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雨宮京子氏【最高値圏でやや買い疲れ感? 目先調整は買いか】(1) <相場観特集>

特集
2026年5月11日 18時30分

―不透明な中東情勢、米中首脳会談を契機に流れは変わるか―

11日の東京株式市場は日経平均株価が朝方に先物主導で600円超上昇する場面があったが、その後は値を消した。日経平均は青空圏ながらスピード警戒感も拭えない。高値波乱含みの値動きも意識されやすいところだが、投資家は目先いったん様子を見るべきか、それともトレンドフォローの買いスタンスを維持するべきか、悩ましいところではある。ここからの相場展望と個別株について、雨宮総研の雨宮京子氏と内藤証券の田部井美彦氏にそれぞれ見解を聞いた。

●「AI・半導体関連が牽引する相場続く」

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

ここ最近の東京マーケットは日経平均株価が強力な上昇トレンドを描いているが、これはAI・半導体関連株への集中的な投資資金流入によるものだ。4月以降の大相場では全面高になっていないのが特徴で、この恩恵を享受している投資家とそうでない投資家の二極化が鮮明となっている。では、この先どうなるかが問題だが、原油市況の高騰によるコスト負担が企業収益に本格的に影響を与えるのはこれからであり、株式市場でもオールドエコノミーを取り巻く厳しい環境に変化はみられないと考えている。今後中期的にみれば、日銀は遅かれ早かれ金融引き締めモードに移行していく。それを背景に、外国為替市場で円高トレンドへの転換が警戒されるが、仮にそうであったとしてもAI・半導体関連が全体相場を牽引する構図は変わらないとみている。

目先的には14~15日の日程で行われる米中首脳会談が大きなヤマ場となる。イラン情勢がそれまでに解決するのは現実問題難しい状況だが、米中両国とも緊張が続けば経済への悪影響が避けられないため、本音の部分では関係を悪くしたくないはず。したがって、対話が進むことによって米中の関係性が緩和する方向が読めるが、今回の米中首脳会談前に見切り発車でポジションを高めるのはリスクも大きい。また、これに先立ってベッセント財務長官が訪日予定にあるが、ドル円相場において円高圧力が強まる可能性は留意しておきたい。ただし当面は強気に構え、押し目は丁寧に拾っていきたい。向こう1ヵ月の日経平均は上値が6万9000円、下値は5万9000円前後のゾーンをイメージしている。

個別株に視点を向けると、半導体やフィジカルAI関連が引き続き相場の主軸を担うことになりそうだ。 半導体関連では芝浦メカトロニクス <6590> [東証P]に出遅れ感が強く狙い目となるほか、台湾の力成科技傘下で半導体検査事業を受託し、最高値圏を走るテラプローブ <6627> [東証S]も注目。フィジカルAIのテーマでは大本命に位置するファナック <6954> [東証P]も前週末に最高値を更新しており、引き続き目が離せない。また、電力や防衛関連の穴株としてチェックしたいのが三菱電系のエレクトロニクス商社であるカナデン <8081> [東証P]。今年4月に佐鳥電機と萩原電気HDが経営統合して設立された持ち株会社で、半導体や電子機器の販売を行うMIRAINIホールディングス <546A> [東証P]も面白い存在といえる。このほか、フィリピンで国際データ通信回線や企業向けネット接続事業を手掛けるアイ・ピー・エス <4390> [東証P]を海底ケーブルなどAIインフラに絡む銘柄として引き続きマークしたい。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(あめみや・きょうこ)

雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券投資情報部などを経て、日経CNBC解説者に。

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