アニメ・キャラクター人気沸騰、「聖地巡礼」で熱視線集める妙味株6選 <株探トップ特集>
―「地方創生」や「インバウンド」絡み注目度上昇、観光ビジネスなどに追い風―
日本の アニメや キャラクターは世界的な高い人気を誇るが、そのアニメや漫画、キャラクター、映画などの舞台となった土地、あるいはテーマパークなどを訪れる「聖地巡礼」がビジネスとして高い関心を集めている。もともと聖地巡礼は、「地方創生」「インバウンド」にもつながっていることから、影響力という意味で大きな爆発力を秘めている。
●大分の「サンリオキャラクターパーク」など人気に
アニメツーリズム協会(東京都千代田区)は2月に「訪れてみたい日本のアニメ聖地 88」の2026年版を公表した。アニメやキャラクターに関連する場所や施設を挙げているが、例えば大分県日出町にある「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド」も訪れてみたい聖地のひとつとされている。1991年4月26日に開園し、今年4月26日に35周年を迎えており、これを祝して期間限定イベント「Harmonyland 35th Anniversary」を開催している。4月26日の開園記念日のセレモニーでは、ピンクを基調にレインボーカラーのフリルやリボンをあしらった新コスチューム姿のハローキティをはじめとする豪華22キャラクターが登場し、圧巻のダンスパフォーマンスを披露して多くの来場者を夢中にさせた。
サンリオ <8136> [東証P]は25年12月に同テーマパークのエンタメリゾート化に向けた「天空のパーク構想」を発表した。完成した施設を一方的に提供するのではなく、構想段階からファンだけでなく、地元の人々と共に考え、エンターテインメントを形にしていくプロセスそのものを大切にする「共創型」の開発を行うと表明している。初期投資額は100億円で、年間来場者は、構想実現を通じて現在の約50万人から200万人へと大幅に増加させることを目指す。その一環として、ハーモニーランドを訪れた人々に大分県の魅力あふれる食材を味わってもらう「県産県消プロジェクト」の始動も宣言した。
●「推し活」活発化も聖地巡礼の需要を後押しする
長崎県のハウステンボス(佐世保市)もオランダ発祥の人気キャラクター「ミッフィー」を世界で唯一テーマにした新エリア「Miffy Wonder Square」を約1年前の25年6月21日にオープンしており、来場者数を大きく伸ばしている。また、オリエンタルランド <4661> [東証P]は、今までになかったディズニー体験を提供することを目指して、28年度のディズニークルーズ就航(総投資額は約3300億円)を目指して子会社オリエンタルランド・クルーズを設立し、準備を進めている。まさに、足もとで日本全体としてエンタメの新たな進化局面を迎えていると捉えることができるだろう。キャラクターやブランド単体を売りにした従来のエンタメ発想からの脱却が進んでいる。
この進化の動きによって、今まで以上に注目を浴びる可能性があるのが「聖地巡礼」だ。人気アニメの登場人物や有名キャラクターが、ゆかりのある場所やテーマパークとなることで「IP(知的財産)×地域」、「IP×ファン」といったようなさまざまな形で、これまで以上にエンタメの付加価値を高める効果を発揮する。とりわけ、「推し活」の活発化も追い風となる格好で、聖地巡礼に絡むファンの来訪意欲を強く刺激するようなイベントやエンタメがこれからもあちこちで立ち上がってくることは間違いない。以下では、聖地巡礼に関連した観光ビジネスのほか、関連地域でのイベント企画・支援を手掛ける企業を紹介する。
●カドカワ、CLHD、KNTCTなど注目
サンリオ<8136>~「ハローキティ」やマイメロディなど400以上のキャラクターを擁し、グローバルでライセンスビジネスを手掛けている。東京多摩地区に屋内型の「サンリオピューロランド」、大分県に屋外型の「ハーモニーランド」のテーマパークを運営、テーマパーク内で開催するミュージカルの企画・公演などのビジネスを展開。
KADOKAWA <9468> [東証P]~書籍・雑誌や電子書籍・雑誌の出版・販売のほか、アニメ・実写映像の企画・製作・配給、映像配信権などの権利許諾を手掛ける。移動・観光eコマースの開発・運営、高速バス運行などを手掛けるWILLER(大阪府大阪市)と共同でコンテンツツーリズム専門のクールジャパントラベルを擁し、聖地巡礼ツアーやファンイベントを多数展開している。
アンドエスティHD <2685> [東証P]~アパレル、雑貨、飲食などのブランド運営に加え、会員数2000万人を超える自社ECモール「アンドエスティ(and ST)」を軸としたプラットフォーム事業を展開。同社のCMや自社製品をPRするためのWEBドラマ、ブランドのグローバルアンバサダーを務めるタレントのゆかりの地を巡るファン活動のほか、ブランドの世界観を体験できる大型店舗自体が、ファンにとっての目的地となる。
CLホールディングス <4286> [東証S]~プロモーション、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)、コラボレーションカフェ、物販などの各種マーケティングサービスを国内外で幅広く展開。グループでフードエンターテインメント事業(コンテンツコラボレーションカフェ)の企画、開発・運営を展開するエルティーアールでは、「名探偵コナン」や「リラックマ」など期間限定のテーマカフェなどを運営。
KNT-CTホールディングス <9726> [東証S]~近鉄グループホールディングス <9041> [東証P]傘下の旅行サービス会社。アニメや漫画の舞台を巡る「聖地巡礼」ツアーに力を入れており、24年には大人気アニメシリーズ「ARIA」の舞台イタリア・ヴェネツィアで「ARIA The MANHOME」ツアーを実施し、ファンと共に聖地を探索する企画では総勢200人が参加している。
テー・オー・ダブリュー <4767> [東証S]~イベントの企画・制作・運営を手掛けており、映像や空間演出に強いティー・ツー・クリエイティブや、食をテーマにしたリアルエンタメを展開するブルースモービルなどを擁している。聖地巡礼マップ付きの御朱印帳などの企画や、コンテンツを活用した地域活性化など、自治体が主催する地域イベントの企画段階から参画し、集客やウェブ連動型キャンペーンの受託を推進。
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