<動意株・8日>(大引け)=クオルテック、JIGSAW、オキサイド、スクロールなど
クオルテック<9165>=商い増勢のなか大幅高。一時21%超の上昇で1959円まで急浮上、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。時価は24年2月下旬以来約2年3カ月ぶりの水準にあるが、ここからの上値は累積売買代金の希薄なゾーンに入ることで、一段と値動きが軽くなるケースも考慮される。同社は半導体や電子デバイスの信頼性評価を収益の主柱とするが、半導体パッケージや基板を対象とするレーザー微細加工も手掛ける。AIデータセンターの世界的な新設需要を背景に、電力効率を飛躍的に高める次世代パワー半導体へのニーズが高まっているが、同社はこのパワーデバイスの信頼性評価事業で商機を捉える可能性が高い。また、光電融合分野のキーテクノロジーともなっているレーザー加工でも活躍期待が膨らんでいる。時価総額50億円未満の小型株で、なおかつPERなど指標面から割高感もなく、水準訂正余地が大きいとの見方が広がっているようだ。
JIG-SAW<3914>=一時ストップ高で底値ゾーンから急速に離脱する動き。独自ソフトを使ったサーバーの自動監視システム及び制御などのソリューションを展開するほか、各種IoT関連サービスを手掛ける。新規案件の獲得が進み足もとの業績は極めて好調に推移している。7日取引終了後に発表した26年12月期第1四半期(26年1~3月)の決算は、売上高が前年同期比17%増の10億3800万円と四半期ベースで初めて10億円台に乗せたほか、営業利益も同64%増の2億4000万円と大幅な伸びを達成した。これを材料視する形で上値を見込んだ投資マネーが流れ込んだ。同社の株価は中長期トレンドでみて大底圏にあるが、昨年10月に大相場を演じ、4300円近辺まで水準を切り上げた経緯があるだけに、足の速さに期待した短期筋の買いを誘引している。
オキサイド<6521>=大幅続伸で約2カ月ぶり最高値。一酸化物単結晶の製造のほか、レーザー光源、光計測機器、光デバイス開発などオプトエレクトロニクス分野で独自技術を有し、AIデータセンター関連に絡む高水準の需要を捉えている。とりわけ最先端の半導体ウエハー検査装置で必須となる波長変換結晶で、世界シェアをほぼ独占している点で注目度が高い。業績面では26年2月期の営業利益が5億4200万円と前の期比4.3倍化したが、続く27年2月期も72%増益の9億3300万円予想と過去最高を大幅更新する見通し。
スクロール<8005>=物色人気にストップ高。若年層の女性向けアパレルや生活雑貨を対象としたカタログ通販のほか、ネット販売も展開する。7日取引終了後に発表した27年3月期の業績予想は売上高が前期比2%増の900億円予想と連続で過去最高更新を見込むほか、営業利益も前期比7%増の61億円と堅調な伸びを見込んでいる。一方、好調な業績見通しを背景に株主還元を強化し、株主優待を廃止する一方で今期の年間配当は前期実績から43円の大幅増配となる102円を計画、これがポジティブサプライズとなり買いを呼び込んでいる。配当利回りは前日終値換算で7.86%に達する。
QDレーザ<6613>=大幅高で新規上場以来の高値ゾーンに浮上。一時25%高の1886円まで駆け上がり、4月21日につけた年初来高値1877円を奪回した。半導体レーザー技術を駆使したデバイスの開発を手掛けているが、同社の中核技術である量子ドットレーザーは、光電融合などAIデータセンターの電力ソリューションに絡む次世代インフラで活躍が期待されている。株式需給面では、これまで積み上がった信用買い残を狙い打ちする形で貸株調達による外資系の空売り攻勢が目立ったが、足もとでその踏み上げ(強制的な買い戻し)が発生し株価を突き上げる格好となった。同社株は今から5年3カ月前、2021年2月の新規上場直後に2070円の上場来高値を形成しており、時価はそれ以来の高値圏に舞い上がっている。
ユーザーローカル<3984>=物色人気。上昇転換したばかりの5日移動平均線から一気に上放れる形となっている。ビッグデータ解析やAI技術を使った業務支援ツールを提供しており、企業や地方自治体などのデジタルトランスフォーメーション(DX)投資ニーズを取り込み大幅増収増益路線をひた走っている。7日取引終了後に発表した26年6月期第3四半期(25年7月~26年3月)決算は営業利益が前年同期比24%増の18億8900万円と大幅な伸びを確保した。そうしたなか、今期年間配当を従来計画の20円から24円に4円増額、前期実績からは10円の大幅増配となる。また、併せて株主優待制度を導入も発表した。毎年6月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律3000円分のデジタルギフトを贈呈するというもの。更に、10万株の自社株を消却することも開示しており、これらが足もとの株価を強く刺激する格好となっている。
ティアンドエスグループ<4055>=続急騰。一時約21%高と値を飛ばし一気にストップ高となる2268円まで上昇、1月19日の年初来高値2135円をブレイクし新値街道に躍り出た。大手企業を主要顧客に生産管理システムの受託開発・運用・保守をワンストップで手掛ける。先端半導体の生産ライン向けで実績が高く、NANDメモリーの専業大手であるキオクシアホールディングス<285A>との連携が密接で投資マネーの視線を引きつけている。25年9月期営業利益は7億5600万円を達成、これは決算期変更の絡みで前の期との単純比較はできないものの、利益水準としては過去最高となった。26年9月期も営業ピーク利益更新の可能性が高いとみられている。
ReYuu Japan<9425>=物色の矛先向かいストップ高。7日の取引終了後に、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>とAIインフラ事業に関する業務提携に向けた覚書(MOU)を締結したと発表しており、これを好感した買いが流入している。今回のMOU締結は、ReYuuがAI時代における新たなインフラ領域への事業機会を模索する取り組みの一環。スーパーマイクロコンピューター社との協業を通じてGPUサーバーを中心としたAI計算基盤の活用やAIインフラ関連ビジネスの可能性について検討を進めるとしている。なお、同件が26年10月期業績に与える影響は軽微としている。
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株探ニュース