新電元が急反落、20年3月期業績は最終損益が計画下振れ赤字で着地
新電元工業<6844>が急反落している。28日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高929億6500万円(前の期比1.8%減)、営業利益17億5700万円(同68.8%減)、最終損益41億5600万円の赤字(前の期38億7600万円の黒字)となり、従来予想の最終利益14億円を大きく下回り赤字転落して着地したことが嫌気されている。
半導体市況の低迷が想定以上に続いたものの、インドで電装新製品を投入した効果で営業利益は従来予想の15億円を上回った。ただ、為替が想定よりも円高で推移し為替差損が発生したことに加えて、繰延税金資産を取り崩し法人税等調整額を計上したことや福利厚生施設の減損損失の計上などにより赤字となった。
なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないなか、グループに与える影響を合理的に算出することが困難であるとして未定としている。
株探ニュース