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LINK&M Research Memo(9):AIの発展が浮き彫りにする、モチベーションクラウドの独自価値と競争優位性

特集
2026年4月22日 12時09分

■リンクアンドモチベーション<2170>の中期的な成長戦略

4. AI発展の「モチベーションクラウド」への影響

AIの急速な発展に伴い、SaaSに対するAIの脅威が市場で意識されている。従来、入力・加工・出力という表層的なプロセスのAIエージェントによる代替が進めば、「効率化ツール」である汎用SaaSはコモディティ化してしまうという理屈だ。しかしながら、同社の「モチベーションクラウド」はそのような汎用SaaSではなく、むしろAIは「モチベーションクラウド」にとってポジティブな事業環境を生み出す可能性があると弊社は見ている。

第1に「モチベーションクラウド」は、同社が長年にわたり蓄積してきた非公開の膨大な組織診断データと「様々な特性の組織における、多様な組織課題と施策の因果関係」という実務知を有している。この実務知は、公開データや自社データのみから学習できるものではなく、AIが容易に模倣できるものではない。

第2に「モチベーションクラウド」を主力サービスとするコンサル・クラウド事業は、組織診断から課題抽出、変革施策の設計、実行支援に至るまでのプロセスを、クラウドと人が一体で提供している。組織変革というプロセスは「定型業務の自動化」ですべてが完結するものではなく、解決のためには複雑な人間関係や感情、企業文化などに対する深い理解と介入が必要となる課題も多く存在する。現状においては、すべてをAIのみで代替することは不可能だろう。

第3に、AIによる表層的なプロセスの自動化は、より高度なニーズを創出する。記帳を自動化した会計ソフトの普及が「管理会計」や「財務戦略」などのニーズを拡大したように、AIが人事領域における定型業務の効率化を進めれば、多くの企業が人事・組織領域における高度な課題の解決により多くの人事リソースを振り向けることが想定される。この領域は、正に同社のコンサル・クラウド事業の事業領域であり、AIの発展は同事業の市場拡大を実現するポジティブな要因となりうるといえよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 西村 健)

《KA》

提供:フィスコ

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