半で先行きが決まる?!」
●鍵を握るバブル主役株の動向
日経平均株価は6月22日の史上最高値7万2831円をピークに調整を続けてきたが、ようやくここへきて曙光が差し込んだかにみえた。8月5日には2342円高と大幅高を演じ、2週間ぶりに6万6000円台を回復した。中東情勢を巡る不安が和らぎ、米国でNYダウ、S&P500が史上最高値を更新したことが背景にある。
だが、株価は正直だ。上昇が期待された翌6日は反落、週末7日も続落してしまった。ホルムズ海峡開放を巡る合意の雲行きが怪しくなってきたからだ。こうなると、8月第3週(10日~14日)前半の株式相場が注目される。株価が日米ともに大きく上昇すれば、先行きの浮上はほぼ確定的とみているが、続落するようであれば再び混迷の度を強めるのではないか。
物色の主役を考えてみたい。日米ともにこれまでの異常ともいえる上昇相場は、明らかにバブルの動きと言える。そして、今回のバブルの主役はAI(人工知能)・半導体関連株だ。前回、すなわち平成バブルを想起すれば、当時は不動産関連が最後まで一貫して主役であった。その経緯からも、今回のバブル相場の主役は最後までAI・半導体関連であろう。仮にこれら主役がすでに天井を打ったのであれば、市場全体が天井を構成したとみるほかない。一方、市場になお上昇圧力が残っているとすれば、そう遠くないうちにAI・半導体関連は反発に転じることになろう。
●飛び出した業種・銘柄を見逃すな
AI・半導体関連を休養中とみるのならば、その間は他の業種、銘柄でカバーすることになる。第3週の株価が急反発すれば、8月5日以降に出遅れで買われた業種、銘柄に注目することになろう。
日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)で言えば、まちがいなく物色の軸はTOPIX型だ。それは業種で言えば、 商社、 海運、石油資源、 鉄鋼、 小売り、陸運、通信などだ。
これらのうち何が主役になるのかは、いまだ定かでない。第3週前半に市場全体に活気が戻るとすれば、その時点で以上の業種を注目しておかねばならない。業績面でいえば、商社、海運、鉄鋼、小売りなどだろうが、思わぬ業種から出世株が飛び出す可能性もある。
それだけに、ここ数日の上昇株からは目が離せない。ただし、第3週前半に市場が大きく揺らぐとすれば、手出しは難しいということは確認しておきたい。
市場に上昇圧力が残っていて上値を試すのならば、銘柄的には三菱商事 <8058> [東証P]、日本郵船 <9101> [東証P]、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]、富士通 <6702> [東証P]、日本製鉄 <5401> [東証P]あたりはどうだろうか。
最後に繰り返しとなるが、とにかく飛び出した業種、銘柄に目を凝らしたい。新規の銘柄であれば、売買高が大きなものが有利であることはいうまでもない。
2026年8月7日 記
株探ニュース