話題株ピックアップ【夕刊】(2):タダノ、あすか薬HD、ウインP
■タダノ <6395> 1,363円 +105 円 (+8.4%) 本日終値
タダノ<6395>が大幅反発。4日の取引終了後に26年12月期の連結業績予想について、営業利益を250億円から320億円(前期比71.6%増)へ、純利益を140億円から200億円(同8.1%増)へ上方修正したことが好感された。米国関税還付などにより第3四半期までの利益が大幅に増加しており、これを踏まえて通期業績予想の見直しを行ったことが要因としている。売上高は4000億円から3800億円(前期比8.7%増)へ下方修正したが、前期比で増収を見込む。足もとでは車両搭載型クレーンが減少したものの、建設用クレーン・高所作業車が増加。また、IHI運搬機械の運搬システム事業(現TIS)買収も寄与する。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2777億8000万円(前年同期比15.5%増)、営業利益277億4200万円(同2.5倍)、純利益189億8500万円(同44.0%増)だった。
■あすか薬HD <4886> 2,110円 +162 円 (+8.3%) 本日終値
あすか製薬ホールディングス<4886>は4日ぶりに急反発。4日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が356億2600万円(前年同期比1.1%増)、営業利益が27億4000万円(同3.5%増)、最終利益が20億600万円(同9.6%減)だったとしており、業況を好感した買いが集まった。特に直近の第2四半期(7~9月)は売上高が182億4200万円(前年同期比3.6%増)、営業利益が20億2900万円(同71.4%増)、最終利益が14億7300万円(同52.8%増)と大幅増益を達成した計算となる。9月中間期は産婦人科領域で月経困難症治療剤「ドロエチ」が減少したものの、経口避妊剤「スリンダ」や子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「レルミナ」が伸長。内科領域の「チラーヂン」「リフキシマ」や泌尿器科領域の「リュープロレリン」も売り上げを伸ばし、主力の国内医療用医薬品事業が増収増益となった。また、あわせてバイエル薬品(大阪市北区)が現在製造・販売している閉経後骨粗鬆症治療剤「ウェールナラ配合錠」について日本における製造販売承認などを譲受する予定であること、中国Minghui社が開発した甲状腺眼症治療薬「MHB018A」の日本における独占的な開発権及び販売権を取得することを開示。加えて、子会社がスペインInsud Pharmaから導入し、日本国内において「月経困難症」を対象として開発を進めている「LPRI-CF113」の第3相臨床試験を始めたことも公表しており、一連の発表も株価の支援材料となったようだ。
■ウイン・パートナーズ <3183> 1,278円 +98 円 (+8.3%) 本日終値
ウイン・パートナーズ<3183>は4日ぶりに大幅反発。4日の取引終了後、27年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が516億円(前年同期比18.0%増)、営業利益が20億6500万円(同40.9%増)だったとしており、業況を評価した買いが集まった。医療機器関連や心臓律動管理関連を中心に各分類で売り上げを伸ばした。医療機器関連は医療施設の新築・増改築や医療機器の更新情報収集を早期に行い、地域の市場動向に沿った設備投資の提案を進めたことが奏功。心臓律動管理関連では不整脈の治療で使用するEPアブレーション関連商品やペースメーカーの販売数量が増えた。なお、27年3月期の通期業績予想は売上高1000億円(前期比10.6%増)、営業利益33億5000万円(同10.9%増)の従来見通しを据え置いた。
■日本航空 <9201> 3,433円 +253 円 (+8.0%) 本日終値
日本航空<9201>が続騰し、2020年1月以来の高値圏で推移。同年に発生したコロナ禍前の高値奪還が射程に入った。ANAホールディングス<9202>は大幅高で5連騰。空運株が気を吐いている。中国人観光客の日本への渡航自粛の動きがあり、訪日外国人客数は月間ベースでは前年を下回る水準で推移するなか、大手空運2社の27年3月期はともに最終減益予想となっている。株価も出遅れた状況にあったが、JALに関しては足もとでなおPBR(株価純資産倍率)が0.98倍にとどまるなど、割安な水準からの修正余地が意識されているもよう。前週に今期の売上高と最終利益の見通しを引き上げたANAHDとともに空運株への見直し機運が高まるなか、米中間選挙後の原油相場の急落を受けて輸送コストの改善期待も膨らみ、投資マネーを誘引する構図が続いている。
