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【杉村富生の短期相場観測】 ─株価革命!次の1万円銘柄を狙う!

市況
2026年5月10日 9時15分

「株価革命!次の1万円銘柄を狙う!」

●大相場は「嘆きの坂を駆け登る」

壮大な上昇相場は「嘆きの坂を駆け登る」という。5月7日の株式市場は日経平均株価が3320円(5.58%)高の6万2833円(ザラバ高値は6万3091円)と急騰した。売買代金は10兆8400億円に膨らんだ。完全に“異次元”の景色である。しかし、この動きに「ついていけない」と嘆く投資家が多い。まあ、気持ちは分かる。

上昇ピッチは速いし、3月期決算企業のガイダンスリスク、為替介入(円高)のプレッシャーに加え、イラン情勢は不透明だ。普通に考えると、「何で株高なの?」と受け止める感覚は理解できなくもない。マスコミはそう報じている。だからこそ、カラ売りが増える。今回もまた、売り方は壊滅状態なのに。

やはり、この局面は「続く流れに逆らうな、ついていくのが儲けの道」の教えに従って、潮流(トレンド)の変化を確認する必要があろう。7日の急騰劇を「ショート筋の買い戻しにすぎない」と単純に判断する向きがある。確かに、それはあった。だが、この考え方は間違っている、と思う。

7日にはキオクシアホールディングス <285A> [東証P]、メック <4971> [東証P]、三井金属 <5706> [東証P]、日本電子材料 <6855> [東証S]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]などストップ高が24銘柄あった。これは買い気の強さとともに、新たな巨大資金(国際マネー)の流入を物語っている。

現状は株式の時代である。アメリカはリーマン・ショック以来の金融規制を緩和しようとしている。利下げに続き、流動性を供給する。これは資産価格を押し上げる。イラン戦争はピークを過ぎた。マーケットはここ数年、コロナ騒動、ロシアのウクライナ侵攻、トランプ関税などショッキングな出来事を克服してきた。イラン戦争もそうなるだろう。

●AI・半導体の大物上場が相次ぐ!

11日には米国のベッセント財務長官が来日する。高市首相をはじめ日本政府の高官、日銀総裁との会談が予定されている。為替(介入については容認の姿勢だが、円安是正には利上げが不可欠、とベッセント財務長官は主張→6月利上げ?)、レアアース、エネルギーの調達などが話題になろう。

6月にはイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発AI(人工知能)企業のスペースXが米国市場に上場する。評価額は2兆ドルを超えるだろう。近年最大のIPO(新規公開)だ。IPOによって得た資金はデータセンター 半導体、ロボットなどAI分野に投資する方針らしい。テスラ<TSLA>との協業もあろう。

さらに、秋には生成AI「Claude(クロード)」を開発したアンソロピック、ライバルのオープンAIがIPOを目指している。ともに、話題性抜群の急成長企業だ。スペースXもそうだが、株式市場の刺激剤になるのは間違いない。筆者の友人・知人(経営者)はみんな「買う」と。株式投資にはほとんど無縁だった人たちである。

AI・半導体の材料には事欠かない。いや、一段と盛り上がるだろう。湖北工業 <6524> [東証S]、山洋電気 <6516> [東証P]、JX金属 <5016> [東証P]、ファナック <6954> [東証P]、FFRIセキュリティ <3692> [東証G]、日本電子材料は次の5ケタ(1万円)候補銘柄である。

TOTO <5332> [東証P]、村田製作所 <6981> [東証P]をはじめ、オープンAIに出資しているソフトバンクグループなどもそうだ。現在、東証市場の1万円超銘柄は74社にすぎない。株式分割を行うため増えづらいが、日本の150メートル超の高層ビル(332棟)の数と比べると、少なすぎる。

ちなみに、1968年に日本初の超高層ビル(霞が関ビル→147メートル)が竣工した時点では50円額面の4ケタ(1000円超)銘柄はほぼゼロだった。当時、兜町では「超高層ビルができるたびに、4ケタ銘柄が増える」と言われたものだ。いわゆる、株価革命である。それがどうだ。いまや、単純平均が3300円強になっている。

今後、超高層ビルの数と5ケタ銘柄が連動することになろう。東証改革の成果と需給の好転が株高を支える。外国人の買いは継続する。日銀のETF(上場投資信託)買いによって、優良株は浮動玉が吸い上げられている。さらに、NISA(少額投資非課税制度)の口座数は3000万口座に迫っている。増配が相次ぎ、自社株買いもある。

2026年5月8日 記

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