話題株ピックアップ【夕刊】(1):キオクシア、オンコリス、コクサイエレ
■キオクシア <285A> 59,530円 +5,070 円 (+9.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
キオクシアホールディングス<285A>が急伸したのをはじめ、アドバンテスト<6857>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>、日本マイクロニクス<6871>など半導体メモリー関連株が一斉高の様相をみせた。前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数は下落したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.4%高と大幅高に買われた。特にマイクロン・テクノロジー<MU>やサンディスク<SNDK>などメモリー関連株の上げ足の強さが際立っており、東京市場でも同関連株への追い風が強まった。米国時間3日に国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が開示した26年4~6月期の半導体製造装置の世界総販売額は前年同期比23%増の405億3000万ドル(約6兆3000億円)だった。2四半期連続で過去最高を更新し、直近の1~3月期比でも11%増と2ケタ伸長を示していることが分かった。先端半導体の生産設備増強に向けた投資が加速していることを物語っており、半導体製造装置やメモリーメーカーの株価を強く刺激する格好となった。
■オンコリス <4588> 4,950円 +355 円 (+7.7%) 本日終値
オンコリスバイオファーマ<4588>が急伸し上場来高値を更新した。遺伝子を改変した特殊なウイルスにより、がん細胞を破壊する食道がん向け治療薬「テロメライシン注」の販売が8月21日より始まった。食道がんのウイルス治療薬の発売は世界初となる。今後の販売拡大に期待が膨らむなか、同社は前週末9月4日の取引終了後、投資家からの主な質問への回答について、開示を行った。このなかでTOPIXへの新規採用要件に関し、取引金融機関より、「年間売買代金回転率0.2以上」及び「浮動株時価総額の累積比率上位96%以内」の両方を充足したとの情報を得ているとコメントしており、投資マネーを誘引する要因となったようだ。なお同社は、「あくまでも取引金融機関からの速報情報」だとしたうえで、今年10月に予定される東証からのTOPIX採用の発表を得た際には、改めて公表する方針だとしている。
■コクサイエレ <6525> 8,929円 +634 円 (+7.6%) 本日終値
4日に発表した「日経平均株価の構成銘柄に新規採用」が買い材料。
日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表。10月1日からJX金属 <5016> 、KOKUSAI ELECTRIC、カプコン <9697> を新規採用する。一方、コニカミノルタ <4902> 、ARCHION <543A> 、カナデビア <7004> を除外する。
■名村造船所 <7014> 5,080円 +280 円 (+5.8%) 本日終値
名村造船所<7014>は大幅に3日続伸。国土交通省は4日、造船業再生基金の造成後初となる供給確保計画の認定を3件行ったと発表した。うち、1件は名村造と同社グループの函館どつくが申請した計画であり、材料視した買いが集まった。計画では船体の供給能力の向上に資する先進的な施設などの導入に取り組むとしており、最大助成額は約499億円に上る。
■テスホールディングス <5074> 618円 +30 円 (+5.1%) 本日終値
テスホールディングス<5074>は5日ぶり反発。きょう午前10時ごろ、NTTドコモビジネスと連携し、太陽光発電設備の遠隔監視を支える通信基盤のセキュリティー強化に取り組むと発表した。NTTドコモビジネスが提供するIoTサービス「docomo business SIGN」を活用することで遠隔監視に用いるIoT機器や通信に対する脅威を検知し、必要に応じて遠隔から通信遮断などの対処が可能になるという。これが材料視されたようだ。
■リガクHD <268A> 1,706円 +81 円 (+5.0%) 本日終値
リガク・ホールディングス<268A>、ジャパンマテリアル<6055>がいずれも3連騰で安値圏離脱の動きを強めている。前週末の米国株市場では半導体メモリー関連株などに買い戻しの動きが顕在化し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)を押し上げている。東京市場でもNAND型フラッシュメモリー大手のキオクシアホールディングス<285A>が大商いで値を飛ばし、全体相場を牽引している。そうしたなか、キオクシアの設備投資増強で商機を高める銘柄群にも物色の矛先が向いた。リガクHDはNANDフラッシュの製造工程で重要な役割を担うX線計測装置などを手掛けている。また、Jマテリアルは半導体工場向け特殊ガスの供給設備やメンテナンスでキオクシアに貢献が見込まれており、株価が出遅れていただけに、戻り余地に期待した連想買いに拍車がかかった。
■メガチップス <6875> 11,170円 +480 円 (+4.5%) 本日終値
メガチップス<6875>が後場終盤になって上げ幅を拡大した。午後3時ごろ、イスラエルに本社を置くプロティアン・テックス社と次世代ASIC・LSI設計の分野で協業すると発表したことが好材料視された。プロティアン社は、先端エレクトロニクス向けに健全性・性能管理ソリューションを提供する企業で、今回の協業によりプロティアン社が保有するインチップモニタリング及びディープデータ解析技術を、メガチップスの次世代ASIC・LSI設計に活用する。また両社は、AI及び高性能電子システムに使用される先進的なASIC・LSI設計において「deep silicon visibility(シリコン内部の深い可視性)」を実現し、開発・量産から実運用まで、製品ライフサイクル全体にわたる半導体の挙動に関する詳細な知見を提供できるようにするとしている。
■四国電力 <9507> 2,140円 +61.5 円 (+3.0%) 本日終値
四国電力<9507>が反発。前週末4日の取引終了後に、子会社である四国電力送配電の託送料金における収入の見通しの変更承認申請が承認されたと発表しており、好材料視された。四国電力送配電では今後、承認された収入の見通しを託送料金へ反映させるため、経済産業大臣に対して26年11月から適用する託送料金単価を定めた託送供給等約款の変更届出を行うとしている。
■エス・エム・エス <2175> 2,568円 +50 円 (+2.0%) 本日終値
エス・エム・エス<2175>が続伸、上向きの5日移動平均線を足場に一段と上値を目指す展開で、7月15日につけた年初来高値2623円を視界に置く状況となっている。同社は介護や医療業界向け人材紹介サービスなどを手掛けるほか、介護・障害福祉事業者向け経営支援などにも展開する。アクティビストとして名を馳せる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社株への買い増し姿勢を強めていることが、前週末4日にオアシスが関東財務局に提出した変更報告書で明らかとなった。オアシス側は「発行者の中長期的な企業価値に関連する事業ポートフォリオ戦略、AI及びデータの活用、価格戦略、取締役会の構成などについて、発行者との対話を開始している」ことを明らかにしており、エスエムエスの中期的な企業価値向上に対する期待を背景に、上値を見込んだ投資資金を誘導している。
■インターメスティック <262A> 1,788円 +34 円 (+1.9%) 本日終値
インターメスティック<262A>が続伸。前週末4日の取引終了後に発表した8月度の国内月次売上速報で、主力のZoff事業の既存店売上高は前年同月比7.1%減と2カ月連続で前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強い。話題性を伴う販促施策により形成された、前年の高いハードルを上回る集客を獲得できなかったことに加え、天候不良の影響も受けた。ただ、調光レンズの販売は好調に推移しており、高付加価値商品の販売強化に向けた取り組みは着実に進展しているとしている。なお、Zoff事業の全店売上高は同1.8%減だった。
株探ニュース