■ヤマトホールディングス <9064> 2,362円 +167.5 円 (+7.6%) 本日終値
4日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期は41%増益」が好感された。
ヤマトホールディングス <9064> [東証P] が11月4日大引け後(15:30)に決算を発表。27年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は8.2億円の赤字(前年同期は37.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
■東宝 <9602> 1,854円 +130.5 円 (+7.6%) 本日終値
東宝<9602>は大幅続伸。同社は4日、3日に公開したゴジラシリーズ最新作「ゴジラ-0.0(マイナスゼロ)」の初日興行収入が9億1000万円、観客動員数が59万人だったと発表した。邦画、洋画を含む国内実写映画のなかで歴代1位を記録。シリーズ史上初となる興行収入100億円突破を狙える超大ヒットスタートを切ったという。収益貢献を期待した買いを呼び込み、前日に約7カ月ぶりに年初来高値を更新したのに続き、きょうは一段と上げ足を速め上値を追う展開となっている。
■アステラス製薬 <4503> 2,672.5円 +172 円 (+6.9%) 本日終値
アステラス製薬<4503>が3日ぶり急反発となり、上場来高値を更新した。4日取引終了後に27年3月期の通期業績予想の上方修正を発表。更に、日本経済新聞電子版が「アステラス製薬は4日、iPS細胞を使った目の難病向けの開発品について初期段階の臨床試験(治験)を米国で始めたと明らかにした」と報じた。これらが刺激材料となり、ショートカバーを誘発。株高に弾みがついたようだ。アステラスは27年3月期(フルベース)の売上高予想を従来の見通しから1100億円増額して2兆3300億円(前期比8.9%増)、最終利益予想を500億円増額して3500億円(同20.1%増)に引き上げた。抗がん剤の「パドセブ」や、ぼうこう治療薬「ミラベグロン」が好調に推移する。また日経電子版の記事によると、iPS細胞を使う開発品が治験段階に入ったのはアステラスとしては初めてになるという。
■ゴールドウイン <8111> 2,289.5円 +137.5 円 (+6.4%) 本日終値
ゴールドウイン<8111>が大幅高で4日続伸。午前10時ごろに発表した9月中間期連結決算が、売上高560億9400万円(前年同期比0.9%増)、営業利益47億5600万円(同31.7%減)、純利益55億1000万円(同18.9%減)となり、営業利益が従来予想の42億円を上回って着地したことが好感された。8月の第1四半期決算発表時に、第1四半期の国内卸部門の不調や夏物商材の販売伸び悩みなどを要因として下方修正していたが、利益率の高い直営店及び自社ECの売上構成比が高まったことや、韓国持ち分法適用関連会社からの受取配当金などが想定を上回ったことなどから、修正値を上回ったとしている。なお、27年3月期の連結業績予想については、売上高を1454億円から1415億円(前期比2.9%増)へ、営業利益を261億円から238億円(同8.0%減)へ、純利益を256億円から243億円(同0.9%増)へ下方修正した。第2四半期以降の挽回を見込み第1四半期決算発表時には予想を据え置いていたが、8月以降も天候不順やインバウンド需要の鈍化があり、挽回が難しいと判断した。
■イトーキ <7972> 2,458円 +145 円 (+6.3%) 本日終値
4日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が13%増益で着地・7-9月期も37%増益」が好感された。
イトーキ <7972> [東証P] が11月4日大引け後(15:30)に決算を発表。26年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比12.5%増の128億円に伸び、通期計画の160億円に対する進捗率は80.6%に達したものの、5年平均の82.8%を下回った。
■三井不動産 <8801> 1,737.5円 +102.5 円 (+6.3%) 本日終値
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>が高い。3日の米中間選挙は野党・民主党が上下両院を制する結果となった。共和党・トランプ政権が進めてきた中東政策の一段の悪化に歯止めがかかり、インフレの大きな要因となっていた原油価格の上昇圧力が和らぎ、金利低下につながるとの思惑が台頭。前日の米国株市場では住宅大手のDRホートン<DHI>やレナー<LEN>、商業用不動産サービスのCBREグループ<CBRE>が大幅高に買われた。きょうの東京市場にもこの流れが波及し、不動産セクターは軒並み高となっている。
株探ニュース