アドテストはウリ気配、21年3月期最終利益33%減益予想がネガティブサプライズに
アドバンテスト<6857>がウリ気配、目先下げ圧力が増幅され、サポートラインとなっていた25日移動平均線を気配値のまま割り込む展開となっている。同社が30日取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の決算は、最終利益が前年同期比13%減の105億5000万円と2ケタ減益となった。また、通期業績見通しについても前期比33%減の358億円と大幅減益予想を発表、これがネガティブサプライズとなり売りに晒されている。データセンターの増設需要などを背景にメモリー市況が改善度合いを強めるなか、同社のメモリーテスターの収益機会も膨らんでいる。しかし、一方で米中摩擦を背景とした中国通信機器大手ファーウェイのスマートフォン出荷台数減少に伴い、半導体メーカー各社が投資を抑制する動きをみせており、これが同社の業績を押し下げる要因となる。
株探ニュース