【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、朝安も景気敏感株の一角が堅調 (5月7日)

市況
2021年5月7日 16時24分

日経平均株価

始値  29330.45

高値  29449.86(10:16)

安値  29237.36(09:11)

大引け 29357.82(前日比 +26.45 、 +0.09% )

売買高  11億7404万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆5446億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は前日比26円高と続伸、朝安も買い流入で切り返す

2.前日のNYダウは318ドル高、雇用回復期待で連日の最高値

3.東京市場は米雇用統計の発表前の様子見で、方向感に欠ける展開

4.海運株や鉄鋼株、銀行株といった景気敏感株の一角は堅調に推移

5.緊急事態宣言の延長見通しで鉄道株や百貨店株などが軟調な値動き

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比318ドル高と4日続伸した。朝方発表の米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことから雇用回復への期待が高まり、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は小幅続伸。朝方は軟調に推移したが、売り一巡後はプラス圏に浮上した。全体的に様子見姿勢が強く、方向感に欠ける展開となった。

前日の米株式市場では、NYダウが連日の最高値更新。雇用回復への期待が高まった。ただ、日経平均は前日の大幅高の反動もあり、東京市場は上値が重い展開。朝方に一時90円を超える下落となる場面があったが、売り一巡後は下値に買いが流入しプラス圏に浮上した。半導体関連などのハイテク株が堅調な値動きとなった。ただ、今晩には米4月雇用統計が発表されることもあり、積極的な売買は手控えられ一進一退の展開が続いた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、東京や大阪の緊急事態宣言は延長される見通しとなったことが警戒され、鉄道株や百貨店株などが軟調だった。

個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連のハイテク株が高い。景気敏感株の一角が高く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株、日本製鉄<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が堅調だった。

半面、任天堂<7974>やソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>が安く、ファーストリテイリング<9983>やエムスリー<2413>が値を下げた。JR東日本<9020>や東武鉄道<9001>、京成電鉄<9009>など鉄道株が軟調。三越伊勢丹ホールディングス<3099>やJ.フロント リテイリング<3086>が値を下げた。オリエンタルランド<4661>やマネックスグループ<8698>が安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、アドテスト <6857> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約74円。うち42円は東エレク1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、ファストリ <9983> 、ソニーG <6758> 、SBG <9984> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約76円。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)保険業、(4)非鉄金属、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)精密機器、(3)証券商品先物、(4)陸運業、(5)サービス業。

■個別材料株

△トランスG <2342> [東証M]

新型コロナ変異株のスクリーニング検査受託開始へ。

△アウトソシン <2427>

1-3月期(1Q)税引き前は3.8倍増益で着地。

△GMO-R <3695> [東証M]

1-3月期(1Q)経常は3倍増益で着地。

△Mラインズ <3901>

1-3月期(1Q)経常は30%増益で着地。

△イノベーショ <3970> [東証M]

前期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△中発条 <5992>

22年3月期営業利益2.7倍。

△丸山製 <6316>

上期業績は計画上振れ。

△アイホン <6718>

22年3月期営業益予想24%増で13円増配へ。

△東北化学 <7446> [JQ]

上期経常は2.8倍増益で上振れ着地・通期計画を超過。

△日新 <9066>

21年3月期業績は計画上振れ。

▼エデュラボ <4427>

上期経常を一転赤字に下方修正。

▼ヒロセ電 <6806>

22年3月期の営業減益予想。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Mラインズ <3901> 、(2)アイホン <6718> 、(3)BEENOS <3328> 、(4)サンワテク <8137> 、(5)ノジマ <7419> 、(6)中発条 <5992> 、(7)東京製鉄 <5423> 、(8)黒崎播磨 <5352> 、(9)佐藤商 <8065> 、(10)遠藤照明 <6932>

値下がり率上位10傑は(1)ヒロセ電 <6806> 、(2)システムソフ <7527> 、(3)スクロール <8005> 、(4)日本通信 <9424> 、(5)ホクシン <7897> 、(6)クニミネ <5388> 、(7)ゲームウィズ <6552> 、(8)日華化学 <4463> 、(9)インフォMT <2492> 、(10)SHOEI <7839>

【大引け】

日経平均は前日比26.45円(0.09%)高の2万9357.82円。TOPIXは前日比5.65(0.29%)高の1933.05。出来高は概算で11億7404万株。東証1部の値上がり銘柄数は1611、値下がり銘柄数は505となった。日経ジャスダック平均は3915.57円(16.96円高)。

[2021年5月7日]

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